高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

消費税アップ、経済対策5兆円

2013-10-01 05:04:09 | 主義・主張

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20131001-OYT1T00033.htm

今日の日中は多分、頭に血が上るので、今のうちに、発散して吠えて、クールダウンをします!!!

本日、安倍首相は消費税アップと抱きわせて経済対策5兆円の方針を発表するらしい・・・。 これは本当に納得できない。

しかし、衆議院選挙後に国会審議も始まっていないのに、いくら法律で消費税アップが定められていると言え、この政府方針を政府独断で進めようとしている独裁性に我慢がならん。そもそも、消費税アップは社会保障に使われると多くの国民は思っているだろう・・・しかし、現実は違う。

我若手20代4人にこの政府方針を示しても・・「わからない」という・・・。 たぶん、国民の多くが、特に若い有権者はわからないままに、未来に多大な国民の借金を負うことになる・・・。 なるがまま・・・。 それが大衆化している国民を欺く政府のやり方だ!!と、たいそう憤慨しているあたしである。

そもそも、計算が合わない・・・。 消費税1%アップにより税収は2.5兆円ほど増えるという計算らしい。つまり3%アップで、7.5兆円だ。 そのうちの2%約5兆円を経済対策に回すというのだ。 ここの話が違うじゃあないか!! 多くは社会保障に回ると思っていたのは、単なるあたしの勘違いだったのか!?

その中身といっても・・・、法人税減税の補填、投資に関する減税の補填、住宅ローン減税の補填、賛否両論ある被災地につくる巨大堤防費用に回ると思われる復興追加費用、東京オリンピックのために東京に落とす公共事業・・・、国民への何らかの給付・補助事業と感じさせるものは9000億円のみ・・・。 あたしは、投資も住宅ローンも関係ない、投資にも関係ない、巨大堤防づくりにもオリンピックにも懐疑的だ。 投資減税だって、国民の貯蓄を企業投資に吐き出させる政策だな、私に言わせれば。

政府は法人減税分で企業に給与を上げるように運動を展開するという。それじゃあ、企業は設備投資ができないじゃあないおくか。そんな上手くゆくはずがない。ましてや給与を上げられたとしても大企業だけだろう!!  一方、自動車をはじめとする輸出製造大企業は、そもそも消費税を払っていない。海外で販売するから、輸出の時点で国内で部品調達した際に支払った消費税はすべて還付される。消費税をまじめに国に収めているのは、払っているのは下町工場の中小企業なのだ!! グローバル社会においては、どこの税金が安いか労働コストが安いかで製造業は国外も視野に入れてコスト計算する。

TPPで関税ゼロになった場合・・、たとえば大豆なんて南米で巨大商社が遺伝子組み換がない大豆をすでに大量生産し、国内の味噌・醤油・豆腐業者に販売してゆくような巨大ビジネスが進められている。関税すら税収がなくなるのだ。

しかし、かたや法人税減税は数兆にもなるという予想もある。バブルまっさかりの中で消費税導入したあとの一般会計の税収入はずっと下降している。 消費税の増収もないに等しい。日本は人口減社会に突入にしている。ここ2~30年で3~4000万人も減ってゆく中で消費税収入だって上がるわけない。

http://saigaijyouhou.com/blog-entry-856.html

アベノミクスは、大企業がもっと儲かるようにならないと経済再生、日本再生はない、国家あっての大企業、大企業あっての国民という、あの高度成長時代の日本に戻すという夢のようなむちゃな話なのだ。 今の経済社会にあっては、国民の1割2割を占める大企業群、身分の保証されている行政にとっては増税は必要だろう。しかし、アベノミクスは国民の多くにとっては、1割2割とその他大勢の格差社会への扉を開けたに過ぎない。

***

国民は主体的にものごとを考えず、政治・行政に物事を預けすぎて来た。そのために、巨大な権力が出来上がってしまった。生命の原則を社会生態的な観点から言えば、生き物は勢力を拡大してゆく宿命があるので、一度勢力を得たグローバリズムという資本主義の生態は行き着くところまで行かざるをえない。 これは止めることができない。 

しかし、あきらめはしないので、これからも、私が言える場では、いろいろと反対も表明してゆくし、批判もするが、そこだけにエネルギーと時間を費やしていても世の中は変わらない。 還暦も近くなったが、自分にできることで未来につなげていくことにエネルギーと時間をシフトしてゆきたい。

自分らしい生態を残してゆくためには、別の新しい価値観の社会生態を小さくとも数多く生み出してゆくしかない。

***

あの圧倒的な力を持つ社会体制の中で、力づよく立ち上がり連携しつつある、中国市民社会の草の根NGOの人達の活動にふれ、反対に勇気をもらっているあたしです。

言うだけ、言ったから、今日も元気に行こう!!

 

 

コメント (1)
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