札幌市主催だったのだろうか、アイヌ舞踊の講習会(ワークショップ)があるというので参加したことがありました。 札幌のウタリ協会(今は、再びアイヌ協会と称している)所属の女性(確か、分てフチのTKUさん)が指導してくださった。参加者は10名位であっただろうか。
バッタの輪踊りだった。 ハイエー、ハイエーと両腕を身体に平行に直角に追って身をかがめ、バッタの脚のように前後に振り、その度に足を前に力強く床を踏みしめて前進し、チェコロシワ キー!!と言いながら身体を起こす所作だった。 アイヌ語の合せ唄の歌詞はもう少しあったと思うが覚えていない・・・。 TKUさんがカタカナでホワイトボードにその歌詞を書いてくれました・・、
すると・・、(とうぜんのように)、参加者から「それは日本語でどういう意味ですか」という質問がでました。 TKUさんはちょっと間をおいてから、困ったような、でも慈愛のある微笑みを浮かべて・・、言いました・・
「ごめんなさい、私はこの意味がわからないのです・・。それは皆さん和人の祖先が私たちが自分の言葉を使わないようにした長い歴史があったから、言葉の意味を繋いでこれなかったんですよ・・・。」
一瞬、その言葉に場が固まった・・・。 「でもね・・・、」とTKUさんはまた間をおいてから続けて言いました・・。
「でもね、今、私の娘がアイヌ語の勉強を始めたんですよ。 だからね・・、娘がこのアイヌ語の日本語訳を調べて・・、みなさんのお孫さんくらいにはお伝えできると思うのです・・・」
あ~~~、アイヌ民族はこういった悠久の時間の流れの中の精神世界で生きているんだなあ・・・と、実感をもってわかった瞬間でもありました。
この2,3年後だったでしょうか・・、千歳アイヌのフチをゲストに自然体験活動の全国大会が小樽で開催されたおりに、参加者の全国のオッサン等男衆100人近くでのこのバッタの輪踊りをしたことがあった。 この踊り自体が男踊りで、ごとの対抗もあったような話も聞いた。 「元気ないよ~!!、 もっと力強く手を振り、脚を踏みしめてぇ!!」とフチから激が飛び、
ドスドスドスと進み、チロコワシキー!と叫んだ。
仲間と共に、まわりの環境とも一体化したように感じた。この時は室内だったが、 トランス状態になるまで野外でやってみたいなあ。