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不遜でドラマチックなカラヴァッジョ

2016-05-15 20:32:00 | アート

▲カラヴァッジョ展ポスター

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 気が付けば桜もGWも終わっていた。その辺りで行こうと思っていたカラヴァッジョ展、すっかり出遅れたけれど行ってきた。

 以前にも東京都庭園美術館で見たことあるのよねぇってググって見たら、それが2001年のこと。あれから15年経ちました…。

 上野駅を降りて国立西洋に行くと、なんか列ができている。

 えぇっ!! こんなに行列できるほどの人気あったっけ!? って動揺していると、チケットを買い求める人の列という。もちろん、前売り券はゲット済みであるので、そのままするすると館内入場。
 今回は音声ガイド抜きで観覧。
 音声ガイドは便利なんだけれど、どうもガイドなしの絵画の見方が雑になっちゃうのだよね。まぁ、何度も展示されるアイテムならそれでもいいのだけど、後で印象から消えてしまうのはもったいない。今回はそれほど展示数が多くないから、きちんと1点1点見ようと…。
 会場内はそれなりに混んでいるが、超有名どころの絵画展に比べると、ずいぶんゆったりしている。アート好きならともかく、日本の一般人にはカラヴァッジョがあまり広く浸透していない…ということの裏返しだろう。
 何しろこの人破天荒!
 2週間ほど絵を描くと外に出て、大抵騒ぎを起こして帰ってくる。切った張ったを地で行った人で、3人も人を殺めている。自分も刺されて死にそうになっている。
 なのに、絵筆を握るや、光と闇の明暗を使い、まるでカメラで一瞬をとらえたようなドラマチックな構図で作品を仕上げる。きれいごとではなく、ある意味リアリズムで、人々の汚れや大量な血の流れ、苦しみ無ゆがむ顔などを容赦なく描き出していく。
 教科書になんてうっかり載せられない人なのだ。

 今回の目玉は「法悦のマグダラのマリア」が世界初公開ってこと。
 2014年に発見され、専門家の調査によって真筆と認められたものという。

 えっ!! じゃぁ、2001年に来ていた「法悦のマグダラのマリア」(当時は「マグダラのマリアの法悦」ってタイトルだった)ってなんなの!? 当時の資料が一部しか残っていないからよく分からないのだけど、あれも一応カラヴァッジョ作とされていたのだよね。コピーに格下げされたのかなぁ…。
 さすがに当時の印象はほぼ忘れてしまっているし…(←ヲイ)。


 会場の一角に、カラヴァッジョの作品が世界のどこにあるのか分かる地図が展示されていた。マルタに3点ある!! 行く先々でトラブルを起こした彼が、マルタに逃亡してきたときに描いたものらしい。しかも、結局マルタでトラブルを起こしてシチリア経由で逃げているし…w ダメじゃん。
 ということで、マルタに行く2つ目の理由ができた。行かねば!! まぁ、その前に英語だな。美術館も英語のガイドしかないらしいし…。
 

 という感じで、観覧終了。


 そのまま常設展へ流れる。


▲常設展

 常設展は、実は撮影自由。特別なもの以外は撮っていいのだよ。
 とはいえ、比較的暗い館内では絵画そのものを撮ってお持ち帰りすることは難しいので(確か三脚NG)、「解説文込みの後のお楽しみ方式」の撮りとなる。

 版画室では、夢をテーマとした展示がされており、まさかのルドンの目玉と再会。しっかり収めてきた。が、ルドンの中では「気持ち悪い系」に分類される作品なので、どう活用していいのやら…。

 そして退館。


 そういえば、上野公園の広場で小千谷からの物販が来ていると聞いていたので、ちょっと足を向けてみる。
 えちご長岡・佐渡広域観光フェア(pdf)

 物販や飲食販売、地酒試飲(有料)などもあり、結構な賑わい。土日の2日間のイベントで、日曜の午後なのですでに売り切れも多し。それでも結構な人が楽しんでいた。
 小千谷観光協会のヤンキー座りの美人のお姉さんも実物いたし(笑)



▲長岡・佐渡広域観光フェアの小千谷案内
 花火対決だ!!


▲長岡・佐渡広域観光フェアの長岡案内
 芯がないのはいかんなぁww


▲尺玉半分の重さは5.5キロと見た目よりずっしり重い。
 火薬に金属粉とかが配合されているからだろうか…。

 尺玉の重さは平均11キロ。スーパーで売っている大きな米袋(10キロ)より1キロ多い。小家族なら5キロの袋を2つで10キロ。多い1キロ分は、花火に対する越後人の想いと覚えましょう!!(勝手に定義) 実際、片貝にせよ、長岡にせよ、いろんな思いが込められているし…。




▲こういう鯉専用の箱があるのね
 会場では、錦鯉の展示もされていたよ。今、錦鯉って海外輸出が結構多くて、上記のような段ボールに入れて出荷されるらしい。






 そういえば、長岡の小国地区のPRで例のトレランの件が紹介されていた。

 どうも当初は小国だけでやろうと思っていたらしい(実際昨年実施されている)のだが、集客が増えることを考えると近隣地区まで範囲を広げた方がバリエーションも増え、かつ、いざというとき協力体制が敷けるからって辺りから小千谷にも広がったらしい…ということは分かった。
 まぁ、何事も初めてだからやってみないと分からないしな…。一応、西山の危ないエリア(中越地震で崩落したポイント)は大きく迂回しているみたいだし…。
 http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20160427251079.html

 ってか、例の総選挙の翌日じゃね? 連戦なんて猛者がいるのかもw