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『ぶらっと橋めぐり』その13。田安門橋に続き、旧江戸城の濠にかかる橋を渡ってみる。今回は弁慶橋。赤坂見附駅からあるいてホテルニューオータニに向かう際に通る橋で向かいには旧赤坂プリンスホテル跡に建つ高層ビルも『東京ガーデンテラス』として7月に開業した。
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今の弁慶橋は長い工事の末に1985年にできた比較的新しいもの。初めてこの橋ができたのは1889年、実は神田鍛冶町あたりにあった藍染川が廃橋になったため、その廃材を用いて作られたのが弁慶橋で、元の橋の名前を引き継いでいる。
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誰でも弁慶橋の名を聞いて武蔵坊弁慶を浮かべると思うが、名前の由来は全く異なる。この橋を架けた江戸城普請の大工の棟梁が弁慶小左衛門という人でその名前に因んだものである。江戸時代にはここには橋はなく、大回りしていたが、その不便を解消すべくできた橋である。
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前の橋と同様に橋の欄干には、擬宝珠が施され、桜の季節には橋から見る桜も見事である。
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また、橋のたもとには弁慶橋ボート場があるが、これも小林義光という人が戦後荒廃した弁慶濠を私財を投じて掃除し、憩いの場として提供したもので、釣り堀も併設されている。
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ここから平河町方向に少し坂を登ると城の垣根が残され、赤坂見附の跡がある。この石垣は赤坂御門の一部で外部の敵の侵入を防ぐため、枡形門(門が2つ直角に配置されている)の形式を取っている。
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こうした古いものと新しいものが不思議に共存している街並みもいいものである。
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