「気が置けない」と遠慮?慣用句の誤解目立つ…文化庁調査 2007年9月8日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070907i114.htm
漢字を調べる際に辞書ではなく、携帯電話の漢字変換機能を使う人が、20代では8割もいることが、7日に発表された文化庁の「国語に関する世論調査」で分かった。
「気が置けない」「流れに棹(さお)さす」など、慣用句の意味を誤解するケースも目立った。
調査は今年2~3月、16歳以上の約3400人を対象に行われた。
わからない漢字を調べる場合、何を使うかを聞いたところ、「辞書」(60・6%)、「携帯電話」(35・3%)、「ワープロ・パソコン」(21・3%)、「電子辞書」(19・4%)という順番だった(複数回答)。年代別に見ると、10~30代の各年代では、携帯電話で調べる人が辞書を使う人を上回った。特に20代は、携帯電話派が79・3%に達し、辞書派は35・4%にとどまった。
こうした傾向について、文化庁国語課は「携帯電話の変換機能では漢字の意味までは分からない。求めている漢字を正確に選び出せるかどうかは使う人の国語力にかかってくる」と指摘している。
また、慣用句の使い方をたずねたところ、「気配りや遠慮をしなくてよい」という意味の「気が置けない」を正しく理解していたのは42・4%。「相手に気配りや遠慮をしなければならない」と誤って考えている人が48・2%を占めた。
「役不足」を「本人の力量に比べ役目が軽いこと」と正しく理解していた人も40・3%にとどまり、50・3%は「役目が重すぎる」と回答していた。「流れに棹さす」についても、「流れに沿って、勢いを増すこと」と正しい意味を選んだのは17・5%に過ぎず、62・2%の人は「流れに逆らって、勢いを失わせること」と逆の意味に理解していた。
このほか、「混乱した様子」を意味する「上を下への大騒ぎ」を、58・8%の人が「上や下への大騒ぎ」と使っていた。「夢中になって見境がなくなること」の「熱にうかされる」も、48・3%の人が「熱にうなされる」と勘違いしていた。
私が中高生の時代は、自宅に広辞苑やハンディサイズの慣用句辞典が当たり前のようにありましたし、気になる慣用句があったら、反射的に調べあげましたが、今の若い世代の場合『慣用句辞典って何?』と聞かれそうですし、その意味と使用例をセットで覚える機会がなければ、使い間違ってしまうというのも致し方ないのでは…という気もしなくもありません。
とはいえ、「熱にうかされる」を2人に1人の20代の若者が「熱にうなされる」と混同しているのは、ちょっと問題ですし、この調子では『無礼講』の意味もかなりの方が勘違いしていそうですね。
過去の調査結果はこちら http://www.crs.or.jp/58711.htm
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070907i114.htm
漢字を調べる際に辞書ではなく、携帯電話の漢字変換機能を使う人が、20代では8割もいることが、7日に発表された文化庁の「国語に関する世論調査」で分かった。
「気が置けない」「流れに棹(さお)さす」など、慣用句の意味を誤解するケースも目立った。
調査は今年2~3月、16歳以上の約3400人を対象に行われた。
わからない漢字を調べる場合、何を使うかを聞いたところ、「辞書」(60・6%)、「携帯電話」(35・3%)、「ワープロ・パソコン」(21・3%)、「電子辞書」(19・4%)という順番だった(複数回答)。年代別に見ると、10~30代の各年代では、携帯電話で調べる人が辞書を使う人を上回った。特に20代は、携帯電話派が79・3%に達し、辞書派は35・4%にとどまった。
こうした傾向について、文化庁国語課は「携帯電話の変換機能では漢字の意味までは分からない。求めている漢字を正確に選び出せるかどうかは使う人の国語力にかかってくる」と指摘している。
また、慣用句の使い方をたずねたところ、「気配りや遠慮をしなくてよい」という意味の「気が置けない」を正しく理解していたのは42・4%。「相手に気配りや遠慮をしなければならない」と誤って考えている人が48・2%を占めた。
「役不足」を「本人の力量に比べ役目が軽いこと」と正しく理解していた人も40・3%にとどまり、50・3%は「役目が重すぎる」と回答していた。「流れに棹さす」についても、「流れに沿って、勢いを増すこと」と正しい意味を選んだのは17・5%に過ぎず、62・2%の人は「流れに逆らって、勢いを失わせること」と逆の意味に理解していた。
このほか、「混乱した様子」を意味する「上を下への大騒ぎ」を、58・8%の人が「上や下への大騒ぎ」と使っていた。「夢中になって見境がなくなること」の「熱にうかされる」も、48・3%の人が「熱にうなされる」と勘違いしていた。
私が中高生の時代は、自宅に広辞苑やハンディサイズの慣用句辞典が当たり前のようにありましたし、気になる慣用句があったら、反射的に調べあげましたが、今の若い世代の場合『慣用句辞典って何?』と聞かれそうですし、その意味と使用例をセットで覚える機会がなければ、使い間違ってしまうというのも致し方ないのでは…という気もしなくもありません。
とはいえ、「熱にうかされる」を2人に1人の20代の若者が「熱にうなされる」と混同しているのは、ちょっと問題ですし、この調子では『無礼講』の意味もかなりの方が勘違いしていそうですね。
過去の調査結果はこちら http://www.crs.or.jp/58711.htm