2008.7.18(金)晴 鳶口を頂く
暑い日の健康法は昼寝である。サラリーマン時代も昼の休みは早々に昼食を済ませ、昼寝をしていたのだが、時間には起きなければならないのでプレッシャーのかかる昼寝であった。自由に昼寝の出来る仕事に憧れていたのだが、やっとそういう仕事にありついた。特に午前中はほとんどお客さまが無いのでよく寝られる。時には夫婦共々寝入っているときがあり、「こんにちわ」とお客さまに起こされる。今日も寝ていたらお客さまのドアの音に起こされる。かみさんが店に出たら、長い棒を持ったお客さまで再度びっくり。口上林の村上さんが頼んでいた鳶口を持ってきてくれたのだ。鳶口と言っても知らない方も多いと思うので写真でお見せしよう。
長い柄の先に鳶のくちばしのような金具が付いており、木を運び出すときに使用する道具である。消防にも使われており、江戸の火消しが手にしているのを映画なんかで見ることがある。
昨年から山仕事をするようになり、鉈や鋸、チエンソーなど取りそろえたが、切った木を運び出すときの道具が何もないのだ。かといってホームセンターなどで売ってるわけでもない。インターネットで探すがやたら高い、手作りの特注品であったり、骨董価値のあるものなど数万円するものもある。本来は一般的な道具なんだが、山林仕事の減った現在、特別な工芸品となっているようだ。京都にいるときに弘法さんや天神さんでも探したが出てこなかった。もっとも実用具を求める市では無くなってるのかも知れない。
村上さんはじょんのびの中毒患者さんでポイントカード達成第一号のお得意さんである。骨董屋さんもしているというので、鳶口の話をしたら早速持ってきてくれた。しかもプレゼントしてくれたのだ。いやあ嬉しいですなあ、欲しかった道具を手に入れるというのは、、、、。冬の木の切り出しが楽しみになってきた。
今日のじょん:起床時間が遅くなってきた。以前は5時頃から起きてごそごそと動いていたが、最近では6時ぐらいまで寝ているようだ。えらいいびきをかいているときもある。寝起きは悪く、すぐには立てない。寝ぼけて足下がふらふらしている。なんか人間と同じだなあと感心する。
2008.7.19(土)晴 生きていた吉右衛門
夏休みの始まった3連休、超繁忙のはずが超ヒマで、じょんのびの客は読めない。拍子抜けをしているときになっちゃん一家が来じょんする。ここでなっちゃんのお母さんが茗荷名人であることが判明、さっそく新茗荷をひとつ見つけていた。茗荷は栽培しているもの、自生しているもの、家の周りにどっさり生えているが、一体店で売ってるあの茗荷とはどこにできるのか解らなかったのだ。あの紅い芽のような茗荷は根元に出来るのか、先に出来るのか、地中に出来るのか、それ以前にあの茗荷から食べる部分が取れるのかも不安であった。今更聞けない茗荷の真実が今明かされる。小さな茗荷の芽を見て安心した。8月になればどんどん出てくるそうだ。蛇やマムシの心配の無いように草引きをしておくこと、沢山採れたときは梅酢に漬けると良いそうだ。梅酢もしっかりあるぞ。収穫が楽しみである。
店もしまおうかというときにひょっこり吉右衛門が来じょん、ご両親が上林に来られると聞いていた時以来だから、久々である。「こんなところでぶらぶらしてんな」と首に縄付けられて金沢へ拉致されたかと思っていたら、仕事が忙しかったそうで一安心である。そんなしてたら、就農希望の若物夫婦が来じょんし、物件を探しているということ。里山ネットなど紹介してあげて、吉右衛門も「慌てないでゆっくり探し」などとアドバイスをしていた。こういった人が週に2,3人は来じょんする。やっぱ上林は旬なんだろうか。
今日のじょん:
暑うてたまらんわ、これ寝ているところ。