事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「六とん2」 蘇部健一著

2008-12-23 | ミステリ

Rokuton2 「六とん」とは「六枚のとんかつ」の略。1は衝撃的なまでにバカバカしい作品だった。大笑いしたっけなあ。続篇もつくづくバカでうれしい。1作目で徹底的に本格原理主義者たちから叩かれまくったという話は愛川晶の解説で初めて知る。しかもこの解説も微妙な(少し同志愛的でもあり、いっしょにしないでくれと主張しているようでもある)のでまたしてもうれしくなる。

ひとつネタバレだけどどんなのだか紹介しましょうか。ある人物が横浜スタジアムで殺害される。その死体はスタジアムのある方角を指さしていた。そのダイイング・メッセージの意味するところは?彼が指さしたのは観客席であり、そこにはYOKOHAMAの文字が……彼の奥さんは浜陽子という名前だったのだ。

あ、怒らないでー☆☆☆★

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「クドリャフカの順番」 米沢穂信著 角川文庫

2008-12-23 | ミステリ

200803000546 「氷菓」「愚者のエンドロール」につづく古典部シリーズ第三弾。結果として主人公折木が安楽椅子探偵なのは、単に無精だから(笑)。彼のやる気の無さは相変わらず。ギャグ方向にどんどん進んでいるのでこれから読み始めたらもっとファンになっていたかも。手違いで文集をつくりすぎたため、名をあげるために文化祭における連続盗難事件に挑む古典部。笑えます。

第四弾「遠まわりする雛」特集はこちら

いつもいつも言っているけど、こんな高校生たちはいないってー☆☆☆★★★

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「アヒルと鴨のコインロッカー」(2007 アミューズ)

2008-12-23 | 邦画

Eita01 原作:伊坂幸太郎 監督:中村義洋 出演:濱田岳、瑛太

原作のオチを知っている観客こそ楽しめる作品に仕上がっている。画面の隅々にまで気を使ってある映画。タイトルにこめられた意味が原作よりも強調されており、これがなんとも泣ける。仙台に集った登場人物たちが、それぞれに仙台を離れるラストは哀しい。ちょっと泣かせすぎじゃないかと思うくらい。

大塚寧々演ずるレイコさんは、完璧にイメージキャスト。後半、びっくりするスターが“あの役”を演じていてうれしい。彼にとっても最高作となったのではないか。伊坂幸太郎が自作の映画化をすべて中村義洋にお願いしたいと考えたのも納得できる。

瑛太はマジで魅力爆発☆☆☆☆
原作の特集はこちら

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「チーム・バチスタの栄光」(2008 東宝)

2008-12-23 | 邦画

A0012000_2024112 監督:中村義洋 出演:竹内結子、阿部寛、吉川晃司

原作では疲れた中年男である愚痴外来の田口を女性に変更。その竹内結子が最後まで「やる気をまったく見せない窓際医師」で通してくれればもっとうれしかった。まあ、役者としてしどころがないとでも思ったかラストに大芝居が用意されていて、それはそれで仕方のないことなのかも。

白鳥役の阿部寛が意外なほどさえず、吉川晃司に画面をさらわれてしまった。次回作は「ジェネラル・ルージュの凱旋」になるとか。氷姫は誰がキャスティングされるんだろう。まさかそっちを男にするとか?(笑)少なくとも原作どおり看護師たちに「あなた大きいわねえ」と言われるような大女にしてほしいな。

犯人役には納得☆☆☆★★

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする