三寒四温とはよく言ったもので暖かい日も寒い日もそれほど長くは続かない。北から寒気が近づき、西高東低の気圧配置となっても、西から高気圧が張り出してきて北に低気圧、南に高気圧となり、南風が吹く。その間に雨が降り、強い湾岸低気圧が発達すると東京でも雪が降る。といった天気が繰り返すうちにようやく暖かくなる。
日本橋にも植えられているオカメザクラの花が満開に近づき、ピンクの花が目を楽しませてくれる。今年は伊豆の河津桜が咲き始めるのが早かったからオカメザクラの開花が遅いのかとも思うのだが、通常から考えると平年通りのようだ。
2021年は3月4日、2022年は3月10日、2023年は3月8日にオカメザクラの写メを撮りに来ているのからすると平年通りか、数日早いのかも知れない。
ソメイヨシノは花が前を向いて咲くのだが、河津桜やオカメザクラは花が下を向いて咲く。また、木の高さがあまり高くならず、目線とちょうど合うくらい、色も可愛らしいピンクとソメイヨシノよりは色が濃い。
付近に勤める人はランチタイムに花見がてら歩く人、私のように写メに収める人、皆それぞれに早めの春を楽しんでいた。
もう一つの桜が『久我山桜』である。これは植物ではなく、駅の窓に職員が枝に見立てた茶色の板を貼り、そこに駅を使う人たちが花びらの形に切ったピンクの紙にメッセージを書いて貼るのである。
今年でもう4回目、卒業生向けには2月25日〜3月24日、一旦クリアにして新入生向けには4月5日〜15日。もうこちらの花もたくさん咲き始めている。國學院久我山、都立西高をはじめ幼稚園から大学生までいろいろなメッセージがある。
暇があると見ることもあるが、青春しているなというものもあり、楽しい。この花びらがいっぱいになると春も本番となる。