目が覚めて寝室?から出てみるとワイパーから上のフロントガラスに雪が積もっていました
僅かとは言え家の周りの積雪は今年初めてでした
でも太陽が出ているし天気も良さそうなので津の峰山へ「陽だまり登山」と決めて出発。今日は弁当を持たず水とおやつだけ。
神社に着くと今日は神社の祭日で4人の神主さんが烏帽子を被り氏子が数人来ていました。
年寄りばかりでした。 このような祭日行事もやがてなくなってしまう運命なのかも??
そう思うと大きく書かれた「皇紀2668年」の文字も寂しそうに見えました。
帰り道でスーパーに寄ると純米の新酒一番絞りが並んでいました
喜んでそれを一本買ったんですが・・家には呑みかけがまだあります。
新酒を呑みたいけどそれを開けると怒られるので辛抱しましたが・・のみたいな~
午後時間が出来たのでサスペンスモドキの続きを少し書きました。
12章
松田が店に出ると電話が鳴っていた。
受話器をとると多恵が泣きながら「すぐに病院に来て」と言う。
理由を聞くと「母が・・」と言った。
その南海病院は店から近い。
小夜がまだ出てきていなかったので書置きをして店を出た。
夕陽に照らされた雲が異常に紅かった。
普段の夕焼けは黄色を含んだ暖かさを感じるが今日のそれは不吉を感じさせた。
安藤誠三、岡田俊好に続いて紗枝まで事件に巻き込まれたのか。
松田が病院の受付で「安藤の身内の者ですが」と言うと地下に行く説明をしてくれた。
急いで階段を駆け下り言われたところに行くと10人ほどの男が長椅子に向かい合って話していたが多恵は見えない。
その人たちに聞いてドアを開けると多恵が泣いていた。
前にある二つのベッドに載せられた二人の遺体がある。
近づいて多恵に来たことだけを知らせドアの外にでた。
松田に電話をしてきたのだから多恵は事件と思っているはずである。
でも今は泣くだけ泣かせたほうがいいと思った。
松田も二人とは思ってもいなかったし原因も聞いていない。
多恵に聞くより外に居る人から事情を聞くほうが早いと判断した。
外の長椅子に腰を落として隣の人に聞くと「心中らしい」といった。
安藤建設の本社は六階建てで天王寺にある。 この病院からも近い。
その「屋上の手摺を乗り越えて二人が飛び降りた」というのだ。
紗枝の遺書があったことから警察も心中とほぼ断定しているらしい。
浩二は多恵と結婚してまだ数ヶ月しか経っていない。
紗枝にしても夫である誠三が亡くなって一年にならない。
いくら男と女の関係が予期せぬものであると言っても、そんな事があったとは信じられない。
紗枝は多恵の母であり、浩二は多恵の夫である。
多恵が受けた衝撃の大きさを考えると松田の心も痛んだ。
これも今までの事故に見せかけた殺人に続く殺人事件に違いないと思う。
今までと違い今回はまだ遺体が現存する。
捜査の世界で「遺体が話す」とか「遺体に聞け」という言葉を松田は思い出した。
再度ドアを開けて中に入り、一つの遺体の前で手を合わせて静かに被せてあった布を持ち上げた。
男だった。 男の衣類だったと言うべきかも知れない。
損傷がひどかったのか頭部全体が包帯でぐるぐる巻きにされていて顔が解らなかった。
六階建てビルの屋上から飛び降りたとすれば当然かも知れない。
次に多恵が泣いているところに行って手を合わせてから布を持ち上げると包帯は頭部と顔の一部だけで識別は容易な状態だった。
もう少し考えようと外に出ると多恵がついて出てきた。
多恵にお悔やみの言葉を言ってから松田は気兼ねしながら顔が見えないが浩二に間違いないかと訊いた。
多恵は首を縦に振り、包帯をする前に見ているし、体型、着ている物からも間違いないと思うと答えた。
「思う」と言ったことから顔の損傷がかなり酷かったことがうかがえる。
しかし松田は多恵が遺書の確認と余りの出来事に動転している状態だからそれほどしっかり見ているかどうか不安が残った。
浩二については替え玉もありうると思った。
僅かとは言え家の周りの積雪は今年初めてでした
でも太陽が出ているし天気も良さそうなので津の峰山へ「陽だまり登山」と決めて出発。今日は弁当を持たず水とおやつだけ。
神社に着くと今日は神社の祭日で4人の神主さんが烏帽子を被り氏子が数人来ていました。
年寄りばかりでした。 このような祭日行事もやがてなくなってしまう運命なのかも??
そう思うと大きく書かれた「皇紀2668年」の文字も寂しそうに見えました。
帰り道でスーパーに寄ると純米の新酒一番絞りが並んでいました
喜んでそれを一本買ったんですが・・家には呑みかけがまだあります。
新酒を呑みたいけどそれを開けると怒られるので辛抱しましたが・・のみたいな~
午後時間が出来たのでサスペンスモドキの続きを少し書きました。
12章
松田が店に出ると電話が鳴っていた。
受話器をとると多恵が泣きながら「すぐに病院に来て」と言う。
理由を聞くと「母が・・」と言った。
その南海病院は店から近い。
小夜がまだ出てきていなかったので書置きをして店を出た。
夕陽に照らされた雲が異常に紅かった。
普段の夕焼けは黄色を含んだ暖かさを感じるが今日のそれは不吉を感じさせた。
安藤誠三、岡田俊好に続いて紗枝まで事件に巻き込まれたのか。
松田が病院の受付で「安藤の身内の者ですが」と言うと地下に行く説明をしてくれた。
急いで階段を駆け下り言われたところに行くと10人ほどの男が長椅子に向かい合って話していたが多恵は見えない。
その人たちに聞いてドアを開けると多恵が泣いていた。
前にある二つのベッドに載せられた二人の遺体がある。
近づいて多恵に来たことだけを知らせドアの外にでた。
松田に電話をしてきたのだから多恵は事件と思っているはずである。
でも今は泣くだけ泣かせたほうがいいと思った。
松田も二人とは思ってもいなかったし原因も聞いていない。
多恵に聞くより外に居る人から事情を聞くほうが早いと判断した。
外の長椅子に腰を落として隣の人に聞くと「心中らしい」といった。
安藤建設の本社は六階建てで天王寺にある。 この病院からも近い。
その「屋上の手摺を乗り越えて二人が飛び降りた」というのだ。
紗枝の遺書があったことから警察も心中とほぼ断定しているらしい。
浩二は多恵と結婚してまだ数ヶ月しか経っていない。
紗枝にしても夫である誠三が亡くなって一年にならない。
いくら男と女の関係が予期せぬものであると言っても、そんな事があったとは信じられない。
紗枝は多恵の母であり、浩二は多恵の夫である。
多恵が受けた衝撃の大きさを考えると松田の心も痛んだ。
これも今までの事故に見せかけた殺人に続く殺人事件に違いないと思う。
今までと違い今回はまだ遺体が現存する。
捜査の世界で「遺体が話す」とか「遺体に聞け」という言葉を松田は思い出した。
再度ドアを開けて中に入り、一つの遺体の前で手を合わせて静かに被せてあった布を持ち上げた。
男だった。 男の衣類だったと言うべきかも知れない。
損傷がひどかったのか頭部全体が包帯でぐるぐる巻きにされていて顔が解らなかった。
六階建てビルの屋上から飛び降りたとすれば当然かも知れない。
次に多恵が泣いているところに行って手を合わせてから布を持ち上げると包帯は頭部と顔の一部だけで識別は容易な状態だった。
もう少し考えようと外に出ると多恵がついて出てきた。
多恵にお悔やみの言葉を言ってから松田は気兼ねしながら顔が見えないが浩二に間違いないかと訊いた。
多恵は首を縦に振り、包帯をする前に見ているし、体型、着ている物からも間違いないと思うと答えた。
「思う」と言ったことから顔の損傷がかなり酷かったことがうかがえる。
しかし松田は多恵が遺書の確認と余りの出来事に動転している状態だからそれほどしっかり見ているかどうか不安が残った。
浩二については替え玉もありうると思った。