outdoor life by mizota

ヨットでのクルージング日本の名山に登るキャンピングカー旅ダイビング野鳥撮影ジギング等溝田正行がした事する事を報告します

耳の具合とモドキの11

2008年02月12日 20時36分13秒 | ヨット世界一周クルージング
「ほなけんさっき呑むんでってきいたでえ」とヨメハンが怒ります

晩飯の席について一杯呑もうとしたら「肴」がないんです。

それで「肴ないんか」と聞いた答えでした

僕も大分前に「なんか言ってるな」とは思ったんですが・・・

なんか言ってる場合の3割は僕に説教です。片づけが悪いとか・・・

そして5割はたいしたことがない話しです。

2割くらいは必要な事も言うのですが・・ついついわけがわからんまま返事をしてしまいます

それらが原因でいつももめるんですが・・皆さんはどうでしょうか?

よそのヨメハンや娘はんが言ってることなら一生懸命聞くんですがねえ~

今日は朝起きたら雨でよしえちゃんと山に行く予定はボツ。

昼から天気が良くなって

この前から気になっていた「美由紀の車のタイヤの空気圧が少ない」

家の裏の修理工場に持っていってタイヤ圧を計ると2~2.3なければいけないのに1も無い

それも全てのタイヤが チューブレスのタイヤと言うのは毎日乗らないと思いのほか早く空気が減るそうです。

空気圧が足りないと燃費が悪いしタイヤが変に減るとの事で慌てて僕のロードスターを持っていくとそれも同様ぜんぜん不足

次は罠用の軽トラ。これは去年6月に買ったばかりだから大丈夫と思ったのですが圧は1でぜんぜん不足

バスも持っていこうと思ったけど・・面倒なので次回にしました。

皆さんもタイヤ圧計って見てください。燃費が2~3割違うそうですから

そしてこの前から書いているサスペンスモドキを書きました

興味がある方は読んでください


    11章

何気なく車内を眺めていた松田の目が止まった。

すぐに手を伸ばしたのは灰皿だった。 慌てたように開けると数本の吸殻が黄色く変色している。

そこに黄色く変色した紙が一つ小さく丸められていた。

それを取り出して広げる。 正方形の白い紙、それが薬を包む紙であることは明白だった。

家族かトヨタの人間も灰皿の中までは見なかったのだろう。 松田が一番期待していたものが発見できたのだ。

丁寧にビニール袋に入れてジャンバーのポケットにしまいチャックを閉めた。

包み紙から中に入っていた薬の成分を調べることは可能だ。 

それが事故を誘発するものであれば単なる事故でなく殺人事件であることの証明になる。

大阪に戻る松田の心は弾んでいた。

すぐ山崎に電話を入れたが不在で伝言を頼んだ。 

店に出てすぐ小夜に岐阜に行って岡田の車から薬を包んであった紙を見つけたことと山崎に頼んで成分を調べてもらう予定だと話した。

多恵に一度会いたいと電話した。 多恵にやって貰いたいことを思いついたからだった。

小夜にも言ってある。

これまで調べてはいるが全てが勘だけで何一つ事故に見せかけた殺人と断定できるものは上がっていない。

薬の包み紙から事故を誘発させる成分が見つけられない可能性は十分にある。

もしそのような成分が見つかったにしても他に証拠となる物か動機を発見しなければならなかった。 

それを多恵に頼みたいのだ。

翌日の昼過ぎ多恵にあった。  初めから可愛い顔立ちだと思っていたがそこに落ち着きのか自信のようなものが加わっている。

多恵は会うごとに綺麗になると松田は思った。

永田会計課長の使い込みについての回答はまだ来ていないという。

松田は森野に会って欲しいと頼んだ。

二人きりで会っても前社長の娘である。前もって予約をしていけば他に会うことを知っている人がいると考えるだろうから危険があるとは思えない。

この際単刀直入に質問してその反応を見るのが一番だろうと松田が言った。

その質問を多恵は手帳に書いた。

1、父と岡田総務部長を事故に見せかけて殺害した事故を誘発させる薬を知らないか、毒草や毒キノコも含めて

2、犯人の狙いはなにか

この二つの質問をどのタイミングでするかを詳しく打ち合わせた。

数日松田は山崎からの連絡を待った。 

包み紙は絶対を期して京都から琵琶湖に向かう途中の山科にある「日本毒物研究所」に山崎が依頼していた。

琵琶湖を囲む山々は薬草の宝庫でもある。

ここの毒物研究所では科学毒物の分析だけでなく自然毒物の分析研究で日本一と言われていた。

そこの宮城所長の毒物に対する取り組みを「週間新話」に掲載した事があった。

その時担当したという経緯がある。

山崎は電話で詳しく事情を話し、書留郵便で包み紙を送っていた。

その結果が出る頃だった。
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一合五勺

2008年02月11日 20時01分42秒 | ヨット世界一周クルージング
スカッと晴れたいい天気の徳島県阿南市でした。

ザックにコンロとカップラーメンとミドリのタヌキを入れて出発。

こんないい天気は「明神山」の視界を愉しもうと出かけました。

ポケットには三つの秘密兵器を忍ばせて

しばらく林道を歩き谷沿いの道を上がります。昨日は何も持たずで歩いて登って快調だったけど今日は普段通りの荷物を背負っているので少々心配だったんですが、全く痛みなし

よ~し!とポケットから取り出したのは「煮干芋」 僕は登る時に良く飴玉をしゃぶってたんですが・・そうすると登っても登っても「太る」心配があったんです

今回昔潜っていて今は山に登っている藤本氏が親が作ったという煮干芋をくれたのでそれを細かく飴玉サイズに切って口に含んで登る方法に変えたのです

事前に試していた通り、長持ちするしボチボチと体に効いていい感じでした

そして休憩。 ここで取り出したのは「干し柿」これは一昨年から愛用している岐阜の高橋氏が送ってくれた名産干し柿です甘くて元気が出ます。

頂上に着くと日陰に雪が残っていましたが視界は最高日本百名山の剣山やその周辺の山々が雪を被って光っていました。僕は明神山が徳島で一番視界がいいと思っている山なんです。

風を防いでくれる社務所前の陽だまりでキクラゲを入れて湯を沸かし、それを二つのカップ麺へ

出来上がったそれは「至福の味」でした

「元気が一番」と言う言葉がありますが、元気で体を動かし食べる食事は最高です。

数日前まで寝たきりだったから余計にそれを感じました。

帰り道、林道に下りてからですが「セリ」発見

ポケットから出した最後の秘密兵器は100円ショップで買った「スイスアーミー風8徳ナイフ」なんでこれが100円で出来るのかと不思議に思えるこのナイフはナイフ、はさみ、缶きり、栓抜き、マイナス&プラスドライバー、コルク抜き、ツメヤスリがついているんです

そしてナイフも結構切れます。そのナイフでセリを収穫

夕方家に戻っても何処も痛くありませんでした

夜は今日も鍋ですが今晩は「豆乳鍋」鍋にはお酒と昨日に続いて純米酒を

昨日は18日ぶりだったのでお猪口3杯でいい気持ちになったけど今日は足りない。

3杯は4杯になり五杯になり・・・9杯飲んだらホンワカしてきました

今日もいい日でした

元気が一番、そして体を動かせるのが一番です

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おちょこ3杯

2008年02月10日 20時40分41秒 | ヨット世界一周クルージング
待ちに待った「完全復活」の日がやってきました

朝は少し心配しつつ「シイタケ山」に行きました。

山と言っても高さが殆どないんですが・・最初に小さなシイタケを見つけてあったところへ行くと径は5センチくらいだけどもう開いていたので6個収穫寒いから大きくなれずに開いてしまうようです。

それから緩やかな道を歩いたんですが「調子が良く」て「嬉しくて」往復6キロほど風は強かったけど愉しく歩きました

そして魚が充実しているスーパーへ

カサゴにしようかイカにしようかハゲにしようかと散々迷った末「ハゲで鍋」に決定戻ってきました。

食後しばらく様子を見ていましたが「全く痛くない」これは完治?

それなら一日も早く脚力を戻さないとと思って次に鍛冶が峰へ行きました。

ここは登る距離は少ないけどかなり急坂です。それを登っても全く痛みを感じません

早足で駆け下りても大丈夫。不安消滅

夜ハゲの鍋の肴で久しぶりのお酒(純米酒)をおちょこについでちびりちびり

18日ぶりのお酒のうまいこと、うまいこと。それと酔うこと酔うこと

数日前にテレビでお酒を飲んでるシーンを見てから呑みたくて、辛い辛抱をしていたのです。

でも油断禁物と3杯でストップしました

電話をして明後日はよしえちゃんと発病前に決めていた山へ行きます。

明日も美由紀と二人で近くの山へ行きます。

何処も痛くなく体が動かせる嬉しさを感じています

皆さん方のご心配やご指導に厚くお礼申し上げます 
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有名人とモドキの10

2008年02月09日 22時54分36秒 | ヨット世界一周クルージング
徳島県阿南市では朝少し雨が降りましたが大阪では10センチ積もったとか積もりそうだとか

今頃は東京近辺が雪になってる? 交通事故が増えそうで心配ですね。

話しは変わりますが・・今日は余り言わないけど、ここ二、三日は若い新大阪府知事と歌手の「羊水が腐る発言」問題をどこのテレビ局も騒いで賑やかでした

大阪府知事は張り切っているけど「大変だろうな」と思います。皆それぞれが自分の子や孫の時代のことより今の損得が優先してるようだし、特に議員さんの顔を見ると「代表にふさわしい」今しか見ていないようだし

で歌手の発言ですが、確かに言ったことは間違っていると思うし全国放送ではまずいと思いますが、若い女の子の会話では結構そんなことを言ってるようだし、お医者さんがでも言ったならともかくあそこまで言うこともないんではと思ってしまいました。

まだ25歳で見ている世界だってまだまだせま~いでしょうし・・・でも凄いですよね。 それほど影響力があるというのが

動けないからテレビの前で青くなったり赤くなったりしている僕の感想でした。

憩室炎ちゃんは確実におとなしくなってきました 明日は少し歩きに行ってみます

美由紀に「どこいくぞ」と声を掛けたら「シイタケ見に」と言う事なのでそれを見に行ってみま~す

今日もモドキの続きを書きました。下手ですが興味がある方は読んでね

ちょっと最初からの設定が間違ったなぁ・・と後悔中なのですが・・書き直せば少しはよくなるかな?? 振り向けない性格だからぬ多分出来ないだろうけどね



   10章


松田は週刊誌記者の山崎に岡田総務部長が高速道路上で事故を起こした車を探してくれるよう頼んでいた。

何かの手がかりが残っているかも知れないと思ってのことである。

警察は事故と片付けているから車内にあったものを調べたとは思えないし、家族にしても特に大事なものが無い場合そのままになっていると思われた。

何も出なくても何かが解ると思いながら連絡を待っていた。

多恵の家では切実な問題の発生で犯人探しどころではない。

三人が納めなければならない贈与税の総額は三億五千万円。母でこそ今までの預金と父の生命保険で三千万円ほどあったが浩二も多恵も無一文と言ってよかった。

株券や自宅の土地、建物を担保に銀行から借りたとしても金利だけで年間二千四百五十万円。

一ヶ月二百万円以上になり元金の返済まで計算する必要がない、絶対不可能な金額だった。

相続した株式を売るしか選択の余地はない。

三億五千万円、父や岡田総務部長が健在なら裏金を回してもらったり、他の方策もあったかもしれないが頼りにする社長の伯父は事務の面は疎かった。

しかし伯父に相談する以外方法はなかった。 二人は若かったし母も会社から長く離れすぎていた。

数日が過ぎた。

伯父は精一杯で力してくれたと思う。 三輪銀行から取締役を一名受け入れる条件で三人が持つ株式を買ってくれることになった。

それが最良でありそれ以外の方法はなかった。各自が10パーセントづつを手放しても、過半数は身内が確保できる。

伯父が20パーセント、母が20パーセント、浩二と多恵が各10パーセントで合計60パーセントあり経営の主導権は変わらない。

浩二と多恵の不足額を母の余った額で補うとぴったりとなって手元に一円も残らなかった。

もともと自分が起こした会社でもないのにただ父の子であると言うだけで相続した株式が20パーセントでも10パーセントでもあまり気にならなかった。

父の思い出として全て無くなるのは困るが10パーセントの持ち株があれば配当金だけで年間五百万円ある。

税金を払っても食べていくには十分すぎる金額だった。

そう思うと今回の相続税で持ち株が減ったことが愉しい事の始まりのように思え父に感謝した。

名神高速を走るCB450のメーターは120キロを指していた。 最高時速180キロのホンダが世界に誇るオートバイにすれば余裕であった。

 岡田のクラウンハードトップが「岐阜トヨタ」に事故後引き取られそのまま残っていると山崎から連絡があって三日になる。

夕方には店に戻り準備をしななければならないので朝に出発した。 

岐阜に着いて整備士の案内で工場の裏に行くと前部が大破した白いクラウンが草むらの上に放置されていた。

フロントガラスの運転席側が丸く抜けている。 

激突した弾みで運転席の岡田はそこから飛び出したのだろう。

助手席側の折れ曲がった広いドアが少し開いた状態で縛ってあった。 ガラスはない。

その紐を解いてドアを開けようとしたが少ししか開かなかった。

運転席側に回って半開きのドアを開けた。

中に血痕は全く無い。

助手席シートは座る余裕が無いほどダッシュボードが迫っていた。 

ハンドルが歪んでいた。

助手席前のダッシュボードを開けて中を見ると汚れた手袋とこの車の車幅灯か方向指示器のものと思える電球が一つしか残っていない。

助手席足元のマットは雨で湿っていた。シートの下を覗き込むと黒い鼻緒の下駄があった。

それを除けて見たが何も無い。 下駄を戻してサイドボードを開ける。 が空だった。

運転席の下、後部座席の足元と探したが何も見つけることは出来なかった。

一通り探して運転席のシートに座った松田はハンドルを持った。

ボンネットの左側が折れて持ち上がっているのをぼんやり見ていた。

中のものは全て家族に送ったか家族が来て整理したのだろう。ちり紙さえなかった。

しばらくそうしていて後ろに回りトランクを開けたが同様だった。

無駄足にはなりたくない。再度運転席に座った。

この事故の裏には何かがあったと今の松田は確信に近いものがあった。 それを嗅ぎ取りたい。

何か一つでも感じ取りたい。 このまま引き下がりたくなかった。

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僕なら貰ってしまう話

2008年02月08日 19時04分11秒 | ヨット世界一周クルージング
ひょんなことからビックリ感心ニュースを見つけました

まあとりあえず読んでみてください

ニンテンドーDSの大ヒット作「脳トレ」の看板教授は、「仕事が好きだから」という理由で一切の報酬を受け取ることを断っていると話している。

「Dr. Kawashima's Brain Training」(日本版の名称は「東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修脳を鍛える大人のDSトレーニング」、米国版は「Brain Age」)は英国だけで100万本以上販売されており、ニンテンドーDSの販売数を押し上げ、ゲームの魅力をより広い層に広めた。

しかし、このゲームの看板教授はAFPとのインタビューで「私の財布には一円も入ってきていない」と話している。この48歳の教授は、印税の半分- -およそ24億円(約2200万ドル)

--を受け取ることもできたが、同氏は1100万円(10万ドル)の年収で満足しているという。

その代わり、この支払いは同氏の雇用者である東北大学に対して行われている。

川島氏の家族は本人ほどは淡泊にはなれなかったらしく、問題が生じたという。同氏は

「私の家族はみな私に腹を立てているが、お金が欲しければ自分で稼ぐようにと言っている」と認めた。

何より感心してしまったのは怒っている家族に「お金が欲しければ自分で稼げ」と言ったことですよね~・・

でも僕なら貰っていただろうな~

給料が1100万あって、年金も国家公務員だから人並み以上あるとはいえ「断る」のは難しいと思います。

僕はこの人のことを随分考えたのですがヒットしてしまった事が不幸の始まりのような気がして気の毒でした。

なぜならそれは貰っていても、断っても多分「後悔」すると思うからです。

まして自分だけでなく家族も巻き込んでいる

宝くじの一等に当たって幸せになった人は極めて少ないと聞きますが「アブク銭」はなるべく離れたところを通って欲しいとつくづく思います。

人生「太く短く」でも「細く長く」でもなく「平穏な心」で生きれるのが一番じゃないでしょうか?

そう言う僕も時々宝くじは買いますが

まあ僕の場合近づきたくても近づいてくれませんからいつも割合に平穏です

今日も憩室炎ちゃんは良さそうな余り変わっていないような状態です

よしえちゃんが「どう?」と寄ってくれましたが・・山に行く日の約束が出来ませんでした

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快調報告とモドキの9

2008年02月07日 21時27分48秒 | ヨット世界一周クルージング
朝はやっぱり調子がええな~・・・でも毎日午後から夜にかけて憩室がシクシク泣くので今日もかな~と心配してたんですが今なを良い調子です

そう思えば昨日も今までで一番良かったし、どうやら本格的な復帰が近そうです

ほんとに皆さん心配頂いてありがとうございます。

今日は家で変わらずテレビなどを見てゴロゴロしていたら「ぐあいどうぞ~・・」
と学友の柳田氏が寄ってくれました

そして還暦の人間が三人ですから話題は「病気かあの世へ行く」ことに自然と向かいます

柳田氏が「良い人ほど早い」と言い出したのです

そしたら美由紀が「天国から見ていて天国に必要な人から迎えに来て性根が悪い人は天国も欲しくないから迎えが来ない」と言うのです

それってもしかしたら地獄の人は時間にルーズなの?それとも悪行が多いほどイジメがいがあるからもっと悪行を重ねさせている

なにはともあれ柳田氏は次々と早く逝った人の名前をあげて・・・その裏づけをとるのですが・・そう言われてみれば確かにそんな節もあるような

皆さんはどう思います??

それから昨晩もテレビを見ていて思ったんですが・・・ドラマは昔と違ってずいぶん内容が良くなっていると確信がもてて嬉しくなりました

いまだに俗悪番組もいっぱいありますけど・・・

 テレビの影響って結構あると思うのでこれから日本は経済は悪くなっても気持ちよく暮らせるところになるような気がします



今日もサスペンスモドキを書きました

興味がある方は読んでください。



     9章

チョウセンアサガオに限らず簡単に野山で採集できるものから、事故に見せかけて殺害できる可能性は見つかったが森野がそれをするなら動機があるはずだった。

山野草の知識があれば誰にでもスコポラミンは精製できる。キノコも同様だから森野に薬草の知識があっても限定するには早すぎる。

小夜の店に集まった四人はそれぞれが掴んだ情報を交換した。

永田、森野、水谷、香田の四人の中に犯人が居るという前提で進んでいる。

松田は森野が山野草に詳しく、山野草の成分を抽出すれば事故を誘発させることが出来ることを皆に説明した。

だからと言って森野と断定できるものでないと言うのも忘れなかった。

小夜は永田が会社の金を使い込んでいる可能性が高いことを報告。それを確かめたいという。

多恵は三輪の香田が双栄建設の水谷が紹介した女を囲っていて、それが原因か家庭がうまくいっていないらしいと言った。

山崎は水谷にも女が居ることと工事が近隣住民の反対でストップしそうな状況にあり、もしそうなると次期社長は難しいだろうと
言った。

順調そうに見えても調べれば人はそれぞれ問題を抱えている。

人間と言う強欲な生物はお金に余裕があればトラブルの種までも抱え込もうとするのかも知れない。

多恵は小夜から頼まれた永田の使い込みを調べてもらうために伯父に会いに行った。

伯父は律儀な性格で母や小夜を心配してくれるし、全てに信用しているが今回のことは全てを話せない。

これは殺人事件と思っているがあくまで直感であり警察も会社も事故として片付いている。

しかし伯父とゆっくり話せる機会も余り無いので三輪銀行や双栄建設のことを聞いた。

双栄建設は大手だが双栄建設は同業他社の下請けはしない方針なので今まで取引は無いと言った。

だが最近安藤建設が持っている工法特許を双栄が買いたいと言ってきているそうだ。

ただし売るつもりは無いとの事である。

安藤建設のメインバンクは以前、大阪銀行だったが今は三輪がメイン銀行になっていた。理由は預け入れや貸し出しの金利を特別有利に計らってくれるからとの事だった。

また三輪銀行は最近大阪銀行と近畿銀行から安藤建設の株を買い取り7.5パーセントの株主になってくれていると言った。

株の話が出て伯父は思い出したように「丁度良い、時間あるか?」と聞いて電話をとった。

呼ばれて来た税理士の話しによると相続した株式の評価が税務署の調べで確定し、それが発行価格の十五倍だったという。

一度は何気なく聞き流したがその額に気付いた多恵の顔から血が引くのが解った。

父が保有していた株式は額面で五千万円。 十五倍と言えば七億五千万円になる。

多恵と浩二がそれぞれ三億、母が一億五千万の相続となると特別控除があってもとても払える金額でない。

相続時清算と言って年度末を待たずに払う方が有利と言われても・・多恵は息を呑んだ。

多恵と浩二の相続税はこの額だと各自四千七百万円の控除があるそうだが課税対象額はそれぞれ二億五千三百万円。

それに対して七十パーセントが税金になる。(平成15年以後は五十パーセント)一人一億七千七百十万円。

多恵に貯金などあろうはずが無い。

浩二も安藤建設に来て特別待遇だが貰っている給料は15万円ほどだから似たようなものだ。 

母は株式の贈与は少ないが自宅の土地や建物があるので一億円近くになるという。

母にもそれほどの預金があるとは思えなかった。

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愉しい病気の友とモドキの8

2008年02月06日 19時49分54秒 | ヨット世界一周クルージング
悪くもならないけれど良くもならない憩室炎とウロウロオロオロしながら過ごしています

去年僕らがフィリピンのホロホロに居た頃は暖冬で日本中で雪が降らない温暖化と騒いでいたと思うのですが

今年は一転寒いし良く雪が降りますね

こんなに雪が降ると日本海に近い豪雪地帯では雪掻きだけでも大変とお察しいたします。

そんなことを思うと蒜山で別荘建設中の竹内さんは今頃どうしているだろうかと気になって電話しました

2~3年前にはそこでカマクラを造って(山友近況に写真アリ)中で鍋をしたことがあるほど雪が積もる場所なんです。

今日は水曜日で水、木が休みの竹内氏でもこの雪だから行ってないだろうと思ったのですが電話を受けたのは別荘の中でした

「雪で仕事は出来ないけれど行かないと休みを無駄に過ごした気がする」と仕事が終わってから一休みして夜中に一人で徳島を出発する竹内さんは明らかに愉しい病気です

さすがの僕もここまで根性はありません。 

美由紀はまた近くの山を歩いてシイタケ一個と小さなエノキ数本収穫してきてました

僕は動かずまたまたテレビを見たりサスペンスモドキを書いて過ごしました。

興味のある方は読んでください




  8章

山の東にある安楽寺の駐車場に森野のカローラが入ったのを見て、松田はオートバイを見えない場所に停め急いで荷台のザックを解き靴を履き替えた。

面識は無い。 森野が歩き出すのを待って後についた。 

追いついて一緒に登るつもりだった。

コースは水越峠に出て稜線を頂上に向かって進む一般ルートのようだ。 このコースは前に何度も歩いていた。

葛城渓谷に沿って登ると「祈りの滝」がある。 峠に出た後少しの間急登になる。頂上まで約二時間。 峠まで分岐はない。

祈りの滝で休憩するタイミングを見て話しかけその後一緒に登るつもりだったが森野は山菜を採りながら進むので遅い。

松田も山菜は良く知っていたが誰もが知っているワラビ数本とタラの芽一つを手に持って声を掛けた。

森野はアサツキ(ノビルの仲間)とタラメを採っていた。

松田がアサツキを指差して山菜初心者を装って名前と食べ方を聞いたのだ。 

森野の知識が松田を凌いでいることは容易に解った。

と同時に「毒草」が浮かんだ。 一般の人々は日本の山の何処にでも多くの毒草があることを知らない。

毒殺などに古来から使われる猛毒の「トリカブト」がこの周辺の山々も含め日本中にいくらでもあることさえ知らない。

安藤社長、岡田常務の事故に毒草が使われた可能性はある。そう思うと毒キノコの可能性もある。勿論他の薬物も含まれる。

松田はそれらを調べる必要があると思った。

葛城山頂付近から見下ろす満開のヤマツツジの赤は眩しいほどだった。 

一緒に弁当を食べ「長尾道」を下ると言う森野と別れて松田は「ジョウモン谷」を下った。

滝を見るのが好きなのだ。

このコースには二つの滝がある。ブナの原生林を下って「行者の滝」を見て「櫛羅の滝」から車道にでた。

アパートに着いたのは五時だったが疲れは無かった。

すぐに山野草図鑑を開いて「毒草」を調べた。

事故を起こさせる可能性がある毒草の心当たりはあったが、それを詳しく読んだことはなかった。

翌日仕入れを終えて図書館に行き「菌類図鑑」を調べた。 菌類とはキノコの事である。 

キノコの仲間は一万種以上もありその中には食べてから10日以上経過してから肝臓を破壊し、死に至らしめるものや幻覚を覚えるものが多くある。

松田はキノコの事は余り知らない。

マッタケは時々採るが他にシイタケ、ヒラタケ、マイタケ、ナラタケ、シメジ、キクラゲ程度しか採って食べた事がなかった。

がドラッグとして使われるキノコがあることは知っていた。

事故を誘発させる可能性は「幻覚」「興奮」「酩酊」「意識喪失」などが考えられた。

そんなキノコが何種類かあった。

森野が山菜に詳しく、事故を誘発できる毒草や毒キノコが簡単に入手可能であることが解っただけで十分だった。

例えば「チョウセンアサガオ」について説明してみよう。

チョウセンアサガオは元々日本にあった植物ではないが江戸時代に薬用として輸入されたものを始め、観賞用も含め現在では10種類程が帰化植物として日本中の野山に分布している。

勿論世界中にある。(どれも殆ど変わらない成分を有する)

名前の通り花はアサガオに似るが草丈は一メートル~4メートルになるものもあり茎もしっかりしているが一年草である。

根はゴボウに似て若い実はオクラに似ている。 根、茎、葉、花、種子など全てに同じような成分が含まれている。

1804年蘭医学者「華岡青洲」はこのチョウセンアサガオで全身麻酔をし世界初の乳癌摘出手術に成功した実績もある。

そのことから「日本麻酔医学会」ではこの花がシンボルマークとして使われていた。

チョウセンアサガオに含まれる成分の中で大部分を占める「スコポラミン」と言う物質があり、それが全身麻酔に利用されるのである。

スコポラミンは特に種子に多く含まれ、種子を潰して煮沸すると上に集まる。

その上澄み液をとり、とろ火にかけ蒸発させ濃縮する。

スコポラミンは無色、無味、無臭であるが目薬量で二~三滴を飲み物に混入させると数分で運動能力は残るが意識は完全に喪失する。

多すぎるとそのまま死に至ることもあるが殆どの場合意識をなくす時間が長引くだけである。

症状は瞳孔が開き、痛みなど全く感じなくなるばかりか数時間の間の意識は全て失ってしまう。

薬から覚めた時、自分がなぜここにいるのか今まで何をしていたのか全く解らないという。

これを飲まされ南米や東南アジアなどで多くの観光客や地元民が性犯罪や泥棒被害にあっている。

たとえばこのようにチョウセンアサガオから抽出した液を小麦粉と混ぜ、乾燥させたものをカプセルなどに入れて飲ませることが出来ればカプセル次第で時間調整が出来る。

そしてそれが溶けて体内に吸収されると数分の間に夢遊病者の状態にすることが出来るのだ。

この状態で事故を起こして死亡した場合、、有機リン系の中毒だと瞳孔が閉まるから薬物中毒と疑われるが「瞳孔の開き」は死者の常であり毒草と疑われる可能性は殆ど無い。

身体に致命的と思われる損傷がある事故で解剖に回されることは殆どないのが現状である。






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サラリーマン川柳とモドキの7

2008年02月05日 19時50分43秒 | ヨット世界一周クルージング
今朝の地元紙「徳島新聞」に愉しい記事がありました

いつも新聞やテレビの報道を見るとどちらかと言うと腹立たしい事の方が多くて「体に悪い」のですが・・

それは毎年発表される第一生命の「サラリーマン川柳コンクール」でした

「安い値の ガソリン探し 遠出する」とか

「貼り替えは 昔障子で 今、日付け」

「箸つけた 俺を見てから 食べる妻」

などなど面白くて思わずニンマリしてしまいました

そんな中で最近の風潮から、ありそうで一番大笑いしたのは次の句でした

  「俺社食 息子給食 妻美食」  面白いでしょ

僕の憩室炎は少しよくなったか??相変わらずなんですがもうしばらくの辛抱と思っています

そんなんで出かけることも出来ず家でゴロゴロ。粗大ゴミしてましたがこの前からのサスペンスかミステリーかはっきりしない作文を少し書きました。

興味がある方は読んでみてください

今日今までのを読んで思ったんだけど、話が合わなくなるといけないとの思いから説明に近い文が多すぎ?省略したほうが締まってよさそうなところがかなりありますね 今回もだけど・・まあ一旦最後まで書いてしまいます。



      7章

五月の連休は日本中から博覧会場へ集まった人達で京都から神戸までのホテルや旅館は満員となり、関西に住む人達は親類縁者を受け入れるために恐慌状態になっていた。 

松田も連休を見込んで仕入れや仕込みに奔走した。

予想通り夜のミナミは人が溢れ、小夜の店も満席が続き忙しい毎日で連休明けの今日まで松田の調査は何も進んでいない。

小夜は三人で会った翌日から連休までの数日に店に来た安藤建設の社員から二人の身辺について聞いていた。

そして永田が日曜日にレースがあれば競馬場に出かけていることと、森野が毎週のように一人で山に行っていることを新たに知った。

永田の趣味はマージャンとなっていたから競馬に行くのも解る気がする。賭け事が好きなのだろう。 他の賭け事に手を出している事も考えられた。 

会計課長であれば社の金を流用している可能性もあった。

それがバレて上司である常務を殺害する可能性は十分ある。

森野は趣味が登山になっていたから毎週のように山へ行っていることはうなずける。

大阪の人口は多いがその歳で本格的な登山をするなら松田も名前位は知っているはずだが思い浮かばない。

同じ山好きでも近くの山にしか行かない人達もいる。 そんな人なのかも知れないと思った。 

連休明けの火曜日、CB450に乗らず地下鉄と電車で十三駅に着いた松田は森野の家を探した。

山に行く場合、電車を使うか車を使うかを予測するためである。 

森野の表札がある家は新しく一階の半分が駐車場となっていた。 車を置くために家を建て替えたのだろう。 

道路は狭く普通車がやっと行き違える幅しかないが車の通行量は少なかった。

駐車場の横の洗濯竿二本に肌着らしいものが沢山掛けてあるのを横目に見て通り過ぎ、しばらく進んでから引き返して駅に戻った。

駅前の自転車預かり所でオートバイを預かってくれるか確かめ梅田行き阪急電車に乗った。 これだけ解れば今日は十分だった。

ただ何処の山へ行くか解らない。山によって出発の時間も違うし車で行かない場合も考えられる。

眠る時間は殆どないが朝五時半に行くことに決め小夜に伝えた。

日曜までの四日間が長い。 森野が仕事を終わってからの動きも探りたいが松田は動けない。

松田は何か新しい情報が入っていることを祈りながら山崎の会社に電話を入れた。

山崎は声を聞いただけで松田と解ったらしく「連絡しようと思っていたところだった」と言って教えてくれた内容はこのような事だった。

双栄建設関西支社長水谷は所轄内で請けた大型工事で近隣の住宅多数が傾くなど多大の損金が出そうな状況でこのままでは次期社長も危うい様である。

 傾いた住宅住民の押さえ込みに暴力団に要請している節もあり仕事としても興味が涌いてきたと言った。

その対策か三輪銀行の香田とも良く会っている。安藤建設の森野が双栄建設に来た日もあるらしいが下請けなど同業者の場合当然かもしれない。

また森野が農林省から安藤建設に移った手土産は阪南検疫所新築工事だったようだが検査課長から大手建設会社でなく地元中堅の建設会社に天下りすると言うのは異例のことらしい。

山崎は工事の失敗と住民の押さえ込みに興味があるようだが今後も新しい情報が入れば教えてくれるだろう。

松田は日曜の朝、仕事から戻りシャワーを浴びて二時間半仮眠してCB450に跨った。

一日二日寝ていなくても日帰り登山程度ならなんら不安がないだけ日頃から鍛えている。

十三に着いて一度森野の家の前を通り車を確認した後周辺を少し走って様子を見た。

そのあと駅よりで森野の家が見える「お好み焼き屋」の前に停めてオートバイの掃除を始めた。 

何もせずに居ると付近で気付いた人が不審に思うだろうと考えての事であった。

ここに居れば森野の移動が電車でも車でも慌てず対処が出来る。

掃除が殆ど終わった六時過ぎに白いカローラがゆっくり道路に出てきた。

完全に車が方向を変えるのを待って松田はホンダに跨りエンジンを掛けた。

176号線に出ると車が多くなる。淀川を渡り、御堂筋に入って大国町で25号線に入った。

ヘルメットの中で幾つかの山名が浮かぶ。

やがて大和高田から166号線に入り目標の山は葛城山だと解った。 近くに大阪府最高峰の金剛山がある。

古来よりこの一帯は金剛山も含め「葛城の峰」と呼ばれていた。葛城山は大阪と奈良の県境に位置するだがブナの原生林も残っている。

何より今は一目百万本と言われるほどのヤマツツジの花が緩やかな山頂付近を覆っている季節だった。


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白い服の天使

2008年02月04日 22時21分20秒 | ヨット世界一周クルージング
今日も起きたときは極めて快調なコンディションでした。

「もう手遅れの師匠」(ちりとてちんの話)も頑張っていますが僕も少し歩かないとこの歳になると(50までは平気だったけどなあ~)脚力の衰えは坂道を転げる雪ダルマのように増大しますから美由紀に運転してもらって「井関の池」の周りへ散歩に出かけました

久しぶりの自然は「メジロ」や「ヒビタキ」も顔を出し山茶花が沢山咲いていますゆっくり歩いていると痛みも殆ど無くいい気持ちです

でも少し坂道があると力が要るので痛みが増します

もう一週間になるのに・・・無理をしてはいけないと美由紀を残して早々と車に引き上げました。

戻ってからも特に悪くはなっていませんが良くもありません。

昔は何度も入院したことがありその時は出歩かなくても辛抱出来ていたのですが20年近く出歩く生活を続けた今は苦痛の度合いが桁違いです

そんな話を電話が掛かってきたテクの近藤氏にすると・・「病院には看護婦さんがおるけんな~・・・」

さすが近藤氏、その一言で「なるほど!!」と納得しました

病院のベッドは時には塔がたっている場合もあるけれど白衣でカムフラージュしているから病人の潤んだ目ではかなり美人にみえるオンナが

若ければ益々で天使に見えますそんなオンナが入れ替わり立ち代り優しく手をとって数時間おきに脈を計ってくれるから・・辛抱でなくいつまでも居たくなります

ところがです。 家で寝ていても 時に見に来たヨメハンは「ごはんできたけんはよー食べよ」と面倒臭そうに言うだけです

だいたい女と言う生物は強いものが好きで弱いもの、弱っているものは嫌いなようです。

そんなんで僕は体の自由が利かなくなったら早々と施設へ入って、たとえ商売であっても優しくしてくれる「白衣の天使」のところへ行こうと企んでいます



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サスペンスモドキの6

2008年02月03日 21時31分13秒 | ヨット世界一周クルージング
徳島県阿南市は朝から雨が降っていました。二階に上がって外を見ると山の上は雪で真っ白です。

そんな天気ですからかなり寒いですが美由紀はこの前見つけた豆粒ほどのシイタケの成長が気になって傘をさして見に行ってました

そして「早からこんなになっとう!」と言って傘径が3センチほどのシイタケを一個だけ採ってきてました。

昼過ぎこの前事故で入院していたみかちゃんから「完走した」とメールが入りました

僕たちも一度一緒に練習したマラソンのことなんですが今日は香川県でハーフマラソン大会があるとは聞いていたのですが・・まさか走るとは

やはり普通では考えれんようなことをする宇宙人みかちゃんでした。

憩室炎の調子は朝は超快調で全く正常ゆっくりしてたこともありますが午後になってもほんの少ししか痛みが出ないので夕食前からパソコンの前に座りました

そしてここ数日休んでいたサスペンスかミステリーか曖昧な作文の続きを書きました

興味がある方は読んでください

  



  6章

多恵はまだセックスの絶頂を知らない。

一月前はそれを知りたいと思い心も体も快感を知ろうと必死だった。 新婚旅行に行って朝から晩までし続けても良いと思っていた。

それを思って体が熱くなったことも何度かあった。 

ベランダに出れば前にワイキキビーチがありカラフルなパラソルと砂の上に多くのカップルが思い思いに寝そべっている。

沖ではサーファーが波を待っていた。

左側は青い空と蒼い海の間をダイアモンドヘッドが切り裂くように突き出している。  

夜はビーチに囲んで造られたレストランでメラメラ燃える竹の先に付けられた灯油ランプの灯りで激しく腰を振る
ポリネシアンショーを見ながらカクテルを飲む。 ロマンチックな歌も披露された。

背が高い椰子の木の上の方で葉が擦れ合う音を聞きながら食事を済ませ部屋に戻る。

浩二が被さってくるのに身を任す。 唇を塞がれ着いてすぐ買ったムームーをとられると下着だけ。 それもすぐに外される。

唇や手が多恵の首筋から乳房、股間を這う。 やがて異物が多恵の体に進入してきた。

激しい動きとともに息遣いが多恵の上で続くが多恵の頭は醒めている。 

絶頂を知っていればやがて支配する自律神経系統も、それを知らない多恵は感じようと随意神経を働かせるしかなくそこにある微かな疑惑がそうさせなかった。 


小夜は便箋を前にしばらく考えてから筆をとった。

そして岡田常務の死亡事故だけでなく、多恵の父親安藤前社長の事故についても自分は不審に思っている事を書き
新婚旅行から戻ったら出来るだけ早く店に来て欲しいと電話番号も入れた。

書き終えてアパートを出た後、美容院でセットを済ませ、ポストに手紙を入れて早めに店に入った。

板前の松田にこれらの事件を相談しようと決めていた。

信頼できる男の手と機動力が必要になると考えての事である。

松田勉は中古で買ったと言うホンダドリームCB450に乗っていた。

1961年世界グランプリの250CCクラスで優勝したホンダがアメリカ、ヨーロッパの大排気量車を超えるオートバイとして開発したDOHC二気筒エンジンを搭載している。

どんな車の尾行でも可能な性能を備えていた。

松田は小夜が店をする前から居た板前だが徳島出身であることが解り四国同士で安心できた。

35歳なのに独身で女遊びをするでなく、酒もタバコも博打も全くしないから飲み屋に居る理由が解らず余りに真面目なので初めは逆に心配したほどだった。

が今は山登りが好きで大きな板場で働く場合の板前同士の遊び付き合いが嫌で一人で働けるバーを選んだのが解っている。

寡黙で料理の腕も良かった。生前の安藤も小夜も気に入って早くから仕入れの全てを任していた。

松田は足腰を鍛える為に店が始まる前の僅かな時間でもジョギングを欠かさない。

休みの日曜日は毎週のように山の会の仲間と登っていた。 正月休みには雪の北アルプスに登っていたと言うほど山が好きな人である。

小夜はそんな松田に「二人の死は仕組まれた罠で、殺人事件」と思うので犯人探しに協力して欲しいと頼んだ。



ハワイから戻った多恵は疲れていたがすぐに届いていた手紙類には目を通した。 お祝いの手紙が殆どの中で小夜の手紙に驚いた。

父の事故も事件かも知れないと書かれている。 一日も早く会いたいと思いながら挨拶回りと片付けに五日が過ぎ、浩二が初めて安藤建設に出勤した日に小夜の店に行った。

松田と三人で始めての会合を持った。

相変わらず動機は漠然としている。 事故か殺人事件かもはっきりしない。警察は両方共事故と片付けている。

「仕組まれた罠だとすれば動機が見つかるはずであり、殺人と決めれば事故を起こす原因が存在するはずだ。この二つが糸口になる。でもこの三人では難しいからもう一人頼もう」 

松田は四人の調書を何度も見て二人に言った。

心当たりはあった。おなじ山仲間で週間新話の大阪支社に勤める山崎である。

山崎郁夫は二十八歳で独身だった。自由に動ける上に情報網があることを説明して二人の了解をとった。

先ず多恵が怪しいと言う四人を出来る限り調べて事件の糸口を探す事。

多恵は三輪銀行の香田、小夜は経理課長の永田、松田が営業顧問の森野、双栄建設の水谷は記者の山崎に頼むことなった。

次回は十五日に集まりそれぞれが調べたことを報告し、その後の方針を決める計画である。 

日を決めることによって効率が上がることを知っている松田の考えだった。


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得手、不得手

2008年02月02日 23時56分23秒 | キャンピングカー旅
朝起きたら全くと言えるほど腹の痛みが無くて

でも用心して家でゴロゴロしてたら仕事途中の太った潜水士さんが寄ってくれました

潜水士さんは某メーカーの電気製品を専属で修理する仕事をしているのですが「ビックリ話」をしてくれました

それは「液晶テレビ」のことなんですが、皆さんは知っているのかも知れませんが
液晶テレビの液晶の裏には細い直管の蛍光灯が沢山並んでいるのだそうです。

パソコンなどはそれほど画面の明るさが忙しく変わることがないから長持ちするそうですが・・・テレビの場合忙しく明るさ調整するためにその蛍光灯が家庭の蛍光灯同様切れるそうです

沢山ある蛍光灯の一本でも切れるとちゃんと見えなくなるそうで、運が悪いと2~3年で駄目になり、運がよくても6~7年なのだそうです。

そしてその蛍光灯の交換料は非常に高く買ったほうが安いのだそうです。

先日液晶デジタルテレビを買って20年は使えると思っていた僕には悲しくなるニュースでした 

昼過ぎに少し憩室の痛みが出てきたのですが「五本指靴下」がボロになって買いに行こうと前々から思っていたので出かけました

もし突然悪くなると困るので美由紀の運転で行きました。

最初行った店に思うようなのが無く、二軒目で見つけたので喜んで8足買いました

店内を歩いていたら別の場所で5足組のを見つけたのでそれも買いました。

そしたらイキナリ美由紀が「なんで一度にそんなに買うの!」とぶちきれて

それ以後機嫌が悪いこと悪いこと

以前同じように買って使わないうちにゴムが伸びてしまったり、行方不明になったものを次々あげて

一度に沢山買うとしまう場所に困るし履かないうちに無くしたりするのは事実です。時々買いに行けば良いのも解っています

でも僕は食料の買出しとホームセンターの買出しは好きなんですが「衣料品屋」さんに行くのは苦手なんです。

だから・・・一度行くとなるべく長く行きたくないから同じものを沢山かってしまうんです

得手、不得手って誰にでもあるでしょう。 僕の苦手は芋虫とゴマ虫と衣料品屋なんですから

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女は収穫好き

2008年02月01日 20時55分35秒 | ヨット世界一周クルージング
完全に上を向いて寝ていると非常に調子いいんですが調子が良いと動きたくなり、横向きに寝たり少し動くとまたジリジリと痛みが出てくると言った具合で「尻焼け」の溝田には辛い一日となっています

そんな僕を尻目に美由紀はまた近くの山へ出かけて「野生しいたけ」多量と「マゴジャクシの小型」を4つ採集してきました

僕はイマイチですが、今や美由紀はキノコ採りの「達人」で今年になってからも毎日野生キノコを食べていますが食べきれず冷凍室に溜まっていくほどです

2~3日前から「毒入りギョーザ」で忙しいマスコミですがその中で「中国産椎茸」の話が出ました。

普通日本で椎茸を栽培しても殺虫消毒することは無いから中国でも消毒しないと思っていたんですが「している」そうです

嘘か真か、理由は「日本人は虫を嫌うから」だそうで椎茸に虫が混じっていたら売れないから「出荷する時に消毒」するんだそうです

今まで余り気にせず中国の野菜や加工品を買っていた我が家はちょっと焦っています

徳島の(全国的ですが)の場合市内でさえ放置された農地はそこらじゅうにあり、昔の人が汗水たらして開墾した畑に杉や檜を植えて「山」にしている農地が沢山あります。

農業で生計を立てるのは難しいですが今の農業政策(今は自宅の近くで3反以上まとまらないと買えない)を変えて、誰でもが少しの面積でも農地が買えるようにしてくれると暇な退職者が自分の食べる野菜くらいは作るから日本の自給率も上がり食の安全も守れると思うんですが・・

農家を守るのも大事ですが何処も殆ど老衰寸前の人しか農業してないから益々心配です

実際にそうなれば誰もしなくなった農地を農家の老人達は現金に変えて楽な老後が送れると思うんだけどな~

何はともあれ、少なくても野生の椎茸は誰も消毒しないから「安全な食材」で我が家は去年から「キノコ」に目覚めたことを大変喜んでいます


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