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都内桜めぐり

2016-04-09 00:32:00 | 

▲2016/4/1 新宿・常圓寺 会社の近くの小さな寺は、この時期、存在感を増す桜の寺。昼も美しいが、夜のライトアップは高層ビルとのコントラストが、ある意味日本的である

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 東京の桜は週末前の風雨で大部分が終了を迎えてしまった。
 今年は珍しく桜をちゃんと巡ったので、ちょっとまとめてみた。


▲新宿・常圓寺

 この常圓寺は日蓮宗のお寺で、青梅街道に面している。
 通常は時折葬式とか法要が行われているなって思う程度なのだが、桜の時期には広くはない境内の4本の大きな桜が妍を競う。
 境内にはイス&テーブルが出され、近隣の会社員がお弁当を広げるのどかな空間となる。夜になるとライトアップされ、高層ビルの灯りに負けない妖艶な姿を見せてくれる。



▲新宿・常圓寺

 ライトアップは通常は20時までだったと思うが、ピーク時には21時まで門を開けているので、実に思いやりのあるお寺さんだと思う。ここを通る人はほとんどが勤め人で、このお寺にはあまり縁がない人々ばかり。なのに、そういう人との縁(えにし)を結ぶ姿勢は好感が持てる。
 ソメイヨシノの樹勢もいいのだが、やはり大きな枝垂桜の枝先が、軽やかで涼やかで夜には艶やかに揺蕩うのもよい。



▲2016/4/2善福寺川緑地

 翌日は、善福寺川沿いをお散歩。まさに満開直前!といったフレッシュなソメイヨシノが川岸に連なっている。川の両脇にはちょっとした緑地や広場が整備されており、そちらにも桜の木が植わっている。その広場に思い思いに敷物を広げ、まさに幸せな家族のお花見&友達とのお花見が展開されていた。



▲善福寺川緑地

 善福寺川の脇にある天然酵母のパン屋さんでおいしいパンをゲットし、桜を眺めつつモギュモギュ。
 桜の花が、花の形のままクルクルとやたら降ってくるのでよくよく木を見上げれば、大型インコのワカケホンセイインコがお食事中であった。ペットだったインコが逃げ出して、すっかり野生化している。




▲2016/4/6新宿御苑

 本日満開! 明日暴風雨って話を聞き、思い立って(仕事を振り切って)新宿御苑へ。

 さすがに観光名所。日本語以外が飛び交っているいる! そして、入り口での荷物検査がされるようになっていた。これは、テロ対策なのか!? 



▲新宿御苑

 ここ、広くて、桜の見どころや種類が多いので、時間に応じて入口を選んでみるのもよい。
 一番交通の便が良い新宿門の辺りが、やはり一番人が多いような気がする。だけど、大木戸門や千駄ヶ谷門から入って、新宿門から出る方がおすすめ。御苑を出た後にショッピングも楽しめるしね。
 何しろこの新宿御苑、16時閉園(退場は30分後まで)なので、意外と早く追い出されるのだ。そのあと楽しむのなら、やはり新宿でしょう。

 新宿門から入って中央休憩所辺りで引き返すなんてもったいないものね。その奥にいい桜がいっぱいあるのだから…。



▲新宿御苑

 ちなみに、園内はアルコール禁止です! まぁ、隠して持ち込んで飲んでいる人いたけれど…。あと、観光地として結構有名なのか、非日本人率高い。英語中国語韓国語辺りは常時聞こえてくる。それ、どこの言葉?って的なものも聞こえてくる。
 お花見って、日本の伝統だものね。

 

▲新宿御苑

 桜吹雪ももの凄く、時折、大雪警報か!?ってほどの花びらの降りが見えたり、ぶわっと音が聞こえるような一斉の旅立ちを見たり、散り桜が風にあおられて地面を走るのも見ていて楽しい。動画に取ると、目の受ける印象ほどでなくてがっかりするが、大分脳内補正が掛けられているものと思われる。恐るべし桜のマジック!
 池に浮かぶ花筏も、この日よりも翌日の方がすごかったんだろうなって思ったり…。



▲新宿御苑

 確か「桜を見る会」って八重桜の頃に行われるんだよね。それだけ八重桜も見事なんだろうなぁ。
 これはこれからもお楽しみ。桜が終わっても薔薇とか、いろいろ楽しめるんだよね。大温室もあるし。神代植物公園が500円なのに対し、御苑は200円だから、かな~りお得な気がする




▲2016/4/6目黒川

 新宿御苑を追い出されたので、目黒川まで流れてみる。
 
 平日、まっとうな勤め人はまだ額に汗して働いている時分にもかかわらず、中目黒駅は大混雑!
 駅前の人の数がハンパないし、人が多すぎて青信号のうちに横断歩道をわたりきれない状態。
 中目、20年以上前は何度も訪れていたんだけれど、当時よく行った怪しげなスナックの位置も忘れ(その後の職場の誤解が結構インパクトあった)、10年前に行ったカーテンメーカーのショールームも見失っている。
 駅に近い橋の混雑ぶりったら…。



▲目黒川

 とりあえず、人の少ない方へってことで、川の流れに沿って下って見る。するとなんだかものすごい花筏を発見。
 川幅の変化で川の流れるスピードが変わるようで、溜まるところには溜まり、それらがある時一斉に流れていく。そんな白い川を眺めながら、桜を追って下る下る。花筏が濃密なエリアは、川の臭いもそれなりモノになり、この辺りだけは昔と変わっていないw

 ○○さんお元気ですか?



▲目黒川

 この辺りまで来ると、大分混雑とは程遠い感じとなり、ゆっくりと桜景色を楽しむにはいいところ。
 ただ、この川にかかる橋がエライ揺れるもので、人が歩くたびにぽよんぽよんとして長時間いると気持ち悪くなる。



▲目黒川

 やがて、時間が経ち、いつの間にか提灯に明かりがともる。最初は気が付かないのだけど、周りが暗くなってきてその存在感に気付く。
 夜桜開始の合図。まぁ、昼から飲んでいる人も多いからね。



▲目黒川


 そして夜は徐々に深まって…。長時間露光が必須となる。もちろん、三脚を展開である。三脚にカメラを据えたまま、肩に担いできた道を戻る。花筏と行き違いになり、ゆっくりと川面に白い模様を描きつつ流れていくのを見送る。提灯は川面に規則正しい明かりを落とし溶けていく。



▲目黒川

 中目黒の駅に近づくと、人の密度がググッと増し、昼にも増して人出が多い感じだ。ここで三脚を畳んで撤収とする。
 渋谷方面に向かう電車はホームの端まで来ると空いていて、シートに身を埋める。ちょっと頑張って歩いた足には久しぶりの休息となった。この日の歩数計は約12キロ歩いたことになっていた。
 


▲目黒川


 ということで、都内桜めぐり終了となる。
 今年の東京の桜は、なかなか寝起きが悪かったが、最後はかなり急いで旅立っていった印象。すでに新潟や南東北の方でも満開の報が届く。東京とそう差のない満開情報に少々戸惑う週末である。