久しぶりに川に沿って橋を巡る企画にチャレンジ。去年の夏から腰から来る足の痛みで長い距離の散歩を諦めていたが、症状も落ち着いてきたことから早速スタート。
あまり遠出も出来ず、玉川上水と千川上水の別れるあたりから千川上水沿いの遊歩道を歩くことにする。吉祥寺駅からバスで15分、境橋で下車。
まずはその分岐点に行く。直角に千川上水は分かれているが、その場所はいい釣り場らしく、ひとりお爺さんが釣り糸を垂れている。何が釣れるかを聞くと、ハヤ、ヤマベ、時折ウナギだとのこと。
分岐点を確認し、信号を渡り、ようやく五日市街道の真ん中に作られた遊歩道を歩き始める。分岐点からしばらくは暗渠だったが、大きな石碑の前から開渠となる。
人工的に作られた水路だけに真っ直ぐ、この辺りは川幅も狭く、飛び越すことが出来そうな幅である。
欅の葉が全て落ちて心地よい落ち葉の弾力を感じながら行くと最初の小さな橋。『蛍橋』と名付けられている。
隣の樋口橋を越えると関前5丁目交差点。ここは井の頭通りの起点となっているが、遊歩道は一旦途切れ、五日市街道を渡り、また、井の頭通りを渡り、さらに五日市街道を渡らないと先にいけない。
千川上水は両岸に生垣があり、川面が一旦見えなくなる。柳橋で武蔵境通りを越してまた遊歩道に戻る。この辺りは植えてあるのは桜だろうか、手前の木に比べて幹が太くなって来たような気がする。
ただ、相変わらず両側に五日市街道、車が途切れなく走るその真ん中が千川上水遊歩道となっていることは変わらない。
鎮守橋というなんとも可愛らしい橋を越えたあたりには水仙が群生。殆どが茶色の世界の中に緑の葉を伸ばし、白い花を見ると愛らしく思わず眺めてしまう。
五叉路の大きな交差点(武蔵野大学前)の横には石橋供養塔なる石碑がある。五日市街道と千川上水が交差するこの地には古くから井口橋と呼ばれた橋が架けられていた。元は木の橋だったが、安政年間(1841年)に近隣住民の力で石橋に架け替えたことを記念する石碑である。
ここからは水路のすぐ横を歩くことができ、また、階段が作られていて水面に触れることもできるようになっている。(以下、次回)