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紫陽花咲く秩父路

2014-06-22 22:50:00 | お出かけ

▲巡礼道沿いの民家のアジサイがカラフル!

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 昨日は、約1月ぶりに秩父へ。
 30番の法雲寺から秩父鉄道沿いに巡るスケジュール。もっとも秩父鉄道に乗るのは最初と2番目だけで、あとは歩きである。



▲巡礼道の札が苔と同化していく

 秩父は自治体ごとに札所の案内板が異なっているが、「巡礼道」の札だけは共通で、要所要所に括りつけられているので道に迷うことは少ない。まぁ、30番は秋口に来たことがあるから平気なんだけど。
 明け方に雨が降ったらしく、湿度を過分に含んだ空気がまとわりつく感じ。風が吹かない。少し歩くだけで、汗が噴き出る。



▲30番法雲寺

 アジサイが咲き始めといった感じの30番法雲寺に到着。
 先週のうちに行っていれば、ツツジがまだきれいだったのだろうという余韻がある。花は時期の見定めが難しい。ここは少し奥に引っ込んでいるからなおさらだ。
 寺の人が住まう家からピアノの音が聞こえてくる。さらにお母さんが子供をしかりつける声も(苦笑)。でも子どもは子どもでちゃんとお手伝いしているんだよね。
 そんな人の立てる音とは別に、鳥の鳴き声が聞こえてくる。

 納経を済ませて、散華をいただく際、面白いものを見た。指型の装置を押すと散華がくっついてくる。おそらく粘着ジェルでちょうど1枚だけ散華がくっつくようになっているのだろう。
 散華の配布方法はお寺によって異なっているが、ここのはちょっと楽しい。



▲29番長泉寺

 白久駅から3駅の浦山口で下りて再び歩き始める。
 桜の頃はあんなに人が大勢訪れる29番長泉寺も、この時期は静かだ。とはいえ、花の寺であるから、庭園にはアジサイやホタルブクロ、蓮などを見ることができた。


▲ハスの花が1輪咲いていた

 私のすぐ後に、団体さんがやってきた。こりゃしまったな…と思ったら、どうやら納経は別口のようで、すんなりと頂くことができた。団体とかち合うと納経口が混雑することがあるが、今年は秩父霊場会もその辺りは対処していて、先に枚数を用意しているらしい(御朱印紙をひもで綴るタイプの納経帳を使用しているようだ)。
 それにしても読〇のツアーが一番不真面目だな…。読経もせず所在なさ気にしている人が目立つ。
 今まで大手3社とかち合ったが、蔵>虎>読の順で「きちんと度」が違う。真面目にお参りしたい人は蔵のツアーがいいだろう。他の人は気にしないというのならいいが(どこのツアーも秩父先達会の先達が同行しているから、要はお参りする側の心根である)

 ここからは歩きで移動


▲28番橋立堂

 浦山ダムを見ながら、橋を渡り駅の裏へ。
 28番橋立堂、今年の午年御開帳のポスターになっている馬頭観音がおわします。

 って、馬頭観音ちっちゃ!!

 ポスターは上手に作られていたということか…。
 しかしほかのお寺では暗い所で扉を開けているところもあるのだが、ここはきちんとライトアップされていて、本尊のディティールがきちんと見えるのはいいことだと思う。
 

▲橋立堂の背後には岩壁がそそり立つ

 本当はこの後コンビニでおにぎりでも買おうかと思っていたが、ソフトクリームに連れられてついそばもいただく。平めんで意外とうまい。へぎそば圏内の人だから、実は本格的な蕎麦はそれほど好きではない。だけど暑い日の冷たいおそばはうまいものだ。
 もちろん食後の牧場直送ソフトクリームもおいしい。



▲橋立堂境内にあるお店でいただいたおそばとソフトクリーム

 
 その後、いったん道を下って、名水を汲んで幹線道路を歩くが…。あれ、コンビニが無くなっている!? クリーニング屋さんになっているよー。
 おそばを食べていてよかった~。危うく飯ナシ行脚になるところだったよ。
 でもこの道中でよく見かけるガイドブック(昨年発行)にはこのコンビニのことが記されているからけっこう困る人いるだろうな…


▲27番大淵寺。下に本堂、中腹に観音堂、そして山頂に巨大観音様が建つ。申し訳ないが、笑う

 27番は初めて行くお寺なので、どこだろうとキョロキョロしていると、あった。話には聞いていたが、山頂にある観音様の自己主張力が半端ない(笑)。
 一応関東三大観音らしいが、数値上もっと大きな観音様が他にもできているからなぁ…。



▲観音堂の裏山。杉林の足元で自己主張するアジサイ
 

 山の中腹にある観音堂には猿が悪さするので供物お断りとある。そして裏山に続く道には熊注意の看板が…。秩父では猿にはあったことがあるが、幸いまだ熊には会っていない。まぁ、実家の小千谷辺りでも熊は出るのだが、幸いにしてまだ会っていない。このまま会わずに済ませたいところである。


▲アジサイに囲まれたお地蔵様

 そんな裏山は杉林なのだが、足元にアジサイが植えられており、満開ちょっと前といった感じだった。


 その後、26番円融寺に。先を急ぐので岩井堂はパス。何かの機会に改めて訪れるとしよう。
 先を急ぐ理由は、風が出てきたから。天気が崩れる前兆である。12番まで平坦な道ではあるが、ちょっと距離がある。そこを急ぎ足で先に進む。


▲12番野坂寺

 そうして到着した野坂寺。山門をくぐったと同時ぐらいに雨が降り出してきた。
 お参りを済ませ、納経帳を受け取った直後ぐらいに、本降りというかどしゃ降りに…。本堂に上がらせてもらって、内部を拝見することにした。
 裏の庭には錦鯉たちが…。隣のおばちゃんは暢気に「人面魚いないかしらねぇ」なんて言っている。
 ここの鯉は比較的いい状態のようだ。せっかく錦鯉を入れていても、色が褪せたり剥げたりしているのを結構見るので、ちゃんと健康にしているのを見るとホッとする。
 錦鯉の産地出身ならではの感傷だと分かっていいるけれど。


▲早咲きの蓮が咲いていた

 野坂寺は秩父の市中にある。雨が弱まってから寺を辞し、秩父駅へ。
 
 さすがに豚味噌の「のさか」はもう完売閉店であった。春以来何度も来ているけれど、のさかで豚丼を食えた例がない。まぁ、どうしても午後大分回ってからこの辺りに来るから仕方ないんだけどさ…。


 この日は28,000歩、約20キロの行程だった。2時間睡眠の身には結構堪えた。