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『ぶらっと橋めぐり』その12。今回は田安門橋を渡ってみる。田安門と言ってすぐ江戸城のどのあたりにある門と分かる人はかなりの城マニア。実はサンプラザ中野の『大きな玉ねぎの下に』の歌詞の通りに九段下駅を降りて、日本武道館に向かう途中に通る枡形の門が田安門であり、牛ヶ淵濠と千鳥が淵の間にある田安門に続く土の橋が田安門橋である。
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まずは橋の向かい側から見るが、田安門橋は濠の土堤のように作られており、真ん中を滝のように水が流れているのが確認できる。
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今度は九段坂を登り、左手に曲がるが、田安門に向かうと広い舗装された橋になる。その先に2つの門が田安門である。実は田安門は1457年太田道灌が江戸城を築城した時からある門で、さらにこの橋も当時からあったものである。まずは櫓門から入り、右に曲がると正面の高麗門がある。田安門は江戸城の総構完成当時から残る唯一の門であり、重要文化財に指定されている。
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門の中に入るとすぐ左手に日本武道館があるが、今日もコンサートがあるようで門などには目もくれず若者たちが日本武道館に消えていく。
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しかし、小生は日本武道館には向わず、また、田安門を潜り、田安門橋を渡り、外に出て2つの銅像を見に行く。まずは常燈明台、これは明治4年に作られた東京湾を航行する船の目印として作られたもので、今も夕方になると火が入る。
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隣にあるのが、品川弥二郎の銅像である。品川は長州出身の政治家、明治維新に貢献、その後、子爵・内務大臣となった。
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その隣に馬に乗るのは日露戦争の功労者大山巌の像である。彼は西郷隆盛の従兄弟にあたり、東郷平八郎とともにロシアから勝利を得るのに貢献した。
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この2つの銅像はいずれも別のところにあったものが、ここに移されている。靖国神社には大村益次郎の銅像もあり、この辺りには銅像が沢山あるようだ。
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