2013.10.19(土)曇り
妙見山山頂からは何の展望もきかないので、石段を下り、坂の中間部分から宮津湾を望む。ところが目の前には栗田半島(くんだはんとう)が横たわっているばかりで、成生岬、大島、小島も見えない。
やむなく下ってしまって海岸に出る。ようやく成生岬や大島小島を見ることが出来た。あの部分から朝日が昇ってきたら古代人ならずとも感激するだろうなあと思いつつ眺めているが、方向的には随分ずれていて、やはり妙見山頂から望みたいと思う。
やっと見えた成生岬、黒い影は栗田半島黒崎。大島、小島もはっきり見える。
次に日の入りの位置を調べるべく山頂の真西に当たる空き地から西の山並みを眺める。畑川の支流、左股となる谷と日置の間の尾根が目前に横たわる。
尾根左方の二つのピークの右ピークが270度、尾根中央の二つのピークの右ピークが300度、240度は左の斜面となる。
左から二つ目のピークが270度、真ん中の二つのピークの右側が300度。春秋分、夏至にここに日が沈む。
この場所から見ると、春秋分や夏至、冬至の日の入りはこの位置になるが、妙見山の山頂からはもう一つ奥の尾根、鼓ヶ岳(569m)から国分あたりに降りる尾根が見えるのではないだろうか。
これらの展望を確認するためには、妙見堂の屋根に上がるか、頂上から藪こぎをして展望の得られる位置まで出るかだ。
どちらも結構困難だなあと思いつつ車を進める。日置を過ぎて波見に入ると、「海と星の見える丘公園」というのがある。この位置だと日置の全容が見られるかなと思い公園に入ってゆく。
公園は府立の施設だが、何とも主旨のはっきりしない中途半端な施設のようだ。それにしても広大な土地に意図のはっきりしない施設が並び、訪れる人影もない。展望台から日置の全貌を眺める。日置のはっきりした区画の田畑を眺めていると、条里制の名残かなと思われる。そこで妙なことに気づく、日置のある位置だ。
最も高い所から成生岬、大島、小島が一望できる。妙見山もこんな感じで見えるはずだ。
日置について書かれた説を見ていると、日置は西日本に多く、山間部に点在するというのが大方である。西日本に多いというのは納得できるが、山間僻地に多いというのはどうだろう。
ここに来て多くが山間僻地に存在するというのは疑問を感じている。今わたしが調査対象にしている7個所の日置について、4個所が国府の近隣にあるのだ。
宮津市日置が4Km、八木町日置が3Km、日高町日置が600m、高浜町日置が23Km、おおよその距離であり、若狭国国府が小浜市にあるとして高浜町日置が決して近くはないが、他の3個所は国府隣接地と言ってよいだろう。
日置の山側がよくわかる。集落から山側に入っているのが畑川で、左の尾根が妙見山の下から見た尾根で、その奥の尾根が鼓ヶ岳から国分に下る尾根。
こうなってくると全国の日置を調べる必要が出てくるが、日置が必ずしも山間僻地にあるという説は成り立たないし、戸数を調べる役所説の「あえて戸数を把握しにくい地に置いた」という説も無意味になってくる。つづく
【今日のじょん】昨日の疲れなのか、好きな人が居なくなってか、とにかくしょぼちんとした一日を送っている。情けない顔が余計情けなくなるから気の毒だ。
これ昨日の様子。おとーが降りてきても二階ばかり見ている、散歩に行くでといっても部屋の中ばかり覗いている。いくみちゃん命なのよね、ダレノオカゲデメシクーテンネン