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日本の町中華の店名に多いのが『来々軒』である。その嚆矢は尾崎貫一が浅草公園近くに1910年開店した庶民派の中華料理店来々軒と言われている。当時既にあった中国料理店と異なり、ラーメン・焼売・ワンタンなどを出した。この店で修行をした人々が他の場所で名前を引き継いでいるケースもあるらしい。
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ただ、食べログで調べても評点が付いているのは元祖の流れを汲む祐天寺の来々軒をはじめ9軒しかない。(ちなみに生駒軒は21軒ある。)そのうちの1件が水天宮前駅近くにあると聞き、早速お邪魔した。
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大通りから1本入った道を行くと昭和初期の看板建築の建物の2軒奥に店はある。白いのれんはかかっているが、昔は何か染めてあったのかもしれない。入口にぼんやりしたメニューらしき写真、そこによく見ると来々軒と書いてある。
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コロナの影響か、12時というのにパラパラとお客さんがいる程度。カウンターの中には調理人が2人、いい味出したおじいさん。注文はと聞かれ、少し考えて肉チャーハン(800円)をお願いする。フロアにはおばあさんがいるのだが、お冷はセルフサービスなのである。
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2人の調理人の役割は左側はラーメンなどで右側は炒めものをこなすように分担している様子で私の注文を聞いて左側のおじいさんは鍋を振り始める。右手のおじいさんはスープを出してくれるが、これが熱い。
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それから1.2分、チャーハンできたよとカウンターに置かれて、これを頂く。大きめに切ったチャーシューがゴロゴロ、胡椒をかけて一口。味はやや濃い目だが、炒めたチャーシューがいい香り、美味い。スープにはレンゲ、チャーハンにはスプーンだが、私はスプーン派。むしゃむしゃと食べ進める。
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半分食べたところで酢を投入。味がちょうどいい具合になる。町中華には酢は必須である。量は茶碗2杯はゆうにあるが、あっという間に完食。チャーハンには玉子チャーハンとカニチャーハンがあるが、やはり肉チャーハンがいい。
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因みにラーメンは570円、餃子は540円とそれほど安いわけではないが、こういう店の料理にはハズレは少ない。チコちゃんではないが、やはりチャーハンは素晴らしい。ご馳走さまでした。
来々軒
中央区日本橋蛎殻町1-38-1
0336685009