出産後再就職、正社員は困難 厚労省調査 2006年11月30日 朝日
http://www.asahi.com/life/update/1129/013.html
出産後、一度仕事を離れた母親の仕事は大半がパート労働やアルバイトなどの非正社員であることが、29日に公表された厚労省の「21世紀出生児縦断調査」で明らかになった。正社員の母親の大半は出産後も仕事をやめずに働き続けた人で、出産時に仕事を続けるかやめるかが、その後の就業に大きく影響することが裏づけられた。
調査は01年に生まれた約2万2000人の子どもとその家庭を対象としており、同じ家庭を年1回、継続して追跡する形式で行われている。
母親の就業状況を時系列に沿ってみると、出産1年前は32.3%が正社員、16.5%がパートとして働いているが、出産後、半年では正社員(育児休業中をふくむ)15.7%、パート労働3.8%に激減する。
その後、子どもの成長と共にパート労働に就く人の割合は増え、4歳半の時点では22.2%に上る。一方、正社員は15.9%と出産後半年とほぼ同じ。厚労省によれば、正社員の顔ぶれは毎回の調査でも変わらず、出産後も働き続けた女性が大半だ。一度仕事をやめた母親が正社員として再就職を求めても、実現するのはまれと見られる。
4歳半児、4割が習い事・厚労省調査 2006年11月30日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061129AT1G2901V29112006.html
4歳半の子供の4割が習い事をし、3割がコンピューターゲームで遊び、2割が1日3時間以上テレビを見ている――。厚生労働省が29日発表した「21世紀出生児縦断調査」から、最近の幼児の生活状況が明らかになった。母親の半数近くが仕事に就いていることも判明した。
調査は2001年1月と7月に生まれた子供を対象に調査票を毎年継続して送付。5回目の今回は4歳半になった時点で約3万9800世帯が回答した。
1日にテレビを見る時間は「2―3時間未満」が34.7%と最も多く、次いで「1―2時間未満」29.8%、「3―4時間未満」15.8%。3時間以上見る割合の合計は22.7%と前回調査(3歳半の時点)より12.9ポイント減少した。幼稚園や保育所に入ったことが影響したとみられる。
コンピューターゲームをする子供は前回より13.9ポイント多い27.9%。習い事をする子供は前回より14.7ポイント多い38.3%で、男児は水泳、英語、体操、女児は音楽、水泳、英語の順。
大概の調査は、毎回調査する人が変わりますが、この21世紀出生児縦断調査は同じ人に定期的に調査票を送付して回答してもらうため、データーにぶれが生じにくいメリットがあります。
前半記事の一旦退職したら正社員で再就職することは難しいという記事は、今までも実感としてはあったのですが、実際にデーターとして示されてみると『ああ やっぱり』という気がしますね。企業の側から見ると、確かにブランクのある人をいきなり正社員では雇いにくいのですが、問題は頑張っても中々正社員になれない今の仕組。実績を上げ続けている人が這い上がることができないのでは、結局はその人に逃げられて会社としても損失を蒙ることになりますし、正社員に昇格する具体的基準を作るなり、人事考課が一定成績以上、副店長など責任の重いポジションにつける場合は勤務時間が短くても正社員に昇格させるなど、どれだけ頑張れば、パートの方が正社員に昇格することができるか、誰が見てもわかる基準作りを企業が自主的に作っていく仕組みが必要に思います。
今でもパートをただの労働力扱いしているところはパート・アルバイト集めに苦労していますが、社会保険逃れ、人件費削減ありきの企業には、そのうち求人募集をしても『お金のため』と割り切る人ばかり集まって、ますますその企業の活力がなくなってしまうのではないでしょうか。お給料を上げたからといって、ただちに生産性がすぐに上がるというものでもありませんが、従業員にやる気を出させることができるかどうかは、経営者、そして現場の管理職次第。将来的に優秀な労働力を確保できるかどうかは、労働力不足がますます深刻化する数年後までが勝負では…と個人的には考えています。
☆ ☆ ☆
一方後半記事では、子供にテレビを見せる時間は2時間台と1時間台が多いようですね。
4歳半の子供の4割が習い事と言うと、意外と多いなと言う印象もありますが、幼稚園に通わせていれば、いろいろな事を教えたりするでしょうし、お友達が何かやっていれば、『私もやりたい!』ということになるようです。
他にも、兄弟が同性ならば、上の子がやっているのを見て下の子もやりたがる傾向があるようですし、乳幼児がいて、上にお子さんがいるような家庭では、数年後には下の子にも同程度の費用がかかることは覚悟しておいたほうが良さそうです。
☆ ☆ ☆
記事以外のところで、調査報告書を見ていて気になったのが就寝時間。前回調査よりは早まっているようですが、午後10時台が21.9%、午後11時以降が3.6%と 4人に1人が夜の10時以降に寝ている ことになり、寝る時間が不規則という回答も5%。5歳にならない子供がこんなに遅くまで起きているのは少し心配です。
親の喫煙状況は父母共に吸わない家庭が43.0%、吸う家庭の6割以上が子供の前では吸わないとしている反面、父母共に吸う家庭の父親は『気にしない』が31.3%と他のケースに比べて突出しているところも気になるところです。
父親が平日子供と一緒に過ごす時間は30分未満が21.2%、30分~1時間が14.0%、1時間~2時間が23.5%、2時間~3時間が28.7%とコミュニケーションをとることができている父親とそうでない父親に大別されるようですね。
第5回21世紀出生児縦断調査結果の概況 はこちら
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/syusseiji/05/index.html
読み物としても中々面白いので、是非一読することをお勧めします。
http://www.asahi.com/life/update/1129/013.html
出産後、一度仕事を離れた母親の仕事は大半がパート労働やアルバイトなどの非正社員であることが、29日に公表された厚労省の「21世紀出生児縦断調査」で明らかになった。正社員の母親の大半は出産後も仕事をやめずに働き続けた人で、出産時に仕事を続けるかやめるかが、その後の就業に大きく影響することが裏づけられた。
調査は01年に生まれた約2万2000人の子どもとその家庭を対象としており、同じ家庭を年1回、継続して追跡する形式で行われている。
母親の就業状況を時系列に沿ってみると、出産1年前は32.3%が正社員、16.5%がパートとして働いているが、出産後、半年では正社員(育児休業中をふくむ)15.7%、パート労働3.8%に激減する。
その後、子どもの成長と共にパート労働に就く人の割合は増え、4歳半の時点では22.2%に上る。一方、正社員は15.9%と出産後半年とほぼ同じ。厚労省によれば、正社員の顔ぶれは毎回の調査でも変わらず、出産後も働き続けた女性が大半だ。一度仕事をやめた母親が正社員として再就職を求めても、実現するのはまれと見られる。
4歳半児、4割が習い事・厚労省調査 2006年11月30日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061129AT1G2901V29112006.html
4歳半の子供の4割が習い事をし、3割がコンピューターゲームで遊び、2割が1日3時間以上テレビを見ている――。厚生労働省が29日発表した「21世紀出生児縦断調査」から、最近の幼児の生活状況が明らかになった。母親の半数近くが仕事に就いていることも判明した。
調査は2001年1月と7月に生まれた子供を対象に調査票を毎年継続して送付。5回目の今回は4歳半になった時点で約3万9800世帯が回答した。
1日にテレビを見る時間は「2―3時間未満」が34.7%と最も多く、次いで「1―2時間未満」29.8%、「3―4時間未満」15.8%。3時間以上見る割合の合計は22.7%と前回調査(3歳半の時点)より12.9ポイント減少した。幼稚園や保育所に入ったことが影響したとみられる。
コンピューターゲームをする子供は前回より13.9ポイント多い27.9%。習い事をする子供は前回より14.7ポイント多い38.3%で、男児は水泳、英語、体操、女児は音楽、水泳、英語の順。
大概の調査は、毎回調査する人が変わりますが、この21世紀出生児縦断調査は同じ人に定期的に調査票を送付して回答してもらうため、データーにぶれが生じにくいメリットがあります。
前半記事の一旦退職したら正社員で再就職することは難しいという記事は、今までも実感としてはあったのですが、実際にデーターとして示されてみると『ああ やっぱり』という気がしますね。企業の側から見ると、確かにブランクのある人をいきなり正社員では雇いにくいのですが、問題は頑張っても中々正社員になれない今の仕組。実績を上げ続けている人が這い上がることができないのでは、結局はその人に逃げられて会社としても損失を蒙ることになりますし、正社員に昇格する具体的基準を作るなり、人事考課が一定成績以上、副店長など責任の重いポジションにつける場合は勤務時間が短くても正社員に昇格させるなど、どれだけ頑張れば、パートの方が正社員に昇格することができるか、誰が見てもわかる基準作りを企業が自主的に作っていく仕組みが必要に思います。
今でもパートをただの労働力扱いしているところはパート・アルバイト集めに苦労していますが、社会保険逃れ、人件費削減ありきの企業には、そのうち求人募集をしても『お金のため』と割り切る人ばかり集まって、ますますその企業の活力がなくなってしまうのではないでしょうか。お給料を上げたからといって、ただちに生産性がすぐに上がるというものでもありませんが、従業員にやる気を出させることができるかどうかは、経営者、そして現場の管理職次第。将来的に優秀な労働力を確保できるかどうかは、労働力不足がますます深刻化する数年後までが勝負では…と個人的には考えています。
☆ ☆ ☆
一方後半記事では、子供にテレビを見せる時間は2時間台と1時間台が多いようですね。
4歳半の子供の4割が習い事と言うと、意外と多いなと言う印象もありますが、幼稚園に通わせていれば、いろいろな事を教えたりするでしょうし、お友達が何かやっていれば、『私もやりたい!』ということになるようです。
他にも、兄弟が同性ならば、上の子がやっているのを見て下の子もやりたがる傾向があるようですし、乳幼児がいて、上にお子さんがいるような家庭では、数年後には下の子にも同程度の費用がかかることは覚悟しておいたほうが良さそうです。
☆ ☆ ☆
記事以外のところで、調査報告書を見ていて気になったのが就寝時間。前回調査よりは早まっているようですが、午後10時台が21.9%、午後11時以降が3.6%と 4人に1人が夜の10時以降に寝ている ことになり、寝る時間が不規則という回答も5%。5歳にならない子供がこんなに遅くまで起きているのは少し心配です。
親の喫煙状況は父母共に吸わない家庭が43.0%、吸う家庭の6割以上が子供の前では吸わないとしている反面、父母共に吸う家庭の父親は『気にしない』が31.3%と他のケースに比べて突出しているところも気になるところです。
父親が平日子供と一緒に過ごす時間は30分未満が21.2%、30分~1時間が14.0%、1時間~2時間が23.5%、2時間~3時間が28.7%とコミュニケーションをとることができている父親とそうでない父親に大別されるようですね。
第5回21世紀出生児縦断調査結果の概況 はこちら
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/syusseiji/05/index.html
読み物としても中々面白いので、是非一読することをお勧めします。