高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

地震・・東日本大震災から10年目

2021-02-14 13:27:52 | 日記

昨日、震度6の地震が東北でありました。 札幌でも揺れを感じたそうですが、私はTVの速報で知り気づきませんでした。幸いにして知り合いにも、地域にも家が倒壊するほどの大惨事にはならなかったようでホっとしています。

東日本大震災から10年が経ちます。早いものだなあ・・。 その間にも各地で地震や水害がありました。ここ10年の自然災害は私の記憶では若かりし頃より増えていると感じます。 私が生存しているうちに、もう大災害が起こることなかれと祈っています。 であっても、地殻プレート上の日本列島では、人工的に地震を止めることもできませんから、いずれ大規模地震はあるでしょう。 小説「関東大震災」を読んでいますが、都市圏の大地震は凄まじい被害だったのだなあと思い知らされます。 戦国期の小説でも関西圏の大地震のことが挿話されています。

10年前の大震災では、3月11日は次女の結婚式でした。式の待ち時間に揺れは感じたのですが、そのまま式、宴を続けました。親戚同士の二次会も終え、宿の部屋に入ったのはすでに夜の12時頃。TVをつけて驚愕しました。翌日、早々に自然学校に戻ると、釜石出身のスタッフKJを囲み、皆がTVにかじりついていました。 福島原発に被害があることも伝えていました。

釜石の情報はなかなか入りませんでした。スタッフの郷里はリアス式海岸の端で小さな半島部があるから津波は止めらるではないかと楽観もありました。しかし、昼過ぎに市街地のアーケード街に津波が押し寄せる様が映し出されました。(あとで知りましたが、津波は入口の狭い湾には集中して押し寄せて津波高さの大きくなるし、押しも引きも流速が高まる)原発電源が喪失していることも伝えられました・・・。  すわ、どうするか!!! 彼女を連れて現地に赴くか・・しばし、逡巡しました。しかし、函館も津波被害があり、青函連絡船が止まっていました・・・。

しかし、目の前のスタッフの実家は海岸に近いとのこと・・心配する憔悴を見ていたら、「連れて確認に行くしかないだろう」と決心をしました。 函館にいる仲間に「なんとかフェリーの乗船予約を取れ!」と指示して、ワゴン車に野外道具やら備蓄している食料をありったけ積み込んで、ともかくも翌12日の朝に函館に向かいました。 そして、再開第一便のフェリーになんとか乗り込み、13日には当時のスタッフの郷里である釜石に入りました。

高速道路や幹線道路は支援の公共車両優先であちらこちらが通行止めとなっていて、山間部の道路は土砂崩れがあったかもしれないので、通行に責任は持てませんと警備している人に警告を受けながら沿岸部を目指して進みました。 ゆく道すがらの内陸部は、東北の早春でとても穏やかな春の日差しの中でした。

ところが、海岸から2kmくらいからだったでしょうか、様相は一変しました。建物の残骸、家財道具とありとあらゆるものが津波で流れついており、天国と地獄が線を引かれたように隣合わせていました。KJの実家にはたどり着くことはできませんでした。

しかし、携帯電波状況も悪かったのですが、幸いにして家族は内陸部に所要ででかけていて無事であることがわかり、津波の被害を受けなかったちょっと内陸のご親戚の農家の庭先に第一夜の野営をすることになりました。

それから、当時のねおすの全精力を傾けて、釜石鵜住居・片岸地区の支援が始まりました。複数のスタッフを切れることなく送り込み、ボランティアのしくみも独立自営の形で築きました。 それは、現地にも定着する自然学校を起こす事につなげ、2011年の11月頃まで続いたのですが、その間にも、黒松内の自然学校の行事運営は例年どおりに続けました。 いったいどのように乗り切ったんだろうと・・、今でも????です。

その後、3,4年経った頃に、現地を訪れましたが、足が遠のいていました。 そして、10年が経ちました。コロナ禍ではありますが、今回は出かけようと思い立ちました。

当時、学生でねおすインターンだったのに、現地ボランティア活動の事務局役に抜擢したT君とボランティア頭となり取り仕切ってくださった MJと行ってこようと鎮魂と今の現地復興をこの目でみるために計画を立てています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かっこいいぞ!!

2021-02-14 13:12:46 | 日記

昨日は小さい人が来た。 一日、家にいられると、楽しくおもしろいけれど、まあ、疲れるわい。 帰ったあとの夕方にはカミサンとふたりで、なんだかしんみりとホっとしたりしております。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする