高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

ヤギ、羊の記憶

2021-06-14 15:18:55 | コラム風味

ブログを毎日書こうと思ってはいるのですが、時間がないわけではないが、習慣になっていないので、写真だけ先にアップして後で文章を入れようと手を抜いているのですが、 その時、何を思って写真を先にアップしたんだろう・・??てなことにもなっています。

そして、羊の写真・・・ (何を書こうとしたんだろう・・)まっ、歳を取ったせいか、ふと突然、昔のことが思い出さるのです。回想法とやらは認知予防にもよいそうだから・・、それでいいのだなと、徒然に・・・

もう20年くらいになるかなあ。札幌円山動物園のこれからの在り方検討する委員会なるものに所属して論議していたことがありました。当時の円山動物園は開園当時からの昭和そのまんまで、遊園地はあるは、既得権で営業している食堂やお土産物屋があるはで、旭山動物園の改革に比べても時代遅れの動物園のままでした。

それで、それら(遊園地や既存店舗)をどうするか、当時、象が死んでしまい不在だったので新しく象を入れるか入れぬか・・などが話し合われました。 そして、組織自体の古さも指摘されました。管理者(園長やら課長やら市からの出向者)と現場飼育者の意思疎通も指摘されました。 そして、管理者と現場飼育者との初の合同会合のワークショップ型の会議の司会進行役(ファシリテーター)のお鉢が回ってきたのでした。 

これは冷や汗もんでした。が、ワタシは同じ組織の人であるということを意識せずに、市民ワークショップのようにまずは日常的な話しをするコミュニケーショントレーニングから始めて場をつくり、管理者、飼育員双方から園のあり方についていろいろな意見がだされる場となりました。

しかしですね・・、この「仕事は会議」のいったんだとみなされて、何の報酬も付加されなかったんですね。それでしばらくして、「ワタシは時間も労力も使ったんだ」と、私にしてみれば普段はしたことがないクレームを入れたんです。すると市側としては、予定していなかったワークショップなので予算がない回答!!! で、納得がゆかない私に逆提案で、「動物園側で(処分)できるものであれば現物対応・・」みたいな・・。 そこで、

アタシは死んでしまった冒頭の写真の羊ジュリエットの代わりに「ヤギが欲しい」と、応えまして、それで、トカラヤギという珍しいヤギが自然学校にきたのでした。

 このトカラヤギについての話題は尽きないのですが、それはまたいずれ・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蛇の記憶

2021-06-14 14:32:35 | コラム風味

今年はまだ蛇にであっていないなあ……。 この春から初夏にかけて、オオジシギ、ツバメ、カッコウが来ないなあと嘆いているアタシにとって、ヘビは苦手なのですが、それも現れなくなったら、それはそれで環境が心配だね。

近頃の子どもだからなのだろうか、実物の蛇をあまり怖がらないようだと感じている。スタッフが捕まえれば、多くの子が関心を持って触ろうとする。 昔はどうだったんだろうか・・、もっと怖がっていたんじゃあないかな。

それはたぶん、親や周辺の大人からの影響だったんだろう。 昔はもっと身近にヘビが出現していた。毒があるものもいたし、ニワトリの卵を取られたりして、大人にとっては嫌われ者でやっかいであったのだろう。その言動が子どもに「ヘビは嫌なもの、こわいもの」と、刷り込まれていたのかもしれない。 今の親御さんは本物のヘビはみるのは動物園の爬虫類園くらいなものだったろう。親も身近にヘビを知らないもんだから、怖いも気持ち悪いも感覚的にはないのかもしれないな。つまり、蛇への忌避感は後天的なものなのかもしれない・・。

自分を振り返ると、私の実家は鎮守の森がある神社のほぼ境内の一角にあったので、小動物はいろいろと現物を拝むことができました。 ヘビなんぞは、当時触れる子にとっては触れない子へのカッコウのイジメ道具にされたもんでした。 捕まえたアオダイショウを神社の石で捕まえた蛇の頭を叩き潰してその石の上に乗って殺す(すり潰す)ということをみんなでした(させられた)ことがありました。 石は一人ずつが乗れるようなものでしたから、順番にさせられるのです。まだ低学年だったアタシは、上級生にはやされてイヤイヤ乗るわけです・・・。 のたうち回る蛇の尻尾・・、今でもクネクネと動く蛇を見るとトラウマのようになっています。

で、数年前のこと。 校庭で椅子を出してミーティングをしていたところ、アオダイショウが前方からこちらに向かってくるのに遭遇しました。 明らかになにか目的を持って近づいて来ました。そのままなんと人の気配など感じないように会議テーブルのしたを通ぬけてゆきました。 その前方には、ニワトリ小屋が!!!  その何日前から朝に産みたて卵が見当たらないということが続いていました。 ヘビは小屋の板壁に取り付き、その上方にあった破れた箇所の穴へ首を入れたのです!! 「こいつのせいだったんだ!!」

アタシは勇気を振り絞りました。 小屋にかけて行って、まだ全身を穴に入れていない尻尾を掴みました。そして引っ張りました。内部で屈折もしていたのでしょう。簡単に引き出せません。 ちぎれてしまうのではないかと思うくらいに力を入れてひっぱりました。 意外と伸びるものでしたが、 やっとのことで引き出して、 それを頭上で回転振り回して遠くに投げることに成功しました(絡みつきそうになって大慌てしましたが・・)

それから、子供たちの前でも、アオダイショウであれば捕まえられるようになりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする