『鉄道シリーズ』その252。都営地下鉄三田線スタンプラリー⑥、志村坂上駅は中山道沿いにある。都営地下鉄が開通する前の1966年5月までは地上を都電18系統(志村坂上〜巣鴨車庫〜春日町〜神保町〜神田橋)と43系統(志村橋〜志村坂上〜巣鴨車庫)が走っていた。
志村坂上駅のスタンプは『志村一里塚、戸田橋』が描かれている。志村一里塚は駅下車すぐのところにある。中山道3番目の一里塚として築かれたもので今でもほぼ完全な形で残されている珍しい存在である。
また、志村坂上駅から走るとまずは新河岸川を渡るが、ここに架かるのが志村橋。さらにその先にある荒川の上に架かっているのが戸田橋で都県境となる。
志村3丁目駅を上がると志村城址公園の前に出る。志村城は豊島一族により作られた城で築城の年はわからないが、1455年に千葉信胤が入城した記録はある。その後、後北条氏に攻められ、落城。その後は後北条氏の支配を受けた。
この城址からほど近いところにある前野熊野神社がスタンプに描かれている。前野町には熊野神社が2つあり、こちらは東熊野神社と呼ばれている。こちらの神社は村社に列格されている。
駅を降りると小さな山のようになっていてジグザグに坂を登ると眺めのよいところに神社がある。
蓮根駅からは地上に出る。蓮根2丁目に駅があり、高架の駅となっている。三田線は中山道と分かれて左に弧を描きながら曲がって行く。
駅のスタンプには『城北交通公園、いたばし花火大会』がデザインされている。都立城北交通公園は未就学児向けに自転車や三輪車の貸し出しもしており、子供達が楽しそうにコースを回っている。
他には『D51513』と『ベビーロコ号』というSLが静態保存されていてこれを見るだけでも楽しい。ベビーロコ号は1912年ドイツ・コッヘル社製の小さなSLで和歌山県にあった有田鉄道より東武鉄道が構内入替用に購入したが、あまり使われていなかった。
1958年以降は東武東上線ときわ台駅構内に放置されていたものである。(以下次回)