光栄なことに、経済社会学会の公開一般フォーラムで 被災地活動から今について、お話させて頂く機会を得ました。
社会的なコーディネイターを社会のあらゆる場面で輩出してゆくこと、今の日本に必要だと、総括しました(したつもり)
左脳で論理的に考えるのが苦手な右脳人間なので・・研究者が大多数のフォーラムで先生方へ私の主張は届いたかな?
大丈夫かな。
*****発言要旨******
経済社会学会 第48回全国大会
この学会の一般公開フォーラムにて 被災地活動と三陸ひとつなぎ自然学校立ち上げへのプロセス、そして、課題についてお話させて頂きました。参加者の多くは経済、社会学者さんなので、私のような感覚的・経験値型の人間が話をして、どのように受け取られているか、気になるところですが、「ワーキングNet」という考え方(フレームを先に作らない、混乱状況でもよりベター、ベターな方向をとってゆくとおのずと整ってくる)について、ぜひとも検証・研究をして頂けないかと願っています。
およその話の内容は・・・、 30分早口でしゃべりっぱなしでした。
① 災害支援の開始
② 今できることは何か
③ 役割は待っていてもやってこない。
④ なぜ、初動できたか
・スタッフの実家
・野外活動が本来業務
・我々の業務遂行形態が、ネットワーク型、協働型
・NPO定款に災害支援
⑤ インターネット社会の脆弱と有用性
⑥ ワーキングネットという考え方
⑦ 阪神淡路を比べるとき もっとも異なるのは・・・
沿岸何百Kmにわたる、元々過疎地の沿岸被害、
1年半たっても 復興の姿が見えない
大手資本の大型小売店が復興需要めあてで、入ってくることによる更なる地域崩壊?
⑧ ボランティアの復旧支援から、専門性のある社会サービスの仕組み化、仕事化
・地域社会サービスビジネスとしての自然学校
・ボランティアや土木・建築業者の顧客化
⑨ 不足しているコーディネイター
・ボランティア質 ・・・ 長期に役割を担える人材の不足
待ち受け型のボランティアでは仕事にならない
・役割は待っていてもやってこないの第2幕
より高度な社会的なコミュニケーション能力が必要となる
地域社会の密度の濃い関係性の中で 総合的な交渉事、調整ごとができる
取り戻しつつある行政機能との連携
自ら商売を始め仕事を作り立ち上がろうとしている地域住民への労働支援
⑩ 中島みゆきの糸
縦の糸があなた、横の糸が私・・・
織りなす糸は いつか誰かを暖めうるかもしれない
いつか誰かの傷をかばうかもしれない
現代社会は縦糸が太くなりすぎてやしないか。 原発村や電力村はその最たる糸
大学もそうかもしれない・・・ 大学院で研究する人が増えている
農業では農協、政治などは自分勝手な経糸的政党ばかり
太くなった、固くなった縦糸を ほぐす ほぐしたうえで 横糸の市民と紡ぎなおす役割がコーディネイターでないか。
現在の被災地は、直接的な復興・地域づくり支援の現場であり、コーディネイターになるための格好な実践現場でもある。
1本の糸、出会うべき糸に 出会うことを 人は仕合せと呼ぶ。
コーデネイターは、世の中のあらゆる場面に必要で、たくさん輩出する必要がある。
学生・若者に大いに期待できる。
その養成に 5年も10年もかけてはいられない。
社会的コーディネイターになるために、どのようにトレーニングをすべきか試行錯誤しなければならない。トレーニングは論理ではない。それは、社会を肌身にリアルに体験できる場、経験が詰める場での実務体験だと考える。
三陸ひとつながい自然学校を、それが可能な場、「育ち場」として、包括的に、ホリスティックに役割が果たせるようにしてゆきたい。
足を動かして汗を流してナンボ。
なのかなぁ。
自省をこめて