ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

吉野家、郊外店を家族向けに転換・テーブル席を配置

2007-09-24 17:08:15 | Weblog
吉野家、郊外店を家族向けに転換・テーブル席を配置 2007年9月20日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070920AT1D1906419092007.html
 吉野家ディー・アンド・シーは郊外を中心に、テーブル席を備えた家族向け店舗の展開に乗り出す。3年程度をメドに全体の6割に当たる郊外の約600店を順次、新型店舗に切り替える。投資額は100億円強となる見込み。従来の男性中心の客層では成長に限界があると判断、新型店の導入をテコに家族連れや高齢者など多様な顧客を呼び込む。
 従来の吉野家は、店員が移動しやすいようにU字型のカウンター席を設置している。新型店は、2―8人程度が同時に座れるテーブルを配置し、家族連れなど複数で訪れた客が一緒に座れるようにする。カウンター席も一部残す。


 吉野家の場合、他の牛丼店と比べると、元々郊外の出店比率が高いですし、家族層を取り込まなければ、売上高の継続的な伸びが期待できないと判断したのでしょうか…。
 とはいえ、他の顧客層を取り込もうと思えば、メニューの種類を増やさなければ売り上げも伸びない(仮に丼物だけでメニューを展開したところで子供は来たがらないのでは…)でしょうし、かといってメニューを増やすと、これまでの単品経営&高収益主義路線を真っ向から否定することになってしまいます。
 正直、沢山のメニューを用意している松屋ならば、こういった選択肢を選ぶ可能性もありかな…と見ていたのですが、今更ファミレスの後追いをしても意味がありませんし、吉野家の場合、以前も牛丼販売停止を受けて複数の代替メニューを販売した当初、(注文を間違えるなど)現場のオペレーションが混乱した過去の教訓があるだけに、いかに少ないメニュー数で顧客を呼び込むかが勝負になるでしょうね。
 まあ、吉野家の傘下にはうどんを提供する はなまる といった企業を抱えていていますし、うどんまでは提供できるとして、問題はその次の人気メニューをどう開発するかでしょうか…。今後の吉野家が、どう売り上げを伸ばしながら、同時に現場のオペレーションを両立させていくかが注目されますね。

ネット証券、検索機能を強化・商品選びやすく 

2007-09-24 17:02:47 | Weblog
ネット証券、検索機能を強化・商品選びやすく 2007年9月21日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070921AT2C1905O20092007.html
 インターネット専業証券がホームページ上で株式や投資信託を探し出す検索機能を強化している。SBIイー・トレード証券は言葉から連想される株の銘柄を探し出せる機能を付けた。フィデリティ証券は投信の運用成績とリスクが一覧で比較できるようにした。数千もある株式や投信の中から商品を選びやすくし、個人投資家の取り込みを狙う。
 イー・トレードのサイトから利用できるのは「イー・サーチ」という連想検索機能。利用者が「ユニクロ」と打ち込むと「ファーストリテイリング」などの銘柄が出てくる。8月に銘柄に結びつく検索語の数を30万語から300万語に増やした。


 投資信託では、正式名称ではなく愛称の方が知れ渡っているケースの方が多い(例:アクティブ・ニッポン→武蔵、大和住銀グローバル・バランスファンド→七つの海)ですし、会社名よりブランド名の方が有名な事も増えて来ていることもあり、ネット証券で検索機能を充実させる動きが進んでいるようです。
 この検索機能の充実。どこまでやれば良いのか、費用対効果を分析することは中々難しいと思いますし、キリがないのでは…という気もするのですが、最近は携帯電話で株式の売買を取り次ぐ人も増えていますし、こういった動きも時代の流れなんでしょうね。

中高年だって「パートナーが欲しい!」

2007-09-24 16:59:47 | Weblog
中高年だって「パートナーが欲しい!」 2007年9月11日 毎日夕刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070911mog00m040007000c.html
 50~65歳の独身男女の6割以上が「パートナーが欲しい」と感じていることが、恋愛・結婚マッチングサイト「マッチ・ドット・コム インターナショナル リミテッド」(本社・東京都渋谷区)が実施した恋愛・結婚事情調査で分かった。同社は「昔と比べ、年を取ってからの恋愛に対する抵抗が少なくなったことや、今の50~60代は若々しくて年齢を感じさせないことなどが背景にあるのでは」と分析している。
 調査は、50~65歳の独身男女694人を対象にインターネット上で実施。約55%に当たる379人から回答があった。
 それによると、54%が「パートナーは欲しいが結婚にはこだわらない」と答え、「いずれは結婚したい」との回答も7%あった。反対に、「今後もずっと一人でいたい」は27%だった。男女別では、男性が「パートナーが欲しい」「結婚したい」を合わせて68%、「一人でいたい」が20%だったのに対し、女性は「パートナーが欲しい」「結婚したい」と答えた人は計56%で、「一人でいたい」は32%。男性の方がパートナーを求める傾向が強いことが分かった。
 ところが、「パートナーが欲しい」「結婚したい」と答えた人のうち、「相手を探すために積極的な行動を起こしている」と答えたのは20%にとどまった。相手を探すことをためらう理由で最も多かったのは「周囲に出会いの場がない」が55%。「何をしたら良いかわからない」(26%)、「恥ずかしいから」(14%)が続いた。実際に交際相手がいるのは男性26%、女性25%とほぼ同じ割合だった。
 理想のパートナーを選ぶ際に最も重視するのは、男女とも「価値観の一致」。男性は、価値観の一致(61%)▼性格の一致(51%)▼愛情(40%)▼趣味の一致(38%)と続いたが、女性は、価値観の一致(86%)▼経済力(57%)▼愛情(57%)▼金銭感覚の一致(54%)の順だった。
 同社は「男女共に内面重視ではあるが、女性は『性格の一致』よりも『経済力』や『金銭感覚』を重要視している」と指摘。昨年、20~39歳の女性を対象に実施した調査では「金銭感覚の一致」は4位、「経済力」は5位だったことから、「女性は年齢が高くなるほど経済面についてシビアになっている傾向がうかがえる」としている。


 結婚と言えば、少し前の報道ですがこんなニュースも…。
 会社を経営している独身女性が同世代の男女を集めたお見合いパーティに参加したら、『パートナーを探すために参加したのに、より寄ってきた男達が、揃いも揃って妻や母親の役割を求めてきて閉口した』という話を別のところで聞いたこともあるのですが、こちらのアンケートではごくごく平均的な稼ぎの方を対象としているせいか、女性はどうしても経済力を重視するという傾向が現れたようです。
 まあこの世代(50-65歳)では、ずっと正規職員として働き続けてきた女性は別にしても、離婚・死別後に再就職するようなケースでは、大半の女性は非正規という形でしか働くことが出来ませんし、そろそろ自分がどのくらい年金をもらえるのかもわかりはじめる頃。同年代の男性に比べて現実的になるのも無理ないかと…。
 参考までに、もし結婚希望の女性が相手の男性に対して『価値観の一致』を最優先に求めるのならば、『もし意見が対立した時は、どうしても譲れない事以外は妥協点を折り合う』だけの度量をもった方かどうかは(結婚した後に価値観の不一致が原因で離婚しないためにも)冷静に見極めた方が良いと思います。
 男性の中には『価値観の一致』を『自分の思い通りになる』と同意語だと勘違いしている方も時折いらっしゃるようですし、離婚するときは結婚する時の数倍のエネルギーが要ると言います。一度しかない人生ですから、何が最優先なのかはしっかり見極めたいところですね。

「第17回 match.com愛の調べ~中高年恋愛編~」 はこちら
http://cp.intl.match.com/jpn/cnt/pr/images/070816.pdf

「解約できず」「相手サクラ」結婚情報サービス苦情分析

2007-09-24 16:41:58 | Weblog
「解約できず」「相手サクラ」結婚情報サービス苦情分析 2007年09月24日 朝日
http://www.asahi.com/business/update/0923/TKY200709220242.html
 「相手は『サクラ』だった」「解約したいのにできない」――。結婚相談・結婚情報サービス業に関する苦情・相談を経済産業省が分析したところ、解約時やサービス内容をめぐるものが多いことが分かった。業界で一般的な前払いシステムも一因とみられる。トラブル防止へ同省は、優良業者を認証する指針を業界が設けるよう促す方針だ。
 業界の市場規模は500億~600億円。業者は4000弱で約7割が個人経営とみられる。サービスは(1)仲人・結婚相談型(2)データマッチング型(3)インターネット型――に分類され、会員は全体で約60万人に上るという。
 経産省は、国民生活センターに05年4月~06年11月に登録された約4600件の苦情・相談を分析。傾向を集計したところ、「解約時」が42.8%(他との重複含む)で最多だった。具体的には「解約金を求められる」「解約金が高い」「解約したいができない」などが目立った。
 「サービス内容」に関するものも27.2%と高い。「相手を数回紹介されたが、『顔を出すだけで良いと頼まれた』と言われ、結婚の意思のない人ばかりだった」という苦情もあった。
 業者と会員の「すれ違い」も浮き彫りになった。経産省の分析では、「異性の気持ちを知る方法」「結婚に至るまでの様々な情報」「結婚後をイメージできる情報」などの提供で、業者が会員のニーズを十分にとらえていない、という。


 ん…。これも難しい問題で、結婚情報サービス業者としては、ボランティアでやっているわけではなく営利目的で事業を行っているわけですから、紹介システムのシステム投資費用の早期回収目的や、加入者の成婚料踏み倒しに備えて一定の前払金を求める行為もわからなくもありませんし、業界が過当競争気味な中、顧客から解約したいと言われて『はい そうですか ではこの書類に…』とやっているようでは、会社の経営が成立つはずもなく…。また、いわゆるサクラ疑惑についても、相手を婉曲に断る手段として用いている女性(男性)もいるでしょうし、一概に業者の側が100%悪いと決め付けるのは無理があるかと思います。

 とはいえ、中には決して安くない入会一時金取得目的で、インターネットや雑誌に広告を載せて、全く紹介をしない業者や、サクラを雇って形式上、きちんと紹介しているように装う悪徳業者もありますし、報告書にあるトラブルの具体的手口一つとってもかなり悪質な事例が見られるだけに、まっとうな業者とそうでない業者の選別は不可欠ではないかと、一個人として考えます。

 それにしても、経産省もどうせこういった調査を行うのならば、『悪徳業者の見分け方』といった簡単なチェックポイントを示したり、報告書を元にメルマガを発行すれば読者数数万人の人気メルマガになること間違いないと思うのですが…。
 これだけ詳細な報告書を作成しているのに、結婚を真剣に望んでいる方があまりこういった報告書に目を通していないことを非常に残念に思います。

経産省 ニュースリリースはこちら(62ページに及ぶ詳細な報告書もこちらからダウンロード可能です)
http://www.meti.go.jp/press/20070921006/20070921006.html

中3少年、おので父親の頭切る 殺人未遂容疑で逮捕

2007-09-24 16:32:24 | Weblog
中3少年、おので父親の頭切る 殺人未遂容疑で逮捕 2007年09月24日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0924/TKY200709240002.html
 父親(44)の頭をおので切りつけ殺害しようとしたとして、岡谷署は24日、長野県辰野町の中学3年の少年(15)を殺人未遂容疑で緊急逮捕した。父親は病院で緊急手術中で容体は不明だが、命に別条はないとみられる。少年は容疑を認めているという。
 調べでは、少年は同日午前2時ごろ、自宅1階の居間で寝ていた父親の頭をおので切りつけ殺害しようとした疑い。犯行直後、少年はおのを持って自宅近くの交番に出頭。署員に「父親の頭をおのでたたいた。殺すつもりだった」と話したという。一方、別の部屋で寝ていて犯行に気付いた少年の母親が110番通報をしており、現場に駆けつけた警察官が状況を確認後、少年を逮捕した。母親によると、父親は最近失業し、無職だったという。


 18日に発生した16歳の娘が実の父親に斧を振り下ろして殺害したニュースは日本中に衝撃を与えましたが、またまた斧による家族の傷害(殺人未遂)事件です。
 う~ん こういう事件が続くと、また評論家と称する方々が、犯人(原因)探しに躍起になり、大方アニメ番組やゲームあたりに責任を押し付けて強引に締めくくるのでしょうが、元をたどせば、親や周囲の大人が個々の子供に『命の大切さ』を物心つく頃からしっかり教えてこなかったことが、そもそもの原因ではないでしょうか。
 確かに個々の事件の残虐性は増しているように思いますが、それ以前に命の大切さを知っている方ならば、絶対にこのような行為は行えないと思います。

 ちなみに、先の16歳少女の事件では、この影響からか『School Days』というアニメ番組が各局の判断で放送中止になっただけで収まらず、今度は『ひぐらしのなく頃に解』』というアニメ番組まで大半の局で放送中止になったそうで…。
 私には、アニメよりもジェイソンが出て来るような実写版ホラービデオの方が余程残虐だと思いますし、かって話題になったアニメの『エヴァンゲリオン』の時は残虐なシーンもそれ程大騒ぎにもならなかったのに、このような事件が起こったときだけ、締め付けを厳しくするというのはどう考えてもフェアとは思えないのですが…。一定の規制を設けるなら設けるで、第三者が納得できる客観的な基準を設けて欲しいですね。

伊吹氏が自民幹事長のサプライズ人事 大臣組閣は25日に…。

2007-09-24 16:24:53 | Weblog
福田新総裁:25日組閣 財務、厚労相ら留任へ 2007年9月24日 
毎日 http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070924k0000m010120000c.html
朝日 http://www.asahi.com/politics/update/0924/TKY200709230166.html
 福田康夫・自民党新総裁は23日、新政権の党役員、閣僚人事に着手した。国会開会中との理由から安倍改造内閣の閣僚の大枠は維持する方針で、額賀福志郎財務相、舛添要一厚生労働相、泉信也国家公安委員長の再任が固まった。また、テロ対策特別措置法延長問題にあたる高村正彦防衛相、民間から入閣した増田寛也総務相も再任の方向だ。
 自民党幹事長には二階俊博総務会長を推す声が出ており、24日に調整する。内閣の要の官房長官は町村信孝外相の横滑りか、与謝野馨官房長官の再任のいずれかの線で検討が進んでいる。
 福田氏は23日の記者会見で小泉純一郎前首相、安倍晋三首相と同様、人事で派閥の推薦を受けない考えを示し「全員が参加して協力し合う態勢を作りたい」と述べ、挙党態勢実現に強い意欲を示した。麻生太郎幹事長については、幹事長以外の党・内閣の重要ポストでの処遇が検討されている。

自民幹事長に伊吹氏・総務会長は二階氏、政調会長に谷垣氏 2007年9月24日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070924AT3K2400C24092007.html
 自民党の福田康夫総裁は24日、幹事長に伊吹派会長の伊吹文明文部科学相(69)を充てるなど新三役人事を内定した。総務会長は二階派会長の二階俊博氏(68)を再任、政調会長には谷垣派会長の谷垣禎一元財務相(62)を起用する。次期衆院選挙を取り仕切る選挙対策総局長には古賀派会長の古賀誠元幹事長(67)を充てる。いずれも総裁選で福田氏を推した派閥からの起用。
 幹事長代理には町村派の細田博之氏(63)、国会対策委員長には高村派の大島理森氏(61)をそれぞれ留任させる。



 伊吹さんが幹事長の要職に就くとはサプライズ人事ですね。伊吹さんといえば、文部科学大臣に就任してすぐに、高校の必須科目の未履修問題が発生し、補習時間を制限して卒業させることを当初渋って現場を混乱させかけたあの伊吹大臣ですし、その後の収支報告書の誤記載の問題や違法献金問題で世間を騒がせただけに、内閣からは完全に外されるのでは…とさえ見ていたのですが、お金にクリーンでない?方に幹事長職を任せて本当に大丈夫なのでしょうか???

 一方大臣のポストは、おそらくは、第二次安倍政権で選ばれたばかりの方は基本的に留任、ただし政治資金絡みのトラブルがあった鴨下環境相や若林農相といった面々にはお引取り頂き、総裁戦で予想以上に善戦した麻生氏にはそれなりの要職に就いて頂くパターンになるのではなるかと思います。
 個人的に気になっているのは、次期環境相と農相のポストの行方。農相は候補を絞るどころか、政治資金にクリーンでかつ実務がわかる方を探し出すだけでも一苦労でしょうし、環境相も鴨下氏や若林氏は政治資金に不透明な動きがあり、その前の小池氏は防衛省内部の人事トラブルの影響で第二次安倍内閣組閣直前に防衛大臣を辞任。
 元環境大臣で古賀派の鈴木俊一氏が就任する(本命?)のか、小泉さんに配慮して小池氏が再度就任する(対抗?)のか、それとも全くのダークホース?が就任する(大穴?)のか…。ちなみに、参考までに、鈴木氏の前の大木浩氏は既に政界を引退、さらにその前の川口順子氏まで遡ることはさすがにちょっと考えにくいと思うのですが、誰がなるのか気になるところです。