9月の最後の週はヤクルト・巨人・阪神共に同一カード3連敗。しかし、週末はヤクルトも強いが阪神も良くついて行き、ともに3連勝、巨人は最後は引分けたが、3つ目はよく追いついた。
2日 3日 4日
ヤクルト ◯ ◯ ◯
阪神 ◯ ◯ ◯
巨人 ◯ ◯ △
ヤクルト ◯ ◯ ◯
阪神 ◯ ◯ ◯
巨人 ◯ ◯ △
ヤクルトは広島が相手でお得意様。さすがに大きく勝ち越しているだけに初戦のシーソーゲーム、オスナの活躍で逆転勝ち。2戦目は先発高梨がアップアップながら打ち勝つ。3戦目も競り合いの試合だったがサンタナの活躍で突きはなした。
わがタイガースは貧打に苦しんだが、第1戦はマルテ、大山のHRで勝利、第2戦は先発高橋の完封とマルテの3ラン、第3戦も先発ガンケルの好投とマルテのHR。何しろ3試合で9点取ったがうち7点がマルテのHRによるものである。(残りも大山の2ラン)
巨人は第1戦、第2戦は横浜に競り勝つ。第3戦は先発戸郷が打たれて3点リードされたが、1点ずつ返し、9回裏に2死2塁から大城の二塁打で同点に追いついた。しかし、最後は松原が三振、引分けが精一杯であった。
投手を見ると阪神は全て先発に勝ちが付いたが、ヤクルト・巨人は多くの投手を注ぎ込んだ。ただ、ヤクルトが強いのは原、高梨とローテに入っていない投手で勝ったのはやはり打線の援護があったからである。
つまり、先発がしっかり抑えて、先制点をとり、これをひたすら守り抜く阪神、点を取られても打ち返し、競り合い、逆転するヤクルトとかなり対照的である。
今後の3チームの展望だが、まずタイガースは西勇の調子が悪く、阪神としてはこの穴を如何に埋めるかが課題となるだろう。さらに打つ方は6、7、8番から殆どヒットが出ていない、つまり下位打線が機能していないことが致命傷にならねばいいがと感じている。
投打の平均点が高いのはヤクルト、先発もそこそこ、一方で中継ぎ投手の今野・清水・大西・石山の安定度はいい。リスクは抑えのマクガフが疲れ気味であること。打つ方は塩見、青木、山田、村上に加え、サンタナが勝負強くなってきている。
巨人は打つ方も松原、坂本を除くと迫力不足は否めない。さらに投手5人で回すローテーション(菅野、メルセデス、戸郷、山口、高橋)は無理が出てきて、山口が離脱気味、高橋も疲れが否めない中、6人目を用意できないと脱落は必須と見る。特にこの3連戦は4人・7人・6人と投手を注ぎ込み、計17人にもなってしまっているのである。
などと色々考えてもやって見なくてはわからないのが野球。今週は5〜7日にヤクルト・巨人、8〜10日にヤクルト・阪神の神宮球場決戦が続く。いずれにしても大勢が決するのか、まだまだ続くのか、セリーグから目が離せない一週間である。タイガースの運命や如何に。