春の転勤で、職場から自宅までに存在するスーパーはなくなった。おつまみを買うのにえらく苦労する。あるのはコンビニが一軒だけ。まあ、ないよりははるかに助かる。だってそのコンビニはセブンイレブンだから。なぜひいきにしているかというと
・労働金庫とセブン銀行が提携しているので、手数料ゼロで給与が引き出せる。
・わらび餅やおでんなど、他のコンビニよりも上質な商品が提供されている。
・700円ごとのくじがやたらに当たる(チャリ通のときに綾鷹の2リットルが当たったときは泣いた)。
・おにぎりに山形県産の「はえぬき」が使用してあるので美味しい(地元愛)。
・ひとり、やたらに綺麗な店員がいる。
……ということで、ご存知のようにコンビニ業界はファミマ、ローソン、セブンイレブンの三強時代。なかでも一店舗あたりの売り上げはセブンがダントツ。文句なく業界のトップ。
アメリカで生まれたセブンイレブンを、日本で展開し、本家が危なくなったのでなんとセブンイレブンジャパンが買収して救済。コンビニという存在を事実上定着させたのは、セブン&アイ・ホールディングスの前社長、鈴木敏文氏だったのだ。
彼はイトーヨーカ堂に入社し、たちまち頭角をあらわす。そして、まわりの反対を押し切ってアメリカの氷屋が経営していたセブンイレブンのライセンスを取得。日本の実態にアレンジしてどんどん規模を拡大していった。
1号店はいま話題の豊洲に開店。1974年のことだった。まもなくわたしが学生時代に住んでいた狛江にも出店。わずか5、6年で全国に1000店舗も展開していたのだ。
このころの狛江店は、店名通り午前7時から午後11時までの営業。それでも画期的な業態ではあった。めちゃめちゃな生活を送っていた貧乏学生にとってはまさしく「あいててよかった!」な存在。以下次号。
頭が切れ、出世欲のかたまりの青年が主人公。もちろんこの高慢ちきな小僧がどう変貌していくかの成長物語。だからおそろしく気持ちがいい。
尾張藩の名物が松茸だったとは知らなかった。前藩主の浪費によって財政が傾いた尾張は、本来御三家筆頭のはずなのに八代将軍の座を紀州の吉宗にうばわれるなど……おお、この前藩主とは清水義範が「尾張春風伝」で描いた徳川宗春ではないですか!とくれば彼が散財したのは浪費ではない。領民から今もなお慕われる彼と主人公のからみもいい。
もっといいのは、どう考えても結ばれるに決まっているヒロインに、主人公がその気持ちを最終章まで見せないあたりですかね。男ツンデレ。