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おうちに帰るまでが赤川花火です

2016-08-25 19:30:00 | 花火

▲エンディング花火:希望の光「しあわせ花火」伊那火工堀内煙火店。三重芯二尺が二発ぅ!

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 8月の折り返し地点となる赤川花火。厳選された煙火店による競技花火と、間に入る素晴らしいワイド花火が破壊力抜群! 花火大会としては後発ながら、国内指折りの花火大会に成長してきている。

 ところが、ここに一つ弱点がある。
 メイン観覧席が風下になりやすいということ。夏の夜は東風ベースらしく南から北へと流れる赤川の左岸に位置する観覧席は、風下になることが多い。昨年は奇跡の西風であったが、一昨年はばっちり東風で良玉が煙のスクリーンにぶち込まれ、その煙で涙した。
 今年の風予報は、基本的に東風で固定。熱帯低気圧の動きで一時北風などにぶれたこともあったが、当日はもうどっしりと東風であった。

 一昨年の東風の時に、対岸(すなわち風上)から見ればきれいに見えるんじゃない?ということで民族移動した人々が結構おり、実際彼らの大勝利だったのだが、今年もその動きがあった。まぁ、私はメインのこちら側で固定だけどね。まだ捻挫治りきっていなかったしさ…。


 当日、トラブルもなく(昨年の記録参照)、昼前に鶴岡駅に到着。ホテル荷物を置いて会場に向かえば、予報通りの東風。だが風は強い。
 これなら、風下でも煙が早めに吹き飛ばされて視界良好なのでは!?!?!?!?!? と期待させられる。

 私は対岸には行ったことがないが、某写真マップなどを見ると結構な田圃地帯。一面の田 んぼが広がっている。もちろん観覧席はない。だが、地元の人を中心に、そちら側で見ている人も結構いるのだろう。
 
 なお、オフィシャルな観覧席でないのだから、当然仮設トイレもないし、何よりスピーカーがない!!


 ここの花火は、割物花火以外すなわちデザイン花火とワイド花火はすべてミュージックスターマインなのである。
 私はミュージックいらない派(少数派)なので大して気にならないが、それでも気になるのは磯谷煙火店。音に合わせてぴたりと最上空で開かせる技術はピカイチだ。ミュージック不要派の私でも、あれを音なしで見る味気なさは理解する。
 そういった人々の懊悩が前日辺りから私の周囲で繰り広げられていた。

  まぁ、それは他人のことなので置いておいて、打ち上げ開始でございます!



▲オープニング花火「ナイトファンタジア」マルゴー


▲オープニング花火「ナイトファンタジア」マルゴー

 終わった瞬間、桟敷席がざわざわざわざわ…。
 初っ端からヤバい! こんなにすっ飛ばしていいのかって感じで、一気に持っていかれる。どれだけの人が「マーベラス!!!」と叫んだでしょう!(ただ言いたいだけ疑惑もあるが)
  それほど素晴らしいオープニングであった。
 
 マルゴーさんって、このオープニングだけなのよね。競技の方には出品していないのはもったいない。


▲10号割物 昇曲導付八重芯変化菊 山内煙火店
 こんな色初めて見たような気がする



▲10号割物 雨音 山内煙火店。えびす講では冠だったように記憶していましたが、変わりました?



▲10号割物 昇曲導四重芯変化菊 菊屋小畑煙火店
 【割物花火の部、第3位】


▲10号割物 昇曲導八重芯錦花冠点滅 菊屋小畑煙火店
 【割物花火の部、第3位】


▲デザイン花火「希望の花」太陽堂田村煙火店
 ここ数年余り動きのなかった田村さんがこんな花火を出してきた! とざわついた作品。残念ながら入賞はできなかったけれど、みんなの心にしっかり刻まれた


▲ドラマチック花火「Dolphins~恋するイルカショー~」磯谷煙火店
 音楽に合わせて、イルカたちが夜空に舞います!左からボールタッチ、2頭のイルカのリング(左右にハートなのは年上の雌と年下の雄なのだ。ちなみにライバルの雄もいるという、昼ドラ仕様ww)、そして輪くぐり ※コンポジット


▲もちろん、磯谷玉もふんだんに。スノークリスタル!


▲コスモ。もう大玉しか見ていないから、下がおそろか過ぎてスマソ


▲なんとイルカ千輪。丸くないなぁと思ったけれどまさかイルカだったとは…。当然現場では気付かず…。


▲そして光の宝石~!




▲10号割物「希望の花」太陽堂田村煙火店
 そうです! デザイン花火のあの花火が尺仕様!! 大曲でも見られるよ!


▲10号割物「光の幻想花」イケブン
 こちらも大曲に同じ玉名が並んでいる!


▲10号割物「赤川の牡丹桜」丸玉屋小勝煙火店
 ピンクと赤の繊細な色変化としっかりとした芯。小勝さんは場所場所に合わせた玉名を付けてくるので、ひょっとしてこれも大曲で…?(大曲の自由玉の玉名は「秋田花美人」)
 

▲デザイン花火「ラベンダーの丘にて」若松煙火製造所
 禁色花火の高貴さよ。大曲では自由玉で「ラベンダーの花園」とある。ワクワク(^_^)



▲デザイン花火「フラッシュ・パーティ」篠原煙火店 【デザイン花火第2位】 ごめんよ、ちゃんと撮れていないんだよ、このプログラムorz でもね、売店の人まで花火を見ているのが写っていてちょっと嬉しかったりする。



▲市民花火「流転(るてん)」紅屋青木煙火店 青木ワールドの開幕である!


▲市民花火「流転(るてん)」紅屋青木煙火店 月照らすスクリーンに和火の柳と吊物が打ち上げられ、風に流され輝跡を描く。


▲市民花火「流転(るてん)」紅屋青木煙火店 夕映えの椰子、そんなに在庫あったん? そんなに密集したら椰子の実が落ちたとき避けるところないやん(しーーーっ)


▲10号割物「トケイソウ」山崎煙火製造所 あれ、こんな花火なのって思ったら、唐突に小割が開いたよ。誰かが言った長針と短針なのでしょうかコレ? ちなみに小割がこんな色変化していたとは、現場では気付かず…orz



▲10号割物「昇曲導付四重芯変化菊」新田煙火店【割物花火の部準優勝】


▲10号割物「昇曲導付三重芯冠菊」新田煙火店【割物花火の部準優勝】



▲デザイン花火「Shangrila~命の楽園~」北日本花火興業【デザイン花火の部優勝】 
 御曹司だっけ? 王子だっけ? あ、プリンスだ!! やったね! おめでとうございます!


▲デザイン花火「Star light parade(スターライトパレード)アルプス煙火工業【デザイン花火の部第3位】 これもいい具合に売店のスタッフが花火を見上げていますね。



▲10号割物「昇曲導付四重芯菊花の誉」篠原煙火店【割物花火の部優勝】
 美しい同心円の四重芯でした。大曲、今年は五重芯やらないのね。隙のない四重芯でも勝機はあるわけだし…。


▲10号割物「銀彩の華」篠原煙火店【割物花火の部優勝】
 盆の大きな雄大な花火。芯の部分が今までとちょっと変えてきました。


▲10号割物 「光のステップ」野村花火工業


▲10号割物「昇曲導付三重芯引先虹色変化」齊木煙火本店 変態的変化を見せる玉。これで普通の割物にぶっこんで欲しい。まぁ、大曲は正統派の方を出すみたいだけどね…。


▲10号割物「虹色のグラデーション」齊木煙火本店 諏訪ほどの破壊力はなかったけれど、今年バージョンが見られたのはうれしいこと。


 そしてフィナーレへ。


 ……が、始まらない。

 実は、向かい風のこの日、かなりの玉皮やら燃えカスやらが観覧席に落ちてきていたようだ(暗くてはっきりとは見えないが、私の席の近くにも落ちてきていた)。それでトラブルが生じていたらしく、「安全確認をしております」というアナウンスがたびたび流れた。予定時間を押してなお、安全確認が続く。
 そして、主催側からの説明。

 燃えカスなどでけがをした人がいると。花火の方の調整もしているが、燃えカスが当たるのが怖い人は、時間を設けますのでお帰りいただけるでしょうか…と…。

 ここまで言うということは、すでにそういうことなんだよなと思う。
 実は、私も途中で小さな燃え殻が目に飛び込んできて、悶絶した。ペットボトルのお茶で目を洗うという荒業で解消したんだけどね。花火王国で生まれ育っている私としては、これぐらいで引くことはない。むしろ玉皮に当たることは、縁起物ぐらいに思ってしまう土地柄なので…。
 このアナウンスに触発されてか、それとも混雑前に帰る方が得策と踏んだか、多少の人の流れが左右にうごめいていた。

 そういう十分な間を取ってのエンディング花火の打ち上げである。



▲エンディング花火:希望の光「しあわせ花火」伊那火工堀内煙火店


▲エンディング花火:希望の光「しあわせ花火」伊那火工堀内煙火店 はみ出る二尺シリーズ(私のカメラスペックでは入らないんだよ!)


▲エンディング花火:希望の光「しあわせ花火」伊那火工堀内煙火店 はみ出る二尺シリーズ(私のカメラスペックでは入らないんだよ!)


▲エンディング花火:希望の光「しあわせ花火」伊那火工堀内煙火店


▲エンディング花火:希望の光「しあわせ花火」伊那火工堀内煙火店


▲エンディング花火:希望の光「しあわせ花火」伊那火工堀内煙火店


 さて、本当の闘いはこの後であった。
 翌日チェックアウトをして駅で特急いなほを待つ。やってきたいなほは、秋田始発であった。そして指定席はすでに売り切れ。
 それでも例年、この時間のいなほって自由席ガラガラだからなぁ…、とのんきに並んでいたら、やってきたいなほはすでにデッキまで人であふれていた。

 えぇっ!!Σ(◎Д◎ )


 座席はひとつも空いていない。小さい子供は2人でひとつの椅子に詰め込まれているし、お母さんに抱っこされてもいる。これは本当に隙間ないぞ…。
 ということで、新潟までずっと立ったままであった。

 去年の代行バスの方が座れた分、マシだったよ…orz

 ということで、「おうちに帰るまでが遠足です」とはよく言ったものである。