定期的な飲み会を色々な居酒屋で催しているが、最近では大塚駅近くと四谷三丁目付近でやる事が増えてきた。今回の会場は大塚駅からほど近い『ぐいのみ大』、南口を降りて都電の線路に沿ってトコトコ。天祖神社の少し先に陶製の表札がカッコいい。
店内は私が来るようになってからも2回模様替えをするほど凝っている。スタートは18時だが、メンバー4人は既に集合している。ただ、まだご主人ひとりで頑張っている。
最初はハートランドの生ビールで乾杯。やはり一口めのビールは美味しい。突き出しは右から『鰯梅煮』『水菜のおひたし』『ヤーコンのきんぴら』の3品。いずれも美味いが、食感が面白いヤーコンがいい。
忙しそうに働くご主人に『刺身盛り合わせ』をお願いする。ただ、客は我々しかおらず、すぐに取り掛かってくれる。
出てきたお刺身は左から『アヅキハタ』『シマアジ』『ヒラスズキ』『豊後あじ』、下段が『イワシ』『太刀魚』『オコゼ』『イカ』『マツカワガレイの昆布締め』の9種類。覚えるのも大変だが、何れも生がよく、脂も乗っている。珍しいアヅキハタは白身のさっぱり、マツカワガレイの昆布締はじんわり旨味を感じた。
ここで酒、縁起を担いで『開運』(静岡県)の吟醸を注文する。あてはまずはあん肝、仲良く1枚ずつ分けるが、ポン酢の塩梅もよく美味い。
さらに里芋の竜田揚げ、白っぽく見えるがしっかり味が付いていて一同の人気爆発。おかわりまでしてしまった。
おりがらみが飲みたくなり、次は『開春』(島根県)、この蔵の酒は甘くない。これはおりがらみとて同じである。
私がいつもオススメする鶏の唐揚げが登場。いつも瞬間蒸発するから各自2個当たるように頼むが、カレー塩の旨さも相まってやはり瞬間蒸発は変わらない。
珍しい『川口納豆』があったので思わず注文。これは綿屋で有名な金の井酒造が川口納豆さんの田んぼで取れたササニシキで作ったお酒。確か美山錦のはずなのに、このササニシキで作った酒も酸もしっかり効いていて美味かったけど、あんまり残っていなかった。
酒が足りなかったので『風の森』(奈良県)を追加。『油長酒造』も読めないが、『御所市』も読めない難読漢字のかたまり。独特の甘みというか酸味というか、はまっている酒。米は秋津穂です。
太刀魚の塩焼はメンバー1名の強い希望で注文。ただ、この大きさでは本人以外は一箸のみ。さらに揚げたての厚揚げ、熱いがふわふわ、カリカリが癖になる。豆腐系はとにかく日本酒には合う。
ここからは1合ずつ、『十九』(長野県)、『日高見』(宮城県)を注文。甘酸っぱい酒と辛い酒の飲み比べとなった。
あても鱈の白子、あん肝と同じ路線だが、この季節どんどん美味くなる。じゃがいもと黒酢炒め、これは冷たいつまみ。箸休めにいい。さらに漬物までお願いした。
酒は最後に『秋鹿』(大阪府)、辛いやつでキリッと締めました。
締めは悩んだが一口ピザを2枚、しらすと青紫蘇、トマトとソーセージにする。大きさもちょうどよく、また日本酒にもよく合う。不思議な締めだけどナイスチョイス。
まあ、これだけ飲んでこれだけ食べて、気がつけば3時間コースでした。まだまだ若いねとお互いの健闘を称え合った。ご主人、本当にご馳走さまでした。
ぐいのみ大
豊島区南大塚3ー38ー9
0339856668