鉄道シリーズその228。都営地下鉄スタンプシリーズ第2弾、最長路線である大江戸線にチャレンジすることにした。大江戸線は開業が1991年、全通したのが2000年である。全通は平成12年12月12日だから覚えやすい。
地下鉄線の中で最長40.7km、駅数も38とこちらも一番である。さらに環状にはなっているが、山手線や大阪環状線と異なり『数字の6』のような路線。始発が都庁前から環状部分を走り、都庁前駅まで戻ると離れ、光が丘駅まで北西に向かって走っていく。
こうしたイレギュラーな路線のため、スタートをどこにするか悩んだが、取り敢えず飯田橋駅から両国方向を目指すことにした。飯田橋駅にはJRのほか、東京メトロ東西線、有楽町線が通っており、これらを避けるために駅ホームは地下32mのところにある。
スタンプのある駅長室までは地下6階から地下1階まで登ることになる。(もちろんエレベーターを使う)スタンプには東京大神宮と小石川後楽園が図案として描かれている。
東京大神宮は元々は有楽町の大隈重信邸跡に作られた皇大神宮遥拝殿が起源、日比谷大神宮として信仰を集めたが、関東大震災で被災、1928年にこの地に移ったもの。
小石川後楽園は水戸藩上屋敷跡の庭園であり、上屋敷は今の東京ドームあたりである。また、後楽園の名前は水戸光圀の代に朱子学者朱舜水の『士に当たりては天下の憂い先んじて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむなり』から取られている。
また、庭園の円月橋は中国で考えられたアーチ型の石橋であり、写メ以上に実物は造りが素晴らしいものである。
また、東京メトロのスタンプも東京大神宮が描かれている。
春日駅は東京メトロ後楽園駅、都営三田線春日駅との乗り換え駅で文京区役所(文京シビックホール)が真上にある。
スタンプにも描かれているが、1999年と建設後20年以上経つが、今だに東京23区の区役所では最も高い142mある。
他には東京ドームとドームシティ(ラクーア、ホール、アトラクションズなどからなる。)も描かれている。
一方、都営三田線のスタンプには春日局が意匠として載っているが、これは三代将軍家光の乳母であった春日局が幕府より拝領し、お付きの者30人と暮らしたため、この地は春日殿町、現在は文京区春日となっているためである。
また、東京メトロ後楽園駅のスタンプはやはり東京ドームが描かれている。(以下、次回)