外堀通り散歩②、外堀通りを市ヶ谷方向に歩く。左側には中央線や総武線の電車が行き来するのがよく見える。
すると新見附という信号が出てきて左に坂を登ると橋が見える。
『見附』は江戸城の見張り場を言うが、ここには外堀を渡る土橋(新見附橋)は江戸時代にはなかった。この橋ができたのは明治中期、旧麹町区と旧牛込区の往来の利便性を考えて埋立られたものである。このため、新見附橋のすぐ横には堰が設けられているのがわかる。
また、歩道沿いにはツツジがさきみだれていて、法面は綺麗に草が刈られていて美しい。
新見附橋の先の濠が新見附濠となる。また、新見附橋の横には左書きの『東京市 外濠公園』の文字、公園は土手沿いに続いている。
私は坂を降り、再び外堀通りを歩く。土手のソメイヨシノにはまだ少し花が残っていて可愛らしい。
市ヶ谷駅手前には有名な市ヶ谷フィッシングセンター、市ヶ谷駅ホームからよく見える釣り堀である。天気も良いから釣り客も多いが、少し見ていると意外によく釣れる。
その横にある赤い橋は市ヶ谷水管橋、1929年に作られた水道管専用の橋で人は通れない。
人が通れる方が市ヶ谷橋、坂の上には市ヶ谷駅がある。市ヶ谷橋から振り返ると飯田橋まで見通すことができる。飯田橋〜市ヶ谷間は1.5km、あまり知られていないが、この間をJR総武線はもちろん、東京メトロ有楽町線、同 南北線と3線とも違う線路を走る路線がある。(以下、次回)