「プリティ・リーグ」大好きな映画なんですよ。結婚して何年かたってから、妻がお出かけ。ひとりでゆっくりとビデオでも見ましょうかと選んだのがこの作品。帰って部屋の戸を開けた妻がいきなり呆れた顔をした。
「ど、どうしたの?」
わたしは号泣していたのである。んもう大感激。ほぼ二十年ぶりに再見して……やっぱり泣いてしまいましたー。
第二次世界大戦のさなか、大リーグのプレイヤーたちも次々に戦地へ。それでは、ということで菓子会社(おそらくはハーシーがモデル)がスポンサーとなって女子野球リーグが結成される。
中年のスカウト(選手たちとの交流を徹底して拒否するあたり、味がある)が目をつけたのは長身のソフトボール選手ドティ(ジーナ・デイビス)。田舎暮らしに飽き飽きしている妹のキット(ロリ・ペティ)も、強引に姉についてくる。この姉妹、姉が捕手で妹が投手という設定がラストで効いてくる。
プロテストが行われ、合格者が貼り出される。ひとり、途方にくれている選手がいる。
「名前がなかったら不合格だ。帰りなさい」
と指示されても彼女は困惑するだけだ。 なにごとか察した他の選手が彼女にかけより、
「あなた、字は読める?」
彼女は涙を流して首をふる。結果的に彼女は合格していて、涙は笑顔に輝く。 こんなエピソードがてんこ盛りにつまっているんですよ。これはもう泣くしかないでしょ。以下次号。