針外し/爺さんの独り言。役にたたない情報ばかり。

自作のスピナーベイトで今日もバスを釣るぞ!。人はそれを「G」と呼ぶ。爺さんの「G(ジー)」の意味だった。ガクン!。

創業は易く、守成は難し

2022-01-06 07:18:36 | 漢詩・古典・エトセトラ

 唐の太宗と侍臣達の政治上の論議を集大成した書で唐の呉兢(ごきょう)の著の中にある言葉です。

太宗が言うには「帝王たるものの事業は創業と守成とではどちらが難しいと思うか?」すると左僕射(さぼくや)の房玄齢が答えて「国家を打ち立てるには群雄の並び立つ乱世において悉くこれに打ち勝って行かなければならないので創業の方が難事でしょう」と言ったのですが、諫議大夫(かんぎたいふ)の魏徴がこれに反対して、「新たに帝王が起るのは悪性が行われていて国が乱れている時ですから人民はむしろ喜んで従います。故にそれ程難事ではありません。一旦天下を手中に入れると慢心して政務を怠る様になります。国の衰えはいつも其処から起こります。そう思うとむしろ守成の方が難事と言えます」

                                                 
                                                              魏徴の像

また、昭和に戦争が勃発して当時の人達は学校どころではありませんでした。当然、前線に駆り出されて、喰う事にも困っていましたので、其処で事業を始めるにしても、いい悪いなんか言っていられなくて、多少の悪い事、法律に引っかかる事でも強引に推し進めました。だからバイタリティーだけで創業できたのですが、教養を身に着けた若者は「〇✕すると法律に引っかかる」とかで手足をもがれた状態です。

また親が創業者の場合、その家の長男は学を身に着けてしまって、また親の様に強引さで人を引っ張っていく事も出来なくなっています。こういう場合創業よりも守成の方が何倍も難しくなっています。
これを、「攻撃は最大の防御」と結び付けるのはちょっとちがいますね。

コメント
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