『大正・昭和の建築物を訪ねて』その12。今回は北千住周辺の建物を巡ってみる。北千住駅の仲町改札口を出て線路沿いの道を左に向かう。
踏切を右折、さらに次を右折して少し行くと左側に可愛らしい洋館風の建物が見えて来る。『市川歯科医院』は木造2階建、正面から見ると童話に出てくるような設えでサッシも木製。
大正時代の施行らしく正面から見るとモダンな建造物あるが、側面から見ると面格子がある純和風の建物である。もちろん現役。
少し駅の方に歩き、左折、本町商店街とクロスするが、この角にある立ち食いそばの店舗もかなりの年代物だが、喫煙所となって人が多いことから写メは諦める。少し先の左側に『黒川医院』の建物、看板造りの2階建。
周囲から見るとあたかも石造りのように見えるが、よく見ると漆喰で固めた造りである。
右に曲がると鐘楼が見えてくるが、『勝専寺』。立派な煉瓦の壁に囲われていて一角には消防団の機材保管庫となっている。山門も格式の高い赤門、扁額に書かれている『三宮神山』は寺の号。1260年に開基された古刹で徳川将軍が代々日光詣での際に徳川の御殿が造営された。
本堂はインド風の明治39年に建造されたユニークなコンクリート製・煉瓦貼りの建物であり、入口中央にはミツバ葵の門、さらに上には地蔵菩薩像、観音菩薩像が乗せられているのには驚いた。