カルミアという花を知っているだろうか。色は愛らしい赤やピンクの種類と色が薄く白に近いものがある。いずれも初春にはピンクの金平糖のような小さな蕾が群生して、この時期に次々と溢れるように花をつける低木である。
シャクナゲなどと同様、ツツジ科の植物であり、私が会社に行く順路になっているお宅に美しく咲き誇っている。よく見ると小さな花には切れ込みがあり、まさにツツジのようで、これが集まって咲く。しかし、実はカルミアは気難しいというか、少し木にストレスをかけただけで枯れてしまう難しい側面もある。
実は以前に向かいのお宅が家を売られる際に頂いたのだが、知識がなかったこともあり、枯らしてしまった。
というのはまず、土壌。中性土、例えば赤玉土などではダメで鹿沼土のような酸性土が必須である。また、花を咲かせるのにエネルギーをかける為、摘蕾をしないとよく年花が付かなくなることもある。植え替えの時期も花のついている時期を避けるなどデリケートな対応が必要なのである。
カルミアはスウェーデンの植物学者カルムの名前に因んだものでよく見るとシャクナゲの花を小さくしたようにも見える。花が集まると鞠のようになるが、見ていても飽きない美しさがある。