▲大会提供より。今年は尺玉付。尺デフォルトの私得
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週末は、土浦の花火だった。日本三大花火の一つであり、内閣総理大臣賞が授与される大会である。ここはスタマの大会としておなじみ。ただし、スタマの号数が想像以上に小さいので、みな物量勝負に走るきらいがある。
桟敷席が特上なのは承知だが、櫓タイプのため、ここは後ろに下がって見る(撮る)
今年は公道上は場所取り禁止とのことで、実際かなり厳しく場所取りのテープやらシートやらは剥がされていた。例年通りに早めに現場に来てみたが、あまりの徹底ぶりに何もできずに撤退した次第である。
ということで、当日の朝に場所取りをし、夜までの長い時間をつぶす。
夕方、何も食料を調達せずに現場に戻ってしまい、しまったなぁって思ったら、次から次へとお土産物爆撃が投下されて、非常に助かりました。
ひょっとして皆さんの脳内に直接話しかけていましたでしょうか、私。
「食い物がねぇ~、食い物がねぇ~」って…。
改めて、ありがとうございました&ごちそうさまでした。
▲まだ暮れきらぬうちに打ち上がるレクチャー花火。前日の雨が溜まっていたところにわずかに反射していた
▲明るい空よりも水面の方に色が映る
▲花火師登場! の花火。後方からは花火師さんは全く見えません! 桟敷の方でも豆粒だそうで…。ここには超望遠鏡とか双眼鏡が必要なようだ。
レクチャー花火、新庁舎移転記念スタマ、花火師登場と花火が上がり、ようやく暗くなったかなぁって段階で標準審査玉が上がる。前日午前まで雨が降っていたが、この日は雨の心配もなく、風もほどほどに吹いて絶好の観覧日和であった。
そんな中、10号玉、創造花火、スターマインが次々と上がる。
それぞれが競技玉であり、日曜日にはその結果が出ていた。以下、上位入賞作品を順番に。
▲「ノスタルジア~あの日の森へ~」野村花火工業
スターマインの部優勝 内閣総理大臣賞【総合優勝】
あえて森っぽくない青緑変化を上げるw
▲「光と闇のレクイエム」菊屋小幡花火店
スターマインの部準優勝
あえて暗い方を上げる。いや、単に和火好きなんですよ。
▲「Emotions(エモーションズ)」紅屋青木煙火店
スターマインの部特等
終わった瞬間、哲学的な音楽だよなぁとよく分からないでつぶやく。3秒後、そうか、日本じゃない方向に目が行っているからだよなぁ…と妙に納得した。
▲「光の旋律」和火屋
スターマインの部1等
そしてここでも和火を推す。だってみんなトロピカル千輪上げるんでしょ。
▲「昇天銀竜五重芯変化菊」小松煙火工業
10号玉の部優勝
安定の五重芯って言い慣れてしまう驚異。軒並み五重芯が入賞してきて、時代の変化を感じる。あれだ、バンクーバーからソチへの男子フィギュアクワドラプルの流れだ!
▲「モノクロームの金華」菊屋小幡煙火店
10号玉の部準優勝
だんだん金の部分が明るくなってきて、撮る難しさを感じている(要は腕がついて行っていない)。この玉、引き先が長く伸びるタイプだから、もうちょっと発射薬を多くした方がいいんじゃないだろうか。
▲「昇曲付五重芯銀点滅」山崎煙火製造所(崎の字は「立+可」が正しいです。このブログだと化けて大変なことになるので使用できずすみません)
10号玉の部特等
五重芯競争の中では、実は一番視認しやすいと思っているんですが…
▲「昇曲導付五重芯錦冠先紅点滅」野村花火工業
10号玉の部1等
野村さんで土浦でも冠ではのし上がれないのね…。
もうさ、多重芯菊&牡丹の部と冠菊を分けようか!? むしろ冠菊大会でもOK なお、その際地上○メートルなんて野暮なルールは外すこと
▲「チョビひげオヤジは髪の毛1本」北日本花火興行
創造花火の部優勝
相変わらず楽しい花火。日曜のお茶の間のアイドルっぽい人が夜空に舞いました。最後に髪の毛一本が残るのが哀愁漂う逸品でした。ぜひ、「ばっかもーん!」という文字型物もよろしくお願いします
▲「ひまわりの乱れ咲」和火屋
創造花火の部準優勝
大曲の時は色が出ずに、それでヒマワリですかい!?って思ったけれど、こちらは黄色が夜空いっぱい弾けて遅い夏気分でした。ちなみに茨城には秋に見ごろを迎えるひまわり畑があったはずだよなぁ。
▲「ときめくハート」神戸煙火工場
創造花火の部特等
個人的には和火屋さんより上に上げたい。タイトル通り、かわいくて端正でときめきました。なんか下の家が「愛の家」みたいだw
▲「キケン!電気クラゲにご用心」紀州煙火
創造花火の部1等
昨年の進化系って辺りなんだが、個人的にはもっとクラゲクラゲのユラユラを表現してほしい。あと、電気クラゲならフラッシュぐらい入れようよ~。とりあえず、鶴岡の加茂水に行ってクラゲ見てこい(えのすいでも許す)
▲「紅白変色 斬撃の華」田畑煙火
創造花火の部特別賞
今年は新作。しかしその完成度の高さはさすがだと思った。今年の創造花火は激戦だったので、入賞レベルだけどはたして入るかと思ったら、特別賞に滑り込み。田畑さんのことだから、これがこの後どういうスタマに組み込まれてくるのか楽しみだったりする。
▲大会提供より
まぁ、競技大会には付きものの、「そこ、異議あり!!」ってところもあるんだけど、それは追々(あ、すでに書いている点あるなぁ…w)