hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

sac〜吉祥寺グルメ

2017-06-07 05:00:53 | グルメ

吉祥寺にはカジュアルフレンチの店は数多いが今日行ったsacもその1つ。落ち着いたこじんまりした店で最初は連れ合いがランチで行き始めたのがきっかけ。ボジョレーや創業記念日にはお得なコースも設定され、よく利用してきた。しかし、シェフが故郷に帰るため、今月限りということもあり、最後にとお邪魔する。

通常のコースもあるが、スペシャルとして店の代表的というか、人気メニューから選りすぐりアレンジしたというフルコースをお願いする。


暑いので最初は冷えたクローネンブルクの生ビールで乾杯。いや、本当に乾いた喉に美味い。アミューズは小さなパンケーキにキャビア、チーズなどを乗せたカナッペ風。やや甘いパンケーキとキャビアの塩加減がよく合う。

つぎにオードブルは人気4品。温製スモークサーモンにパンケーキとサワークリーム、ディルを添えたもの。このロシア風の味がこたえられない。

他にはホタテのカルパッチョ、きのこの炒めものにビーツのソースを掛けたもの。豚肉のパテドカンパーニュに葡萄パンが添えたもの。いずれも美味いが、特にパテドカンパーニュは酒が進む。


魚料理は鯛のポワレスープ仕立て。ロブスターとムール貝のスープを合わせた、ビスクを複雑にした味わい。カリッと焼いた鯛の皮とシットリとした身、ロブスターとムール貝、いずれを取っても素晴らしいアンサンブルである。白ワインにはもってこい、とグラスワインをぐびっと行く。


肉料理はA5牛肉にパン粉を付け、焼いたものにシャリアピンソースを掛けたもの。シャリアピンソースの玉ねぎによる甘味と付け合わせの塩加減がいいバランス。この料理は赤ワインと相性抜群。忘れていたが、付け合わせは生野菜とシャンピニオンの炒めたものをラザニアにチーズと共に挟み、焼き、さらにほうれん草ソースが掛けてある。なるほどこの手の込んだ付け合わせ1つ取っても、シェフの力の入り具合がよく分かる。

デザートは大きな抹茶スフレにアイスクリーム添え。砂糖をたくさん使っているとは思えないほど軽く焼き上げ、アイスクリームの冷たさとのコントラストが絶妙。あとはコーヒーをゆっくり飲んでごちそうさまでした。

店の行く末はとご主人に聞くと新しいシェフも見つかったとのこと。これはホッと一息。しかし、5年間の集大成である今日のディナーは大変美味しかった。