『鉄道シリーズ』その293。『会社も名前も違うけどすぐ近くの駅』その第4回目。今回は東武東上線で池袋から2駅目、下板橋駅である。
下板橋駅は実は板橋区ではなく、豊島区池袋本町にある。さらにホームの成増寄り、上り線(ラッシュ時は下り線側に臨時改札がある)側のみしか出口がない。これはかつて大山駅との間に金井窪という駅があり、駅間が短いため、駅が池袋寄りに移設されたことによる。
駅の特色としては①ホームの駅名標も異常に低い位置にあること、②駅が大きく弧を描いていて、中央に駅員を配置し、事故防止をはかっていることである。
また、改札口を出て振り返ると駅舎はレトロ感が溢れているが、この3代目駅舎は昭和20年代のもので70年以上にもなる。
駅前の下板橋通りを少し歩くと谷端川の暗渠の上に作られた遊歩道が出てくるが、これを右折して300mほど行くとJR赤羽線板橋駅西口ロータリーに出る(駅前は工事中)。
東口には近藤勇の墓があるが、西口には『むすびのけやき』がある。これは縁切榎から旧中山道を歩くルートの終点であり、地域の人が命名した。途中の寺社で引いたおみくじを結ぶのもいいかもしれない。
ロータリーから赤羽線に沿うようにまっすぐ300mほど行くと都営地下鉄三田線新板橋駅、国道4号線の下に駅はある。
この3つの駅はちょうど三角形のような位置関係にあり、乗り換えも容易である。また、板橋駅は1885年、下板橋駅は1914年、新板橋駅は1968年の開業と明治、大正、昭和の駅というのも面白い。