
10月22日
隣町の寿都で開催されている「寿都お宝学習会」なる市民サークルに参加させてもらっています。10数人のメンバーがいて寿都教育委員会の学芸員参加事務局を勤めてくださっています。 寿都弁、寿都鉄道、金唐紙、角十佐藤家などいくつかの調査グループがありフィールドワークをしています。 私はかつてのニシン漁の場所請負人だった佐藤家の倉の片づけチームに入っているのですが、他のチームのワークにも参加してもいいので、「寿都の石」チームのフィールドワークに参加してきました。
寿都はニシン漁盛んな頃の大金持ちの家が今も残っており、それらの土台やら墓石などに本州から北前船で運ばれてきた本州産の建築石が各所で使われています。 それらは灰色から肌色の火山性の溶結岩なのですが、どうもそれと違う黄色みがかったものでありました。調べてゆくと、港の岸壁にも使われていたりすることが発見されています。 海岸にも崩れて波に揉まれて丸みを帯びた石も数多く見つかります。

今回は、詳しく歩き回ったこの地区(美谷・びや)のTTYさんの案内で巡検。すると、海岸にある稲荷神社の地面がこの黄色みがかった地層が露頭していることがわかりました。さらには、切り出し場であったであろうかと思われる地形が大きくくぼみ同様の地層が露出し、タテヨコに切り込みがはいっている崖もみつかりました・・。
地質の専門家に写真をみて頂いたところ、水冷破砕岩というらしく、太平洋側の室蘭にも散見されるらしいことがわかりました。 それじゃあ、ロマンもないので、この石を「寿都石」と勝手に命名し、お宝認定することにしようということになりました・・・。
フィールドワークは想像も膨らみ、おもしろいね!
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