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東北の紅葉は凄かった

2014-10-13 23:00:00 | 花火

▲玉川温泉付近より

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 連休の2日目は八幡平へ。
 丁度紅葉シーズンである。そこに山の温泉をまぶして、八幡平大縦断!!
 言うは易いが、車に乗らない私は路線バス頼み。紅葉渋滞を計算に入れながら、綿密かつ唯一のタイムテーブルを描いてスタートである。

 田沢湖駅が出発点。夏~秋季節運行の八幡平頂上行バスで約2時間のバス旅。さすがにそれぐらいの長丁場だとトイレが不安になるのだが、なんとこの路線バス、途中でトイレ休憩がある。さらに、ところどころで観光案内テープが流れる。

▲田沢湖発八幡平頂上行きのバス。路線バスの車窓からだってこんなに素敵な紅葉が楽しめる


 田沢湖をかすめ、宝仙湖まで標高を上げると周りの木々が色づき始める。水色の湖水とのコントラストが美しいが、車窓からの写真的には逆光になるので写真が撮れない。
 湖の対岸の南玉川温泉までは来たことがあるが、今回はさらに奥に進む。

 途中、「新鳩の湯温泉」のバス停案内が入った。しかもご丁寧に温泉由来の案内付きである。
 もう何年も前に閉めてしまった秘湯である。人の話では今も源泉が湧いていてそのまま使われずに川に流れ込んでいるというのでもったいないなぁと思うものの、ちゃんとクローズしているアナウンスをしてくれないと勘違いした観光客が下りちゃうんじゃないかと心配。

 そしてバスは玉川温泉へ。
 紅葉が美しい中、ちょうどチェックアウトしてきた宿泊客が20名以上乗りこむ。ちなみにここまでの乗客は4名である。
 感心するのは、バスの乗降口に宿の人が低い段を置くこと。高齢者とか体が不自由な人の利用が多いからであろう心遣いを感じる。

 それまで静かだった車内が急に賑やかに。
 泣く子と地頭と高齢者には勝てない。



▲大場谷地湿原。標高1000mで、高山植物が楽しめるという知識はあったが、こんな国道脇にあるとは思わなかった。5月末に再度来ようかな。

 もう左右は紅葉のピーク。右を見ても左を見ても前を見ても、どこもかしこも錦秋の風景である。
 実は、あまり紅葉には興味がなかった。新潟は紅葉がピークになる前に氷雨に叩かれるから、それほど美しい紅葉を目にしていなかったからだと思う。
 ところが、目の前に展開する紅葉は、観光案内の写真の通りに美しく、いや実物の方がもっと美しい。単一の木々の森では葉っぱの色付きのグラデーションがそろい、自然の奇跡を見る。 

 なんなの、コレ

 今まで知っている紅葉と次元が違う。青空とのコントラストも美しく、多分こんなに素晴らしい環境ってそう何日もあるものではないのだろうと思うと、もうもう声に出して感謝したくなる。

 目の前が開けたところが大場谷地湿原。夏は高山植物が咲き乱れたであろう湿原の草紅葉が穏やかに色づき、その奥の山がカラフルな迫力を見せる。 


▲大場谷地湿原。多分、つぶれているけれど散策している男性2名がいる


 バスは国道341号線を離れ、アスピーテラインに入る。
 ここで初めて渋滞に遭う。
 田沢湖からここまで渋滞がなかったのである。3連休の晴天の紅葉ピークなのに、信じられない事態だ。混雑していたのは玉川温泉の付近だけであって、それまではビュンビュンバスは走っていた。
 とはいえ、その渋滞も八幡平ビジターセンターまでで(駐車場入待ち渋滞)、そのすぐ上の後生掛温泉辺りはもう快調。

 ここでバスを降りる。時刻表的には15分の遅延。
 道を渡って、5分ほど歩くと後生掛温泉である。次のバスまで1時間を切っている。あわてて入浴。


▲後生掛温泉。ここまでで15分遅れであわててお風呂に浸かりに行く。なので周辺散策はほとんどできず。宿の後ろに自然散策路が整備されており、いろんな温泉が見られるらしい。 

 ここは、7種のお風呂がある。結構混んではいたが、露天風呂を除く6種を制覇。
 小さな泥湯にも入ったよ。周りの人が真剣に泥パックをしていて少しおかしかった。箱蒸し風呂も気持ちよかった~。
 本当に時間がなくて後ろ髪をひかれつつ、温泉を後にする。
 一応、ふけの湯までの徒歩時間を聞いてみたが、約1時間かかるという。それならバスに乗り遅れたら同じことだということで、必死にバス停に戻る。



▲後生掛温泉付近は丁度紅葉のピーク。いつまでも見ていたいが、バスの時間が…。


▲とはいえバスが遅れていたので、バス停で何枚か撮る。すぐ下のビジターセンターや後生掛温泉への道も全部埋まっていて道沿いに路駐が並ぶ(目立つナンバーは処理)


▲後生掛温泉バス停正面


 結局バスは15分遅れで到着。
 ふけの湯は2つ先のバス停であるが、アスピーテラインからは少し外れている。と思ったら、狭い道をその大型バスで入って行く。ガタピシ車体を揺らしながら谷に下って行った先がふけの湯温泉。ここで下りたのは私ひとり。さっそく温泉へ


▲そして、ふけの湯。後生掛温泉より空いていたのは少し奥まっているから?


▲名物の混浴露天風呂はこの坂道を下ったところにある。かなーり開放的。今回は時間的にという言い訳を使ってパス


 とはいえ、時間は間もなく午後1時。まずは腹ごしらえと、マイタケ天ぷらそばをオーダー。ところが待てど暮らせどいつまでも出てこない。結局30分以上待たされてようやくありつく。
 えっとー入浴時間が30分しか無くない!? ということで慌てて風呂場へ。
 ここは大浴場と露天風呂だけなので、あわてていくつも入る必要はナシ。大浴場も景色がよく見えるようなガラス窓が施してあり、のんびりと景色を楽しみながら温泉が楽しめる。
 後生掛温泉ほどは混んでいなかったので、ちょっとのんびり。

 露天風呂にも移動。ん、名物の混浴露天風呂が遠くに見えるなぁ…ってことは、向こうからもその気になれば女露天風呂も見えるんだよなぁ。まぁ、パーツまでは見えないからいいけれど…。
 向こうのおじちゃんたちは「開放モード」でくつろいでいたことをご報告しておく。



▲ふけの湯正面の紅葉。女性用の露天風呂からの眺めもほぼ同じ。ただし、もう少し右方向が見え、そこに例の露天風呂が見える(ということは反対も然りなんだよなぁ…)

 慌ただしく着替えて再びバス停へ。
 14:18が八幡平頂上まで行く最後のバスである。先ほどみたいに15分遅れかなって油断して紅葉を眺めていたら(ここもほぼピーク)、5分程度の遅れで来た。

 ここから上は、紅葉はもう終了。
 というか、植生がアオモリトドマツ中心となり、秋の彩りに欠ける。灰色の樹皮と緑の葉と熊笹の緑のやや殺風景な色合いに変化する代わりに、高度感のある展望が広がる。
 鳥海山や森吉山、岩手山などがシルエットとなって現れる。そのシルエットの間から光る湖面は田沢湖だろうか…。

 そして八幡平頂上到着。岩手県に入る。


▲八幡平頂上(道路的に)からの岩手山。いつも盛岡側から眺めているので、ちょっと新鮮。


 なんだか八幡平すっげー混んでるぞ。
 車が数珠つなぎだし、店のレジが大混雑。
 どうも岩手側は大渋滞が発生しているよう…。バスも30分以上遅れているとの情報。いつ来るか分からない乗換のバスを待つ。
 一応盛岡からの新幹線は夕食時間を考えてかなり余裕を持って取っているので、新幹線に乗り遅れるということはないだろうけれど、八幡平散策というプランは凍結。
 一番の理由は人と車が多すぎという点である。


▲秋田側には、鳥海山も見える


▲左にパーン


 で、仕方なくバス待ちの列へ。
 すると、遅れていた前のバスがほどなく到着。しかも高速道路利用の急行タイプなのでむしろラッキーである。あわてて乗車券をレジで買い乗り込む。運転手が「渋滞で遅れている」旨を非常に恐縮してアナウンスするが、バリバリの岩手弁のためなんとなくしか理解できない(笑)
 当初の予定時刻に予定より早い便のバス(30分遅れ)に乗って八幡平を出発。

 盛岡に向かう。

 唯一の誤算は、八幡平のメインルート「アスピーテライン」ではなく「樹海ライン」の方を通ること。アスピーテラインだと車窓の紅葉が楽しめるなぁと漠然と思っていたのだが、樹海ラインはその辺りがちょっとしか楽しめなかった。
 今日1日の結構ハードなスケジュールのせいか、いつしか寝落ち。気が付けば東北道を走っていた。

 盛岡には17:50ごろ到着。夕食を食べて新幹線で寝落ち第2弾。
 新幹線でカメラとして使用していたスマホの空っぽになった電池を充電し、東京着であった。


▲八幡平から樹海ラインを下ると、正面に岩手山が見えてくる






 え、花火?

 行ってきましたよ、連休初日。いろいろあってへそを曲げているので、さらりと以下。
 なんか、私ひとりだけがいろいろ腹立てているのかもしれないけれど、少なくともその腹立たしさを吹き飛ばすほど、東北の紅葉は素晴らしかった。

 例年、この時期に開催される飯田五社花火大会に国文祭の冠がかぶさって、今年は「挑戦 伝統 日本の花火 大曲の花火」というタイトルに変化。もちろん内容も変化し、春からは団体ツアー用の席も売っていた。
 目玉は内閣総理大臣賞(総合優勝)を受賞した8社の花火師が勢ぞろいということ。こりゃ、花火そのものが万が一よくなくとも、その8社の尺玉ぐらい見られるだろうとのことで行く。実際は、花火の後は「夜学」と称して花火師さんの話を伺うという(花火鑑賞士特典)イベント付き。(ちなみに、夜学の方は、肖像権問題でアップできません)


▲オープニング花火より


▲和火のスターマイン



▲菊屋小幡花火店(群馬県)
 「侘寂の花」は、肩の張りが良くていい花火(多分レンズ曇っている…)。



▲磯谷煙火店
 光の宝石は相変わらず気品がありますなぁ。



▲北日本花火興行
 曲導の緑がとてもいいアクセントでした。
 あ、あと夜学で「ヘパリ〇ゼ」をいただくのを忘れました。



▲野村花火工業
 幻想グラデーションは、写真ではその魅力が伝わらない典型的な花火。




▲紅屋青木煙火店
 夕映えのヤシは、多分今まで見た中でいちばんいいヤシだったのでは…



▲山崎煙火製造所
 夢の観覧車は向きが90度違ってしまって残念。



▲山内煙火店
 割物も自由玉も、見たことないのが上がった。



▲小松煙火工業
 五重芯の完成度すっかり安定して凄いです。そして時間差大好き!!


▲最後のスタマで上がっていたちょっと面白い花火。


 この花火、開催前からカメラマンはどうする問題があって、当日に大どんでん返しがあり、さらにもう一ちゃぶ台返しがあったのよね。東京など遠方から往復の交通費を使ってホテルも取って参加しているのに、肝心の花火の対応がアレでは、それはシャドーボクシングぐらい始めてしまう訳である。
 初めて(そして最後)のイベントとしてはいろいろ不手際はあるものだけれど、その対応如何で印象は変わる。今回のトラブルは。「不祥事が発覚した企業の悪い対応例」を絵に書いたようなことの連続で、さすがに同じ主催が「大曲の花火」を動かしているのかということに不安を覚えてしまった。


 あと、「侘寂の花」の写真をよく見ると分かるのだが、自由席のはるか前に観客がいる。どうもこの人たち以外にも川近くに何組か入り込んでいたようだ。当然安全保安距離が取れていない可能性がある。
 当然、スタッフはここから退くように注意し、さらにおまわりさんからの指導もあったが、この人たちは頑としてここを動かず、結局そのまま打ち上げが始まってしまったのである。
 これってヤバイでしょ。