今年はジャガイモ農家より収穫のSOSが来ています。 2年前、3年前もSOSがありツィッター等で呼びかけ本州から自然学校に滞在しながら農家に通ってもらった「でめん」さん(臨時作業員)がいました。就職が決まった大学院生、大手金融会社のIT技術者、学生さん達でした。 ゲストハウスを人材派遣会社に貸した年もありました。 これは倒産したのか・・・貸倒れというおまけがつきましたが・・・。
高齢化が進んでる過疎地でもあるので地域内で、でめんさんを集めることが困難になってきています。そして、SOSが来ました。 10月はスタッフの退職、半年研修生の終了もあり私達もお手伝いへいけません。そこで、ふたたびツィッター、facebookで転送SOS。 呼応してくれる人が現れました。
彼女YKさんは、スタッフの家にルームシェアしながら先週より農家に通い始めています。 ジャガイモの収穫、そして選別作業。 農家のお母さん方や他のでめんさんとも馴染んでくれて、明るく元気に頑張ってくれています。
その農家は、食卓に乗るジャガイモ生産農家ではなく、食卓に乗るジャガイモを作るための「種芋農家」です。ジャガイモの種芋を作る農家がいるのです。 黒松内の農家で生産されたジャガイモは厳しい国の検査を受けて全国のジャガイモ生産地へ出荷されてゆきます。
では、種芋を作るそのまた種芋原種はどこから来るのでしょうか? それは農家が作っていません。国が管理する圃場で何年も掛かって生産されるのです。 ジャガイモは、実に時間と手間のかかる作物です。詳しくは次のHPをご覧ください。
http://www.ac.cyberhome.ne.jp/~s-tanaka/tane.html#tane12
そのジャガイモにも関税があります。 5%のようです。 この価格に反映する5%がどのようにTPPでどのようになるか・・・。 ちなみに、世界のジャガイモの生産量は・・・
2009年のFAOの統計によると、ばれいしょ(じゃがいも)は、世界で32,958万トン生産されています。生産量のベスト10は、1位中国:7,328万トン、2位インド:3,439万トン、3位ロシア:3,113万トン、4位ウクライナ:1,967万トン、5位米国:1,967万トン、6位ドイツ:1,161万トン、7位ポーランド:970万トン、8位フランス:723万トン、9位オランダ:718万トン、10位ベラルーシ:712万トンです。ちなみに日本は240万トンで26位です。(平成23年8月15日時点)
いったい、北海道のジャガイモ生産はいったいどうなるのだろうか・・・。 生産にも多大な手間ひまがかかる作物でもある・・・、しかし検疫も厳しい作物・・・。
予想されることは・・・、高齢農家は後継者がいないので、今の代でやめる農家が増えるということ・・か。