ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

40歳以上の母親の子ども、初の2万人超 人口動態統計

2006-09-09 12:15:26 | Weblog
40歳以上の母親の子ども、初の2万人超 人口動態統計 2006年09月08日朝日夕刊
http://www.asahi.com/life/update/0908/008.html
 40歳以上の女性が産んだ子どもの数が05年、2万348人と2万人を超えたことが、厚生労働省が8日公表した人口動態統計(確定数)で明らかになった。全体の出生数が減る中で、40歳以上の女性が産む子どもの数は一貫して増えており、少子化と同時に晩婚・晩産化が一層進んでいることが裏付けられた。
 前年の1万9289人より1059人増えた。内訳は40~44歳が1万9750人、45~49歳が564人、50歳以上が34人。05年に生まれた子どもの数は106万2530人で、約50人に1人は40歳以上の女性から生まれたことになる。
 95年の40歳以上の出生数は1万2886人で、約90人に1人の割合だった。この年、26.3歳だった女性の平均初婚年齢は、05年には28.0歳に。今年3月に公表された「出生に関する統計」によると、結婚から第1子を産むまでの期間も、95年の1.78年から04年には2.06年に延びた。
 こうした晩婚・晩産の傾向に加え、不妊治療の発達も出産の高齢化を促しているとみられる。

 平成14年からの母の年齢別の出生数を見ると、20~24歳が152493→142068→136486→128135人、25~29歳が425817→395975→370220→339328人と毎年減少。30~34歳が406482→408585→415903→404700人と増加傾向。35~39歳が131040→139489→150222→153440人、40~44歳が16200→17478→18790→19750人、45~49歳も396→402→483→564人、50歳以上も10→19→16→34人と増加しています。
 合計特殊出生率は50歳未満の女性を対象にデーターをとっていますが、いずれはこの定義も変更の必要性があるかもしれませんね。

厚生労働省 平成17年 人口動態統計(確定数)の概況 はこちら
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei05/index.html

徳島銀、「第2暗証」導入・2―8文字のカタカナを使用

2006-09-09 12:12:19 | Weblog
徳島銀、「第2暗証」導入・2―8文字のカタカナを使用 2006年9月9日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20060908AT2C0802C08092006.html
 徳島銀行はキャッシュカードの暗証として従来使っている4けたの数字に加え、2―8文字のカタカナを使う「第2暗証」を11日に導入する。偽造キャッシュカードの被害を防止するのが狙いで、同時にICキャッシュカードも取り扱う。大手銀などが生体認証を導入している中で、第2暗証の仕組みは全国でも珍しいという。
 第2暗証には氏名や口座名などは使えない。徳島銀のATMを利用する時のみ有効になる。窓口やATMで登録、変更、抹消ができる。


 2―8文字のカタカナによる暗証番号なら本人だけがわかる合言葉のようなものを入力すれば、他人から推測することは難しいでしょうし、ICキャッシュカードのように発行時や更新時(通常5年)の更新料もかからないでしょうから、預金者による抵抗も少ないのではないかと思います。
 だた、リリース(http://www.tokugin.co.jp/topics/news339.html)によれば、ICキャッシュカードからも他行のATMから磁気ストライプカードと同額引き出せるという気になる記述も…。(これではカード盗難時には容易に引き出せるのでは?)
 どうせやるなら三井住友といった一部都銀のように専用ATMを用意するか、第二暗証やICキャッシュカードも対応できるATMからのみ引き出せるようにすれば、安全性もより高まると思うのですが、専用ATM展開の費用の問題もあるでしょうし、今後はそのあたりのカード盗難時のセキュリティ対策が課題になってくると思います。

SBS:赤ちゃんを強く揺すらないで 県、伊勢原で対策開始

2006-09-09 12:07:49 | Weblog
SBS:赤ちゃんを強く揺すらないで 県、伊勢原で対策開始 /神奈川 2006年8月5日 毎日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060905-00000118-mailo-l14
 赤ちゃんを泣きやませようと揺さぶって、死なせてしまう「揺さぶられっ子症候群(SBS)」。県は9月から、児童虐待防止モデル事業の一環として、伊勢原市で同症候群の未然防止のための「赤ちゃんが泣きやまない時の対処法学習プログラム」を始めた。
 核家族化や地域住民同士の交流が薄れてきた現代は、赤ちゃんと接する機会が少ないまま親となる人が増えている。こうした親は泣きやまない赤ちゃんを見て自制心をなくし、激しく揺さぶってしまうことがある。近年の研究で、揺さぶりが脳内出血を引き起こすと指摘され、3分の1に障害が残り、4分の1は死に至る虐待行為であることが分かってきた。特に、力の強い男性が加害者の6~7割を占める。
 同プログラムの対象は出産後入院中の新生児の父母(両親そろってが基本)で、米国で普及しているSBS理解のためのプログラムを利用。「赤ちゃんは泣くもの」であることを認識するために泣き声を録音したテープを5分間聞いて、両親で対応を話し合う。SBSについてDVDで学んだ後、赤ちゃんの人形を使って、首の不安定さや危険な揺さぶり程度を理解する。
 県子ども家庭課の保健師は「たたいたりミルクをあげないことは悪いことと認識してちゅうちょするが、揺さぶるのが危ないとはまだ理解されていない。揺さぶると軽い脳しんとうになって泣きやむこともあり、知らずに虐待してしまうのを防ぎたい」と話す。
 12月まで伊勢原市内の伊勢原協同病院と東海大付属病院で実施される。県は受講から2カ月後に受講者に電話で聞き取り調査し、来年度以降の本格導入を検討する。


 揺さぶられっ子症候群の大半は、赤ちゃんがまだ首がすわっていない時期に強く揺さぶることが原因で、頭が重く、(首が安定していないため)ぐらぐら揺れやすい分、脳に与える衝撃が大きく、後遺症も重いと言われています。
 決して悪気があってやっているわけではないとは思うのですが、兄弟の数が少なくなり、弟や妹がおらず、兄弟の子供にもあまり接していない新米パパにとっては赤ちゃんに泣かれると、どうしてもどう接していいか戸惑ってしまうのでしょうね。
 これはあくまでも私見ですが、お腹がすいているわけでもなく、おしめが湿っているわけでもないのに泣いているなら、そんな時は目を合わせてお腹を軽くぽんぽんと叩いて(勿論力加減は軽く触るくらいで)安心して眠れるようにしてあげれば良いのではと思います。(病気が疑われる時は当然別の対応が必要です)
 男らしく力強くあやしてあげたい気持ちはわかりますが、赤ちゃんのためにも大胆なあやし方はもう少し我慢してあげて下さいね。

「再雇用に応募せず解雇」無効=大阪地裁

2006-09-09 12:02:21 | Weblog
「再雇用に応募せず解雇」無効=大阪地裁 2006年9月7日 時事通信
 大阪市淀川区の金属加工会社「関西金属工業」(草野久生社長)が社員に対し、いったん解雇した後、賃金切り下げなど新しい労働条件で一部を採用する計画を示して希望者を募った際、応募せずに解雇された10人が、同社を相手に社員としての地位確認などを求めた訴訟の判決が6日、大阪地裁であった。
 山田陽三裁判長は「労働条件の変更だけでなく、人員削減も目的とする場合には限度を超えた解雇は許されない」と述べ、10人の解雇を無効とし、既に定年に達した1人を除く9人の社員としての地位を確認、全員の未払い賃金を支払うよう命じた。


 ドイツでは、労働条件の変更の申し入れと労働契約の解約の通告を同時に行う『変更解約告知』も決して珍しくありませんが、日本では解雇権濫用法理が厳しい事もあり、裁判所もこの考え方には慎重なようです。
 まあ働く側からすれば、最初に人員削減ありきの解雇ではたまったものでもありませんし、どうしても解雇が必要なケースでも人選の合理性は慎重に判断しなければならないはずです。
 今回の事例は、労働条件の切り下げを承諾しなかった10人を見せしめのように解雇しようとしていますし、裁判で全員の未払い賃金の支払いが命じられたのも当然かと思います。

変更解約告知についての解説はこちら
労働政策研究・研修機構 労働問題Q&A 変更解約告知について
http://www.jil.go.jp/kikaku-qa/jirei/11-Q06B1.html

アサヒ、11月に発泡酒の新ブランド

2006-09-09 12:00:03 | Weblog
アサヒ、11月に発泡酒の新ブランド 2006年9月6日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060905NTE2INK0305092006.html
 アサヒビールは11月、「第3のビール」に続いて「発泡酒」でも新ブランドを発売する。最需要期の夏が過ぎてから相次いで新ブランドを投入するのは極めて異例。発泡酒の新ブランド「贅沢日和(ぜいたくびより)」は11月7日に全国で発売する。同社の高級ビール「プライムタイム」などに使っている酵母を使用し、麦の味わいを強く仕上げた。
 キリンの「円熟」やサッポロビールの「雫(しずく)〔生〕」などと競合する製品で、12月末までに150万ケース(1ケース大瓶20本換算)、年間では700万ケースの販売を目指す。価格はオープンで、店頭実勢は350ミリリットル缶が約152円、500ミリリットル缶が約211円と既存の「本生」シリーズや他社の発泡酒と同水準となる見込み。


 発泡酒が出始めた頃は、いかにビールっぽい味に近づけるかが課題になっていたと思いますが、最近は発泡酒にも「飲みごたえ」「満足感」といった“コクや味わい深さ”を期待する消費者が増えているようです。
 一消費者としては、ビールに引けを取らない味の発泡酒が出てくるのは大歓迎ですが、そうなると個性の少ない既存のビールや発泡酒ってどうなるんでしょうね。
 ブランド力の強いアサヒスーパードライやキリンのラガー・一番絞り、舌ざわりがなめらかで固定的なファンをもつまろやか酵母といったプレミアムビールは生き残ると思いますが、これからは安さだけでは商品として太刀打ちできなくなるのかもしれませんね。

ニュースリリースはこちら
http://www.asahibeer.co.jp/news/2006/0905.html

結婚77年、2人で200歳の夫婦

2006-09-09 00:44:35 | Weblog
結婚77年、2人で200歳の夫婦 2006年9月7日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060906STXKC048305092006.html
 千葉市稲毛区の石井清司さん(100)が20日の誕生日で101歳になる。妻まささん(99)と合わせて200歳。敬老の日を前に鶴岡啓一市長らが5日、夫婦が身を寄せている同県八千代市内の孫加瀬卓さん(43)経営の病院を訪問、長寿を祝った。2人は県内で最高齢の夫婦とみられる。
 結婚して77年。子ども2人と4人の孫、7人のひ孫に恵まれた。「子どもや孫が大切にしてくれるのが、何よりの薬」と清司さん。
 しっかり手を握り合う2人。報道陣に「夫婦円満の秘訣は」と尋ねられ、清司さんは「仲良く大事にすること」ときっぱり。まささんも「大事にされました」と答えた。


 『おまえ100まで、わしゃ99まで』という言葉がありますが、それを実現している夫婦となると憧れてしまいますね。
 勿論生まれてから今まで、それなりの苦労もしてきたと思いますが、お互いを大切にする気持ちがあったからこそ、77年間も夫婦として共に歩いてこれたのだと思いますし、これからも夫婦仲良く過ごして欲しいと思います。

敵対的買収関連記事 × 2

2006-09-09 00:41:10 | Weblog
王子の敵対的TOB、経営者の4割「評価」・日経調査 2006年9月6日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20060906AT1D0506E05092006.html
 王子製紙の北越製紙に対する敵対的TOB(株式公開買い付け)について、大企業経営者の42%が評価していることが日本経済新聞社の経営者緊急アンケートで分かった。透明性のある手順を踏んだことなどが評価されたが、一方で7割超が敵対的買収は「日本で定着しない」と考えている。企業買収は今後増えるとみているものの、敵対的な手法には依然として抵抗感が強いようだ。
 調査は王子が4日まで実施した北越への敵対的TOBが不成立に終わったことを受けて5日までに実施、主要97社のトップから回答を得た。

日商会頭「敵対的買収、日本になじんでいない」 2006年9月7日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20060907AT3L0704507092006.html
 日本商工会議所の山口信夫会頭は7日午後の記者会見で、最近の企業間で見られた敵対的買収の動きについて、「今の株式市場の下で、ルールに基づいてM&A(企業の合併・買収)が行われることは避けて通れない。ただし日本の風土は欧米と違った点がある。敵対的な買収は日本にはなじんでいない」との認識を示した。
 山口会頭は、経営者個人の利害のための企業防衛は否定したが、従業員や利害関係者を含めた企業防衛は認められると指摘。その上で、07年5月に解禁となる外国企業による「三角合併」については、「防衛策をある程度やっておいた方がいい。経済産業省も指導することが必要ではないか」と述べた。


 一見対立するような意見のようにも思えますが、日本の場合、敵対的買収は成り立ちにくいと言う意味では意見は共通しているようですね。
 日本の場合、外国に比べると銀行の影響力は決して無視できませんし、今は超一流企業と呼ばれるところでも以前経営危機になった時に銀行に救済してもらった恩がある企業は決して少なくありません。(終戦直後のトヨタもそうですね)
 北越製紙への王子製紙の敵対的買収も、地元の第四銀行や北越銀行といった地元企業への根回しを軽視していたことが、両行の感情的な反発を買い、地元銀行を敵に回したくない勢力も追従。結果王子製紙は予想外の大差で敗れることになったのではないかと、個人的には推測しています。

飲酒運転で事故、辞職の前収入役に村が退職金…鹿児島

2006-09-09 00:38:01 | Weblog
飲酒運転で事故、辞職の前収入役に村が退職金…鹿児島 2006年9月9日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060908i514.htm?from=main5
 飲酒運転で人身事故を起こした後、辞職した鹿児島県奄美大島・宇検村の川渕哲二前収入役(58)に退職金約450万円が支払われることが8日、わかった。
 村が懲戒審査委員会を「時間がかかる」との理由で設置せず、自己都合退職となったためだ。
 川渕前収入役は7月1日夜、飲酒して乗用車を運転し、対向車と衝突。3人にけがを負わせ、道交法違反(酒気帯び運転)などで罰金50万円の略式命令を受けた。
 地方自治法では、市町村は職員1人と学識経験者2人による懲戒審査委員会を議会の議決を経て常設することが定められているが、同村では設置していなかった。このため、同村は懲戒審査を経ずに収入役の辞職届を7月末に受理した。
 事故当初、村は前収入役の処分について「停職1か月の懲戒処分」と説明していたが、実際には処分せず、前収入役は自宅待機となっていた。このため、事故から退職までの1か月分の給与52万7000円も支払われていた。
 津田正亮助役は「他の市町村でも飲酒運転事故で収入役が懲戒処分になった例は見当たらず、(改めて審査委員会を設置するには)時間がかかるため設置しなかった」と話している。


 一方こちらは大甘処分が発覚した事例。収入役と言えば、村長に続くNO2の助役とほぼ対等の力関係にある方ですし、そんな村を代表する方が人身事故を起こしながら退職金を差し押さえることができないのでは、いくら言葉ばかりで飲酒運転禁止を唱えても全く説得力がないのではないかと思います。
 村長は「特に甘い扱いをしたわけではない」としていますが、退職金の自主返上を強く求める方法もあったと思いますし、全体的にツメが甘いなと感じました。

飲酒運転:検挙職員は懲戒免職--嬉野市が方針 /佐賀

2006-09-09 00:34:35 | Weblog
飲酒運転:検挙職員は懲戒免職--嬉野市が方針 /佐賀 2006年9月8日 毎日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060908-00000204-mailo-l41
 福岡市職員による飲酒運転死亡事故を受けて、嬉野市は市職員が飲酒運転や酒気帯び運転で検挙された場合は懲戒免職とする方針を決めた。
 谷口太一郎市長名で6日、全職員あてに電子メールで通知。不祥事も含め「懲戒免職を念頭に厳格に対処する」としている。従来の同市の懲戒処分規準では、減給、停職、免職の3段階を設けていた。


 飲酒運転発覚時の懲戒厳格化といえば、埼玉県飯能市が、いかなる理由があろうとも、飲酒運転が発覚すれば懲戒免職という大胆な規定を取り決めたことを6日のブログ(http://blog.goo.ne.jp/ibarakiisuzu/e/3a54a4bfdd1ffde1deea1b600d3f40dd)で紹介しましたが、嬉野市も同様の方針を打ち出したようですね。
 ちなみに嬉野市は2006年1月に塩田町と嬉野町が合併してできた、人口3万人強の佐賀県にある長崎県との県境の市。こんな地方の、しかも車がないと生活しにくい小さな市でこれだけの決断をしたことに素直に敬意を示したいと思います。

酒気帯び事故:三島市職員、逮捕 居酒屋通い、いつも車で /静岡

2006-09-09 00:31:28 | Weblog
酒気帯び事故:三島市職員、逮捕 居酒屋通い、いつも車で /静岡 2006年9月6日 毎日 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060906-00000026-mailo-l22
◇発覚恐れ「農業」とうそ
 「職業は農業」、実は三島市職員だった――。5日、酒気帯び運転で人身事故を起こして逮捕された吉田益雄容疑者(53)=同市塚原新田=は三島市生活環境課の清掃センターに26年間勤める職員だった。事故は福岡市職員の3人死亡事故から2日後の8月27日。「市職員とばれるのが怖くてうそをついた」と話しているという。
 同市によると、吉田容疑者は清掃センターで主にごみ収集や害虫駆除などを担当していた。勤務態度はまじめで無断欠勤をしたこともなかった。逮捕された翌朝は収集作業に出勤する予定だったが、家族から「病気で出勤できない」と電話があったという。吉田容疑者の同僚は「そんなに飲む印象はなかったのに」と驚いた様子で話した。
 吉田容疑者が焼酎の水割りを飲んだ居酒屋は事故現場からは3・2キロ、自宅からは約7キロも離れている。常連で週に数回通っていたが、いつも車で出かけた。代行運転タクシーを呼ぶこともあったが、酔ったまま自分で運転して帰ったこともあったという。また当初の調べでは店で酒を飲んでいたことを隠し、「自宅で飲んでいた」とうその供述をしていた。「顔なじみの店だったので迷惑をかけたくなかった」と供述しているという。小野正浩・同市助役は「深くおわびしたい。今後、事情聴取を行って厳重な処罰を行う」とコメントした。


 どうも車社会の地域になる程、飲酒運転に甘い体質があるようですね。この容疑者もかなりの飲酒運転の常連だったようですし、市の職員だということを誤魔化そうとしたことが何よりも許せません。
 最近は、飲酒運転をするとわかっていてそれを止めなかった会社員の同僚にも損害賠償責任を認めた判決が出ましたが、お酒を出すお店にも場合(車で来ていることを知っている場合)によっては、責任を追及するくらいのことをしなければ、お店の方もお酒の提供を拒否しにくいでしょうし、仕事が終わるとまっすぐ家に帰りたがらない日本のサラリーマンの体質を考えれば、お酒を提供する側の体質を変えない限り、飲酒運転事故を減らすことは難しいのではないかと個人的には考えています。

今林容疑者を「危険運転致死傷」容疑で立件へ

2006-09-09 00:15:37 | Weblog
今林容疑者を「危険運転致死傷」容疑で立件へ 2006年9月8日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060908ic01.htm
 子供3人が死亡した福岡市の飲酒運転追突事故で、福岡県警東署は業務上過失致死傷容疑などで逮捕した同市東区奈多3、福岡市職員今林大(ふとし)容疑者(22)について、より罰則の重い危険運転致死傷容疑に切り替えて立件する方針を固めた。
 今林容疑者は「ビールはお茶代わり。事故の前にも、ソフトボールの練習後に酒を飲み、車を運転してチームメートを家に送ったことがある」と供述。県警は常習的に飲酒運転を繰り返していた可能性があるとみて追及している。
 これまでの調べで、今林容疑者は事故前、自宅、居酒屋、スナックの3か所でビールや焼酎、ブランデーを飲んでおり、事故後の飲酒検知では呼気1リットル当たり0・25ミリ・グラムのアルコールが検出され、酒気帯びと認定された。
 飲酒検知前、友人の大学生中山勝志容疑者(22)=証拠隠滅容疑で逮捕=に大量の水を持ってこさせて飲んでいたことが判明。県警は「事故発生当時は、酒酔い状態だった可能性が高い」と判断した。


 この容疑者の行為には呆れ果てるしかないのですが、「ビールはお茶代わり」などと豪語しているようだと、周囲の人間、とりわけ職場の上司の管理責任の問題(本当に飲酒運転の常習者であったことに気が付かなかったのか)も真剣に問われそうですね。
 危険運転致死罪での立件は当然かと思いますが、この危険運転致死罪、2001年の年末よりスタートしたばかりの新しい法律で、死亡事故で1年以上20年以下の有期懲役、負傷事故で15年以下。
 事故を防ぐためにブレーキさえ踏もうとしなかったり、知人に水をもってこさせて飲酒運転の事実を隠蔽までしようとしたこの容疑者の場合、果たして最高刑である20年の有期懲役を適用したとしても、彼の犯した罪の重さと釣りあうのかという問題もあると思いますし、いずれは終身刑への拡大も含めた抜本的な法改正が必要なのではないかと思います。参考までに、アメリカでも州によっては、悪質な飲酒運転死亡事故に対しては殺人罪が適用されているようです。


危険運転致死罪のついての解説はこちら
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%B1%E9%99%BA%E9%81%8B%E8%BB%A2%E8%87%B4%E6%AD%BB%E7%BD%AA