『東京の坂、日本の坂』その138。二子玉川付近の坂道を歩く。実は以前に渋谷に向かい右側の坂道は歩いたので今回はその3回目、渋谷に向かい左側の坂道を歩く。
東急田園都市線二子玉川駅を出て、玉川通りを渋谷方面に歩く。この辺りは商業施設が充実しており、人通りが多い。広い道はあまり好きではないのだが、しばらく行くと高架道の下に二子橋の旧橋の親柱が置かれている。
二子橋は1925年に作られた鉄道道路併用橋で1939年に鉄道専用橋ができるまでは電車と車が並行して走っていた。この親柱は大正時代のものである。
少し上り坂になり、左に階段が出てくるがこれを降りると丸子川(次太夫堀)が流れている。これに沿ってしばらく歩く。次の橋が次太夫橋、ここに川の成り立ちが書いた説明板が置かれている。
この橋の上を通るのが昔の大山道だが、これを右に曲がる。次の角を右に曲がると玉川大師、木が茂った中に建物がある。
少し戻ると右側に坂道が出てくるが、これが『慈眼寺坂』。その名前の通り、坂を上ると慈眼寺に至る。手前には玉川寺もある。
一旦、丸子川に戻り、右に曲がる。この辺りは大きなマンションや老健施設が並んで建っているが道路はとにかく狭い。しかし、対面通行のため、歩行者や自転車も通りにくい。
次の橋が下山橋、これを渡り、緩い坂を上って行くと道が左右に分かれる。これを右に行くのが大倉通り、岡本静嘉堂緑地と世田谷区有形文化財旧小坂家住宅の敷地となっている。
その横に山に上がって行く階段坂がある。これが『とうかん坂』である。この坂道の由来は調べたが分からなかった。(以下、次回)