『切手シリーズ』その87。オリンピック熱も冷めないうちにスポーツに関する切手について触れてみたい。まず最初はオリンピック前半戦を盛り上げてくれた『柔道』『空手』を取り上げてみた。
まず、最初の柔道切手は第1回国際柔道大会を記念して1956年5月3日に発行されたものである。豪快な技が描かれているが、そのモデルは『柔道の神様』と呼ばれた三船久蔵十段で彼が主演した映画の一場面を用いたものである。この豪快な技は彼が編み出した『空気投げ(隅おとし)』なのである。この大会は国際柔道連盟が主催した最初の国際大会で無差別級のみが行われ、金メダルは夏井昇吉、銀メダルは吉松義彦、銅メダルらアントンヘーシンクであった。
まず、最初の柔道切手は第1回国際柔道大会を記念して1956年5月3日に発行されたものである。豪快な技が描かれているが、そのモデルは『柔道の神様』と呼ばれた三船久蔵十段で彼が主演した映画の一場面を用いたものである。この豪快な技は彼が編み出した『空気投げ(隅おとし)』なのである。この大会は国際柔道連盟が主催した最初の国際大会で無差別級のみが行われ、金メダルは夏井昇吉、銀メダルは吉松義彦、銅メダルらアントンヘーシンクであった。
国体切手では1953年10月の第8回大会でラグビーとともに柔道のデザインが採用されている。国体切手は1947年の第2回大会から発行されているが、当初は4種類、第6回大会(1951年)からは2種類、第22回大会(1967年)からは1種類、第45回大会(1990年)からはふるさと切手として1種類と発行規模が縮小されてきている。(但し、1993年からは再び2枚として全国規模で発行に戻されている)
これは東京オリンピック(1964年大会)に先駆けて1961年から6回に分けて寄付金付き(5円+5円、すなわち10円で販売するが切手としては5円分)切手で3年間で20種類、小型シートが6種類発行された。うち柔道は1962年6月に発行された3枚のうちの1枚(のこりは平均台、水球)である。このシリーズは正方形の切手を45度の角度をつけ、単色ながらダイナミックな図案で私の好きな切手の一枚である。
1995年9月には第19回国際柔道大会が幕張メッセを会場に開催された。この大会は男女とも8階級(含む無差別級)あり、日本男子は古賀稔彦、秀島大介、女子は田村亮子が金メダルを獲得。メダル数では金3銀2銅5で計10個と何とか面目は保ったが、金メダルは韓国、フランスと並んでしまったのである。この時のデザインは女子選手が使われている。
一方、今回オリンピック種目にも加わった『空手』であるが、国体切手としては1995年9月の第48回大会で競泳とともに図案に採用されている。
今回のオリンピック、空手の『形』で沖縄県出身の喜友名諒選手が金メダルを獲得したことが話題となったが、返還前の琉球政府が発行していた切手の中に1964年〜1965年空手シリーズとして3枚の切手がある。『ナイハンチ』『巻藁』『組手』であるが、空手が盛んな沖縄県らしいシリーズである。ちなみに一枚の販売金額は3¢であった。