
夏旅行第6弾。翌日は山口市のザビエル記念教会を見てから高速道路などを乗り継ぎ美祢市に。

途中、道の駅『おふく』を経由するが、名前と異なりモダンな道の駅にびっくり、温泉も併設されている。


今日は日本海側の仙崎に向かう。青海島は有名だったが、最近は金子みすゞで一躍注目され、さらに最近は2017年10月オープンの『センザキッチン』ていう道の駅で流入客が大幅に増加している。まずはセンザキッチンに車を停めて、建物内に入るが、仙崎という小さな漁港とは思えない規模で鮮魚や野菜だけではなく、小物を売る店やレストランも充実。ただ、連日の和食、しかも魚ばかりたべているため、あまり食指は動かず屋台のイカ焼きそばにするが、ソースの香りが新鮮で美味い。

仙崎の街中に向かう。中心を通る道がみすゞロードと名付けられているが、昼時暑いからか殆ど人はいない。ただ、どの家にも金子みすゞの詩が玄関先に飾ってあるのが印象的。

5分ほど歩くと金子みすゞの実家であった『金子文英堂』の跡地に建てられた記念館に到着。館内にはみすゞの住居が復元され、本館には仙崎の昭和10年頃の写真、そこには人が溢れていて子供が沢山いる。

展示室には彼女の短い生涯、生い立ち、環境などが細かく記されているが、金子みすゞの生き様のなかで心優しさ、奥ゆかしさ、儚さが伝わってくる。


特に彼女の詩を一編ずつ手書きで書かれたコーナーで一つ一つの詩を読むと思わず涙腺が緩んで来そうになる。その感受性には驚くしかない。『わたしと小鳥とすずと』『大漁』『こだまでしょうか』など子供でもわかるフレーズがなぜはっとさせるのか、改めて感じた。

みすゞロードを戻り、八坂神社を抜けていく。どこにでもある海辺の神社ではあるが、この辺りを金子みすゞが歩いたのかなあと思いながらモダンなセンザキッチンの駐車場に戻った。ただ、振り向いたら『あべさんの笑顔』、そうか彼の選挙区だったんだ。これには感動しないのは何故だろうか。たぶん、笑顔が胡散臭いからだろう。
