今朝の地元紙「徳島新聞」に愉しい記事がありました
いつも新聞やテレビの報道を見るとどちらかと言うと腹立たしい事の方が多くて「体に悪い」のですが・・
それは毎年発表される第一生命の「サラリーマン川柳コンクール」でした
「安い値の ガソリン探し 遠出する」とか
「貼り替えは 昔障子で 今、日付け」
「箸つけた 俺を見てから 食べる妻」
などなど面白くて思わずニンマリしてしまいました
そんな中で最近の風潮から、ありそうで一番大笑いしたのは次の句でした
「俺社食 息子給食 妻美食」 面白いでしょ
僕の憩室炎は少しよくなったか??相変わらずなんですがもうしばらくの辛抱と思っています
そんなんで出かけることも出来ず家でゴロゴロ。粗大ゴミしてましたがこの前からのサスペンスかミステリーかはっきりしない作文を少し書きました。
興味がある方は読んでみてください
今日今までのを読んで思ったんだけど、話が合わなくなるといけないとの思いから説明に近い文が多すぎ?省略したほうが締まってよさそうなところがかなりありますね 今回もだけど・・まあ一旦最後まで書いてしまいます。
7章
五月の連休は日本中から博覧会場へ集まった人達で京都から神戸までのホテルや旅館は満員となり、関西に住む人達は親類縁者を受け入れるために恐慌状態になっていた。
松田も連休を見込んで仕入れや仕込みに奔走した。
予想通り夜のミナミは人が溢れ、小夜の店も満席が続き忙しい毎日で連休明けの今日まで松田の調査は何も進んでいない。
小夜は三人で会った翌日から連休までの数日に店に来た安藤建設の社員から二人の身辺について聞いていた。
そして永田が日曜日にレースがあれば競馬場に出かけていることと、森野が毎週のように一人で山に行っていることを新たに知った。
永田の趣味はマージャンとなっていたから競馬に行くのも解る気がする。賭け事が好きなのだろう。 他の賭け事に手を出している事も考えられた。
会計課長であれば社の金を流用している可能性もあった。
それがバレて上司である常務を殺害する可能性は十分ある。
森野は趣味が登山になっていたから毎週のように山へ行っていることはうなずける。
大阪の人口は多いがその歳で本格的な登山をするなら松田も名前位は知っているはずだが思い浮かばない。
同じ山好きでも近くの山にしか行かない人達もいる。 そんな人なのかも知れないと思った。
連休明けの火曜日、CB450に乗らず地下鉄と電車で十三駅に着いた松田は森野の家を探した。
山に行く場合、電車を使うか車を使うかを予測するためである。
森野の表札がある家は新しく一階の半分が駐車場となっていた。 車を置くために家を建て替えたのだろう。
道路は狭く普通車がやっと行き違える幅しかないが車の通行量は少なかった。
駐車場の横の洗濯竿二本に肌着らしいものが沢山掛けてあるのを横目に見て通り過ぎ、しばらく進んでから引き返して駅に戻った。
駅前の自転車預かり所でオートバイを預かってくれるか確かめ梅田行き阪急電車に乗った。 これだけ解れば今日は十分だった。
ただ何処の山へ行くか解らない。山によって出発の時間も違うし車で行かない場合も考えられる。
眠る時間は殆どないが朝五時半に行くことに決め小夜に伝えた。
日曜までの四日間が長い。 森野が仕事を終わってからの動きも探りたいが松田は動けない。
松田は何か新しい情報が入っていることを祈りながら山崎の会社に電話を入れた。
山崎は声を聞いただけで松田と解ったらしく「連絡しようと思っていたところだった」と言って教えてくれた内容はこのような事だった。
双栄建設関西支社長水谷は所轄内で請けた大型工事で近隣の住宅多数が傾くなど多大の損金が出そうな状況でこのままでは次期社長も危うい様である。
傾いた住宅住民の押さえ込みに暴力団に要請している節もあり仕事としても興味が涌いてきたと言った。
その対策か三輪銀行の香田とも良く会っている。安藤建設の森野が双栄建設に来た日もあるらしいが下請けなど同業者の場合当然かもしれない。
また森野が農林省から安藤建設に移った手土産は阪南検疫所新築工事だったようだが検査課長から大手建設会社でなく地元中堅の建設会社に天下りすると言うのは異例のことらしい。
山崎は工事の失敗と住民の押さえ込みに興味があるようだが今後も新しい情報が入れば教えてくれるだろう。
松田は日曜の朝、仕事から戻りシャワーを浴びて二時間半仮眠してCB450に跨った。
一日二日寝ていなくても日帰り登山程度ならなんら不安がないだけ日頃から鍛えている。
十三に着いて一度森野の家の前を通り車を確認した後周辺を少し走って様子を見た。
そのあと駅よりで森野の家が見える「お好み焼き屋」の前に停めてオートバイの掃除を始めた。
何もせずに居ると付近で気付いた人が不審に思うだろうと考えての事であった。
ここに居れば森野の移動が電車でも車でも慌てず対処が出来る。
掃除が殆ど終わった六時過ぎに白いカローラがゆっくり道路に出てきた。
完全に車が方向を変えるのを待って松田はホンダに跨りエンジンを掛けた。
176号線に出ると車が多くなる。淀川を渡り、御堂筋に入って大国町で25号線に入った。
ヘルメットの中で幾つかの山名が浮かぶ。
やがて大和高田から166号線に入り目標の山は葛城山だと解った。 近くに大阪府最高峰の金剛山がある。
古来よりこの一帯は金剛山も含め「葛城の峰」と呼ばれていた。葛城山は大阪と奈良の県境に位置するだがブナの原生林も残っている。
何より今は一目百万本と言われるほどのヤマツツジの花が緩やかな山頂付近を覆っている季節だった。
いつも新聞やテレビの報道を見るとどちらかと言うと腹立たしい事の方が多くて「体に悪い」のですが・・
それは毎年発表される第一生命の「サラリーマン川柳コンクール」でした
「安い値の ガソリン探し 遠出する」とか
「貼り替えは 昔障子で 今、日付け」
「箸つけた 俺を見てから 食べる妻」
などなど面白くて思わずニンマリしてしまいました
そんな中で最近の風潮から、ありそうで一番大笑いしたのは次の句でした
「俺社食 息子給食 妻美食」 面白いでしょ
僕の憩室炎は少しよくなったか??相変わらずなんですがもうしばらくの辛抱と思っています
そんなんで出かけることも出来ず家でゴロゴロ。粗大ゴミしてましたがこの前からのサスペンスかミステリーかはっきりしない作文を少し書きました。
興味がある方は読んでみてください
今日今までのを読んで思ったんだけど、話が合わなくなるといけないとの思いから説明に近い文が多すぎ?省略したほうが締まってよさそうなところがかなりありますね 今回もだけど・・まあ一旦最後まで書いてしまいます。
7章
五月の連休は日本中から博覧会場へ集まった人達で京都から神戸までのホテルや旅館は満員となり、関西に住む人達は親類縁者を受け入れるために恐慌状態になっていた。
松田も連休を見込んで仕入れや仕込みに奔走した。
予想通り夜のミナミは人が溢れ、小夜の店も満席が続き忙しい毎日で連休明けの今日まで松田の調査は何も進んでいない。
小夜は三人で会った翌日から連休までの数日に店に来た安藤建設の社員から二人の身辺について聞いていた。
そして永田が日曜日にレースがあれば競馬場に出かけていることと、森野が毎週のように一人で山に行っていることを新たに知った。
永田の趣味はマージャンとなっていたから競馬に行くのも解る気がする。賭け事が好きなのだろう。 他の賭け事に手を出している事も考えられた。
会計課長であれば社の金を流用している可能性もあった。
それがバレて上司である常務を殺害する可能性は十分ある。
森野は趣味が登山になっていたから毎週のように山へ行っていることはうなずける。
大阪の人口は多いがその歳で本格的な登山をするなら松田も名前位は知っているはずだが思い浮かばない。
同じ山好きでも近くの山にしか行かない人達もいる。 そんな人なのかも知れないと思った。
連休明けの火曜日、CB450に乗らず地下鉄と電車で十三駅に着いた松田は森野の家を探した。
山に行く場合、電車を使うか車を使うかを予測するためである。
森野の表札がある家は新しく一階の半分が駐車場となっていた。 車を置くために家を建て替えたのだろう。
道路は狭く普通車がやっと行き違える幅しかないが車の通行量は少なかった。
駐車場の横の洗濯竿二本に肌着らしいものが沢山掛けてあるのを横目に見て通り過ぎ、しばらく進んでから引き返して駅に戻った。
駅前の自転車預かり所でオートバイを預かってくれるか確かめ梅田行き阪急電車に乗った。 これだけ解れば今日は十分だった。
ただ何処の山へ行くか解らない。山によって出発の時間も違うし車で行かない場合も考えられる。
眠る時間は殆どないが朝五時半に行くことに決め小夜に伝えた。
日曜までの四日間が長い。 森野が仕事を終わってからの動きも探りたいが松田は動けない。
松田は何か新しい情報が入っていることを祈りながら山崎の会社に電話を入れた。
山崎は声を聞いただけで松田と解ったらしく「連絡しようと思っていたところだった」と言って教えてくれた内容はこのような事だった。
双栄建設関西支社長水谷は所轄内で請けた大型工事で近隣の住宅多数が傾くなど多大の損金が出そうな状況でこのままでは次期社長も危うい様である。
傾いた住宅住民の押さえ込みに暴力団に要請している節もあり仕事としても興味が涌いてきたと言った。
その対策か三輪銀行の香田とも良く会っている。安藤建設の森野が双栄建設に来た日もあるらしいが下請けなど同業者の場合当然かもしれない。
また森野が農林省から安藤建設に移った手土産は阪南検疫所新築工事だったようだが検査課長から大手建設会社でなく地元中堅の建設会社に天下りすると言うのは異例のことらしい。
山崎は工事の失敗と住民の押さえ込みに興味があるようだが今後も新しい情報が入れば教えてくれるだろう。
松田は日曜の朝、仕事から戻りシャワーを浴びて二時間半仮眠してCB450に跨った。
一日二日寝ていなくても日帰り登山程度ならなんら不安がないだけ日頃から鍛えている。
十三に着いて一度森野の家の前を通り車を確認した後周辺を少し走って様子を見た。
そのあと駅よりで森野の家が見える「お好み焼き屋」の前に停めてオートバイの掃除を始めた。
何もせずに居ると付近で気付いた人が不審に思うだろうと考えての事であった。
ここに居れば森野の移動が電車でも車でも慌てず対処が出来る。
掃除が殆ど終わった六時過ぎに白いカローラがゆっくり道路に出てきた。
完全に車が方向を変えるのを待って松田はホンダに跨りエンジンを掛けた。
176号線に出ると車が多くなる。淀川を渡り、御堂筋に入って大国町で25号線に入った。
ヘルメットの中で幾つかの山名が浮かぶ。
やがて大和高田から166号線に入り目標の山は葛城山だと解った。 近くに大阪府最高峰の金剛山がある。
古来よりこの一帯は金剛山も含め「葛城の峰」と呼ばれていた。葛城山は大阪と奈良の県境に位置するだがブナの原生林も残っている。
何より今は一目百万本と言われるほどのヤマツツジの花が緩やかな山頂付近を覆っている季節だった。