▲夕暮れの材木座海岸。この辺りは空いていて、のんびりとした雰囲気
実は初めての鎌倉花火。
見てみたいなぁって思った時は、すでに平日開催に移行していた。首都圏は人が多すぎるのが一番のネックよね、場所に対しても警備の人に対しても…。
今年も平日に行われた訳だが、どうも仕事的にそれほど忙しくないようだ…。ということで、午後半休を取ってカメラを持って鎌倉に向かう。
▲10号鎮魂の花
鎌倉駅に着いたのはもう午後4時を回っていた。すでに駅前は混雑の様相で、人の動きが明らかに海岸へ向かっている。その流れに乗って行けば花火会場に着く。
が、すでに正面の海岸は満杯ということで、途中で材木座方面へと誘導される。まぁ、最初から材木座方面に行くつもりだったからいいんだけれどね。
鎌倉は大学時代から寺めぐりをしていてほとんどの寺を回った。だから材木座周辺も何回か来たことがあるはずなのだが、もうすっかり忘却の彼方である。
▲10号鎮魂の花
ちょいと住宅街で方向を見失ったが、何とか海岸に到着。
まだ海水浴客が泳いでいる時刻。
風が海から思いっ切り陸に向かって吹いているので、角度を変えようとズンズン逗子の方に歩く。結局、海岸の一番端っこまで来てしまった。まぁ、正面には台船があり、その奥に稲村ケ崎が見えるし、奥にはうっすら江の島も見える。
何よりも人が少ないのがいい。しかも足下砂じゃないし…。
ということでここに落ち着くことにする。
▲スターマイン
ひとつ失敗したのは、ここまでプログラムの配布(販売?)を全然見かけなかったこと。そのうちどこかで手に入るだろうとタカをくくっていて、またもや失敗してしまった。
まぁ、プログラムラインナップ自体は事前に入手していたからいいんだけれどね。
霞んだ鎌倉山の向こうに夕日が沈むのを、おにぎりを咥えながら見送る。
17時に海水浴は終了となり、その辺りから花火観覧客が続々と集まってくるのが顕著。とはいえ、この端っこはそもそもの人口密度が低いので、お互いに気にならない空間を開けながら各自が好きに座っている。
▲匠の花火 昇曲導付三重芯変化菊
打ち上げ時間が近づいてきて、いきなり時間前に花火が上がる。
鎮魂の花火。
まだ青青しい空に白い花が手向けられ、海に溶けていく。
そして開幕。
しかしここまで放送の音が聞こえてこない。波の音がうるさいぐらいだ。
花火がやおらに上がるのを追いかける。
で、気づいた。この位置、水中花火を真横から見る感じなんだ…。花火の広がりが感じられず。同じ個所で半円が開く。その花火が小さくなったり大きくなったりするのは、花火を投げ入れる船が近づいたり遠のいたりしているのだろう。
まぁ、打ち上げ花火がクリアに見えればいいから…。
▲匠の花火 紅芯緑ランタン
時折上がるスターマインも横から重なっているからか、どうも飛び気味。あとで人の写真を見てワイド展開であったことを知る。
ここは、由比ガ浜の町明かりや、会場に浮かぶヨットの灯りがユラユラ見えるのがいい。江の島の灯台も時折光を発している。
コンディションが良ければ、富士山も見えるのかもしれないな。
▲匠の花火 ひまわり千輪菊
花火の内容はずいぶん落差がある感じだな。
いい花火もあるんだけれど、腐った玉も結構あって、見ていてガッカリすることもしばしば…。
隣のオジサンが、鎌倉は金がないから花火がいまいちなんだよねぇって言っていた。オジサンのおすすめは逗子らしい。
▲匠の花火 昇小花付夜空のコサージュ
アナウンスは聞こえないが、花火リストを見ながら追いかけて、何となくほぼ進行はつかめていた。だがなんだか間が空いている。何かトラブルがあったのかな?
って、あとからやはりトラブルがあったことを知る。
ということで、最後のパートに入る。
そしてあっさり終了。
うーん、やはり予算が少ないのかな…。
▲匠の花火 立体きのこ
なぜこれ?
帰り道、大して急がずに駅に辿り着いた。鎌倉駅は既に入場規制中。途中のバス停で「逗子行き」待っている人の列に加わればよかったのかな…。
駅で人込みのひとりとしてゆるゆると進み、20分もしないうちに駅に入ることができた。ホーム上にはすでに横須賀線が停車している。一番前の車両まで行けばまだ空いていた。そこで帰宅ルートを検索し、大船で東海道線に乗り換えることにする。
大船で電車を乗り換え、新宿でもう一度乗り換えて帰宅。
▲匠の花火 波響の詩
初の鎌倉花火の感想は、期待しすぎはよくないのかもなってこと。
仕事が忙しくないときにこんな感じで顔を出すことにしよう。つまりは仕事優先ってことだな。
あと、逗子マリーナ辺りで一度見てみるのもいいかなって…。
▲錦先緑飛遊星といった感じ。これ、昨年の片貝でも見たが、ひょっとして流通もの!?
▲パステル芯と親星の輝度が違いすぎて苦戦
▲ポカものの星が色変化
▲水中花火はこちらからはほぼ同じ場所に上がる感じで広がりがない
▲グランドフィナーレスターマイン。花火の右側が由比ガ浜の灯り、左側はヨットの灯り