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『切手シリーズ』その76。このシリーズも昨年2月以来だから久しぶりとなる。東京オリンピックも1年延期となってしまったが、『日本切手とスポーツ』というテーマで考えてみた。日本切手とスポーツを考える上で欠くことができないものは『国民体育大会』(国体)である。
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戦前には明治神宮大会というものはあったが記念切手は発行されていない。また、第1回国民体育大会(近畿五輪)が1946年8月に開催されたが、この時も発行されず、初めて切手が発行されたのが1947年10月の第2回(石川国体)からである。その際はハードル、ダイビング、円盤投げ、バレーボールの4種類が発行された。これが日本のスポーツ切手第1号である。
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そこから数えること73年になるが、毎回切手が発行され続けている。(記念切手として発行されたのは2001年の56回大会までで、それ以前の44〜46回、57回以降はふるさと切手として発行)これだけ長いシリーズは年賀切手以外にはない。
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国体切手は第2〜5回は4枚ずつ、第6〜21回までは2種類の凹版単色切手が発行されていたが、第22回からは多色刷りとなり、さらに開催地に因むもの(植物など)があしらわれた。
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面白いのは国体にあってオリンピックにない種目も切手に描かれている。まずは1952年第7回大会の山岳競技、1963年第18回大会の相撲などである。
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国体以外のスポーツ切手の第1号は1954年1月に開催されたスピードスケートの世界選手権に因む切手。
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その後、1954年5月にレスリング、56年4月に卓球、5月に柔道の世界選手権に因む切手が発行されたのである。
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また、昔の切手を見ると今とはスタイルがかなり変わっている種目もある。1949年発行の第4回冬期国体のスキージャンプ、この頃は手を前に出して飛ぶのが主流であった。
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しかし、1971年2月発行の札幌冬期オリンピックの図案では同じ種目では手は体の横にぴったりと付けてスキー板はまっすぐくっついたまま飛んでいる。
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ご存知とは思うが、今のジャンプは次の写真のように先を八の字に開くのが常識となっているのだ。(以下、次回)