朝晩特に、早朝大分寒くなってきました。マフラーや手袋も大袈裟ではありませんね。パーキングセンターの前の信号を渡ると、低木の「白花の椿」が咲き出しました。紅葉もそろそろ終わりになる頃、これからは椿ですね。
「椿」はと言うと昔は武家の家では植える事はありませんでした。何故なら、椿の花は「ポトリ」と花弁ごと落ちるのでこれが切腹の介錯の首落としを想像させるという事に由来するらしい。でも椿は近年色々な色の花を咲かせてくれるので、この事さえ知らなければどうって事ないね。
以前、樹木は下からって言いましたが、この葉っぱこの時期に新芽を出すって何の木だろう?。芭蕉のような、バナナのような。綺麗な緑ですねえ。針外しは何と緑色が好きなんですな。
芭蕉と言えば普通松尾芭蕉を思い出しますが、針外しは西遊記の中の羅刹女の持つ芭蕉扇を思い出します。
孫悟空が牛魔王に化けて羅刹女から芭蕉扇を騙り取る時に呪文を聞き出します。左の親指で、柄に付いている七本目の赤い糸をひねって 、嘘、呵、吸、嘻、吹、呼(ホイ、シュイ、ハー、シー、シー、チュイ、ホー)」と唱えるのよ」。・・・ そこで正体を現して悟空まんまと羅刹女から芭蕉扇を騙し取ります。芭蕉扇で、一と仰ぎすると十万八千里、地の果てまで、吹き飛ばされてしまいます。
書物を読んでいると、こういう時に結び付けて楽しむ事が出来るね。歴史書の地名と結び付けてみたり、この場所は決戦のあった場所だとかね。
・・・とブツクサ言いながらエレベーターを降りると、桂の木、もう大分葉っぱが散っています。普通「ふ~ん」と言って通り過ぎますが、以前言ったように甘い香りの事を知って言ると、立ち止まって
楽しむ事が出来る訳だ。自分の人生を豊かにするかどうかは本人次第だ。例えちっぽけな知識でもね。