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『切手シリーズ』その66。この季節に私のブログによく登場する花にあやめ、花しょうぶ、杜若(カキツバタ)があるが、この区別は中々難しい。よく言われるのは乾燥した畑などに咲くのがあやめ、少し湿ったところに咲くのがカキツバタ、水辺に咲くのが花しょうぶと言われているが、実はかなり区別は難しい。
というのはさておき、このあやめ類は日本切手にもよく登場する。
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一番古いのは1961年6月に発行された『花しょうぶ』である。これには白と紫の二色の花が美しく描かれている。
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次いで1962年6月の水郷国定公園の切手、船の前に花しょうぶが咲いている。
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絵の中に描かれているのが1970年3月発行の日本万国博(第一次)の50円切手の尾形光琳作、『燕子花(カキツバタ)図屏風』である。
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また、変わったところでは近代絵画シリーズ第13集に岡田三郎助作、『あやめの衣』がある。これはよく見ると女性が着ている着物の柄があやめなのである。
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ふるさと切手にはたくさんあるので紹介は1つにしておくが、2003年5月の茨城県発行の『筑波山と水郷潮来のアヤメ』である。これは白無垢の花嫁さんが船で嫁入りをするのを描いたもので可愛らしい意匠である。
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また、普通切手にも平成切手シリーズで1994年1月に420円切手としてノハナショウブが描かれている。
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アヤメ類の切手は色々とあるが、その美しい姿は切手のデザインだけでなく、昔から絵画に描かれてきたことがよく分かる。まあ、個人的には紫色の花がすきなのでついつい気になってしまうのだが。梅雨の中で咲き誇る花しょうぶはいいものである。