▲大好きなキクザキイチゲ。いつものところでいつものように出会えることがうれしい。
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GW前半の最終日は、東京に戻らねばならないので近場で。実家の近くにある小さな花の谷。田んぼのそばの林の中で誰にも愛でられることなく咲いている小さな花園が3つほどある。
うち一つは遠めにまだ雪が残っていたので、パスして、ふたつだけに絞ってみた。
▲一つ目はこんな滝があるところ
滝の写真を撮っていたら、地元のおばちゃんに「あーこう見るときれいな滝なのねぇ」と声をかけられた。小規模だけど、一枚岩のきれいな滑滝なのである。上の段々の滝も大きな石が長年の水流で少し削られていい風情。
おそらく地元の人にとっては雪捨て場という印象しかないんだろうな、ここ。でもだからこそ花が咲いているともいえる。
▲キクザキイチゲの群生。手が届かない所に咲いている
▲エンレイソウ。緑色だったり褐色だったりの花を付ける花らしからぬ花
ここのカタクリはちょっと終わりかけ。以前に比べて数が激減しているのが気になるところではある。
この流れの下流に行く。
▲コシノチャルメルソウ。道端に何気なく群生している。相変わらず面白い花である
いつもの花の谷は想像より雪解けが早く、カタクリもキクザキイチゲも少し盛りが過ぎていた。その分、いつもなら積雪に阻まれて行けない奥の方まで入ることができた。
道のないところに行く時って、雪があっても困るし、雪が溶けきって下草が旺盛に生えていても困るものである。その意味では丁度良い時期であった。
▲カタクリとキクザキイチゲの寄り添い
その奥でも見つけた。
▲コシノコバイモ。カメラのバリアングルを駆使して撮影。昨年末買ったこのカメラは。低いところを映すのに大活躍である
ここはコシノコバイモがたくさん見られるところである。この日も10株以上見つけた。カタクリやキクザキイチゲよりほんの少し後に咲く花のようで、まだつぼみ状態のも多かった。例年は芽出しの頃であるから、それでも状況はいいわけである。
▲カタクリやエンレイソウ、キクザキイチゲが咲く中に、ミチノクエンゴサクがいくつも咲いていた。ちょっと見づらいけれど…。
西山ではエゾエンゴサクなのに対し(山本山もエゾエンゴサクだったな)、川の東側ではミチノクエンゴサクばかりを見る。花のサイズが全然違うので間違っていることはないだろうが、信濃川がその境となっているのかは気になるところである。
もう少し東山のフィールドを広げないと何とも言えない。
▲上の画像をトリミングしてみた。手前に咲いているのがミチノクエンゴサク
▲ほとんどがキクザキイチゲだが、一部アズマイチゲも咲いている。葉っぱの形で見分ける。そしてこれはウラベニタイプ。キクザキイチゲにも見られる現象である
▲ボーっと花畑を見ていたら、ギフチョウがカタクリの吸蜜を始めた。しばらくこの辺りの花を飛び回っていたので、遊んでもらった。
昼ご飯を食べて即帰京。
この日開催されていた信濃川河岸段丘ウォークの参加者の帰宅と重ならないようにという思いからだったが、早く終えた人の何人かはもう上がっていた。
湯沢から新幹線に乗り込んだが、思ったより空いていて行き帰りとも肩透かしだった。