晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

上林が旬 7/13

2008-07-16 | 日記・エッセイ・コラム

2008.7.13(日)曇り

 一日おきに休んでいるとどうも調子が出ない。開店すぐは要領が悪くて、ミルクを出し忘れたり、コーヒー豆の分量はどうだったかなどと不安になる。日曜日はいつもと客層が変わり、地元以外のお客さまが多い。その中で特に今週目立ったのは、上林に家を見つけたり、土地を見つけたり、いわゆるアイターンの方である。定年が近いのでとか、今は住めないが将来的に住み着こうとか、本格的な農業を目指そうとかいろんな方が訪ねて見える。田舎暮らしというのがブームなのかも知れないが、それにしても多くの方が上林を対象として見ているようだ。なぜかは解らないけれど、気に入るらしい。家や土地を探している人は必ず他の地域、例えば美山や篠山なども訪ねている。私の場合もそうであったが、なにか完成された田舎暮らしというか、いかにも田舎暮らしという感じのするところはあまり魅力を感じなかった。もちろん地価の問題もあるが、そういうところは結構高い感じがした。私が思う上林の魅力は、広大な地域でありながら、上林川とその支流沿いに居住しているための閉塞感ではないだろうか。つまり放射状にどこにでも行ける地域でなく、支流沿いはどこも行き止まりとなっているために全体に暗黙の連帯感というか運命共同体的一体感というものがあるのではないか。もちろん舞鶴や大飯に抜ける道はあるが、それは大きな峠を越えなければならず、歴史的には難渋な峠であり、上林の閉塞性には変わりはない。
 綾部市の方が「今上林は旬ですよ」と言われたそうだ。旬ならばいつかは終わるのだが、それからどうする???Img_0502

じょんのび村から奥上林方面を望む。壁のような山々が取り囲んでいる。

今日のじょん:いつものように首輪を着けると腰抜けになっている。来い、来いを繰り返すと、ぐうーと勇気を溜めて、だーと走ることはあるがすぐにへたり込んでカイカイをはじめ、石を噛んだりしている。どうも自分の意志ではどうにもならない力が作用しているようだ。いろんな人にアドバイスを求めるがこれといった方法はないようだ。Img_0622


ハーネスを取ってくれいと鳴く子かな


夕方の散歩の時、へたり込んでいるじょんを放っておき芝生の草引きをしていると、じょんが飛んできた。そしてくるくると芝生の上を走り回っている。いきいきとして表情が違う。首輪の呪縛から解き放たれたかと思い、よくみると首輪が無い。「おーい、首輪落としてるぞ」「いやはずしてん」うーむ、首輪を着けないで育てる方法は無いもんだろうか。萌叡生活塾のワンちゃん(名前は忘れた)のことを思い出す。でかい犬が放し飼いで、近所からも保健所からも相当クレームがついたが塾長は頑として放し飼いを止めず、私が訪ねたときもでかい犬にどきっとした。今では近所の人や子供たちにもかわいがられ、昼間はほとんどボーっとしている。ところが真夜中にガンガン吠えているのだ。一体どうしたのかというと、いのししやイタチの襲来を防いでいるのだ。しかも放し飼いのために村中の田んぼを廻り、イノシシを追っているらしい。今では村の人もこの犬を認め、感謝していると言うことである。

コメント (1)
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