▲東京都美術館のエントランスにあるオブジェ「my sky hole 85-2 光と影」井上 武吉 いつ行ってもピッカピカなのだが、定期的にふきふきしているのかなぁ。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
今年も魅力的な美術展はいくつかあるのだけど、花火がオフのうちに行っておかないと…(オフは無いんだけどさ)。
ってことで、今年のアート活動は「ボッティチェリ展」を最初とする。
私の興味のドセンターではないのだが、そこにはちょっとした思い出もあって、忘れられない作家ではある。
会場は上野公園の東京都美術館。
上野公園では今はこれしか美術展示がない(西洋は改装中だし、国博では兵馬俑展だし、ほかは何もやってないし…)ので、アート大好き民はまっすぐに都美に向かう。
寒々しい上野公園では、寒桜のはかなげなピンク色だけに明かりが差している。
いきなり、建物内側に展開された巨大垂れ幕がどーんと。
▲企画展示室の外向きの窓に馬鹿でかい展示。2フロアぶち抜きサイズなのだが、実際は1メートルぐらいなんで、こんなに大きくしなくてもいいんじゃないかと…。
都美は公募展なども多く、いつ行っても人がいっぱい。そして空きロッカーが見つからない。ちょうど、ロッカーから荷物を出す人がいたので、その人の後方で待っていたら、後からやってきたおばさんに間に入られて取られてしまった。そんなに遠くにいたわけでもないのに、なんで私のことが目に入らないのだろう(存在感たっぷりだよな)?
絶望していたら、同じように絶望していた外国からの客を展示会スタッフが案内して行ったので、後を付いて行ったら、比較的すいているロッカー発見! 事なきを得る。
ごくごく個人的な感想だが、都美の客はモラルが低い感じがする。多すぎる公募展展示がその原因のではないのか…。
▲フツーのポスターサイズですら、現物よりでかいことになる
入口で音声ガイドを借りて入場。
音声ガイド、池田秀一と池田昌子だったよ。シャアとメーテルだよ。
一応役割が分かれていてて、当時の手紙文や詩文を読むのがシャアで、淡々と解説するのがメーテルね。シャアはどこまでもシャアだったけれど、メーテルはあまりメーテル感がしなくて助かった。
雑念が多い人間なので、声ですぐ邪な考えを起こしてしまうwww
一応、日本初の大回顧展ってことなんだけど、トータルではちょっと物足りないかなって感じ。
全体を4章に分けているのだが、第1章~3章までは分かる。だが第4章はボッティチェリの弟子からライバルとなるフィリッピーノ(師匠であるフィリッポ・」リッピの息子)がメインになっちゃうんだよね。うん、最近、こういう展開多いよね。高まった感動を冷めさせてエンディングってパターン…。
学術的にはそういう「流れ」を穏やかにくくるのがいいのかもしれないけれど、観覧客は研究者じゃないから感動という余韻に包まれて会場を後にしたいのだけど、違うかな。
そして、フィレンツェは、メティチ家から厳格な宗教家に統治者が変わったことにより、その輝きを失っていくのだよね…。
まぁ、ボッティチェリを語るに欠かせない、プリマヴェーラやヴィーナスの誕生は「壁画」で、ウフィッツィから持ってこれなかったのは分かるのだけどさ…。
せめて素描とか、何かその影を偲べるような展示物は無かったのかなぁって辺りが…。大回顧展ではなければ、そこまで求めないんだけど、そう煽っちゃったら、無いと体裁付かないじゃん!?
というチョコッとモヤッとした気持ちが、出口付近の映像展示室の大混雑につながったったような気がするのだよ、私は。
出口の物販エリアでは、ヴィーナスもプリマヴェーラも売っていたよなぁwww
会場を脱出して、キャラメルマキアートで暖を取ってから(もちろん、席なんて取れないから屋外さ)上野散策。
▲東照宮に行ってみた。寒牡丹を見ようかと思ったが、思ったより見料が高くて止めてしまった。神代植物園の入園料より高いとは思わなかったよ
そういえば、上野公園には雪割草ポイントあったよなぁ、ってことで向かう。
▲上野公園の某所で、雪割草が見られるんだよね~。まだ咲き始め
▲桜並木のすぐそばで咲く雪割草。多分見ごろになると小さい看板を出すと思う
まだ桜のつぼみは固く締まっていたけど、春の花はいくつか咲いていた
▲スイセン咲き始め
▲カンザクラが何本かあり、一様に咲いていた
▲ボケの花
で、こんなイベントをやっていたことを知る。この日はちゃんとしたカメラではないので、早々に退散
▲うえの華灯路浮世絵行燈…というものらしい→http://taitonavi.jp/enjoy_detail.html?no=354
さて、次のアート活動はカラヴァッジョ展かな。桜の時期は激混みだから、いつ行こうかな…。
▲次は、国立西洋でカラバッジョですな
▲現在国立西洋改装工事中で全館休館だけど、新収蔵品展示は実は毎年楽しみにしている
あ、あと、音声ガイドは頭を挟むヘッドフォンタイプではなく、耳かけ方式にしてほしいんだよなぁ…。頭の鉢がでかくて、挟まれタイプだと物理的に頭が痛くなるんですよ~。